こんにちは。今回は米津玄師さんの9thシングル『Flamingo/TEENAGE RIOT』から、Flamingo』(2018)を取り上げます。よろしくお願いします。
 
 ※米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


『Flamingo』(米津玄師),Flamingo(Kenshi Yonezu)
2018年10月31日発売


『Flamingo』(米津玄師)









【地声最低音】mid1D(D3) ※
曲全体を通して頻出

★唐紅の髪飾り あらましき恋敵(「こ」いがたき)
★あなたフラミンゴ 鮮や(かな)フラミンゴ
★寂し(さと)嫉妬ばっか残して 毎度あり
★あたしは右手 「に」ねこじゃら「



【地声最高音】hiA(A4) ※ラストのサビ1か所のみ  

★(ふら) ふら 「f笑っ」()もう帰()ない mid2G(G4)




 さて、『Flamingo』についてですが、2018年にシングルとしてリリースされ、米津さん自身が出演するSONYのワイヤレスイヤホン「WF-SP900」のCMソングのタイアップとしても話題になりました。

 『Flamingo』のサウンドとしては、リズム&ブルース、ファンク、日本民謡の要素から成り立っています。歌唱スタイルとしても民謡や島唄といった要素が非常に強く出ています。これまであまり見られなかった斬新な組み合わせだと思います。 

 個人的に特に耳を引いたは、楽曲全体に『声ネタ』『サンプリングボイス』が仕込まれている点です。これまでも米津さんの楽曲では声ネタが使われることが多かったのですが、この『Flamingo』はそれが楽曲の全体にわたり使われます。

 これら要素が様々合わさることで、非常に中毒性が高い楽曲に仕上がっています。両A面のもう一方の『Tennage Riot』が正当なギターロックであることを考えると、どちらかといえば「変化球」の楽曲であると思います。それがyoutubeのチャンネルでは2019年3月現在、7400万回も再生されていることを考えると、非常に面白くもあります。


 歌詞については、全体的にあまり日常的でない言葉が多用され、楽曲の中毒性を際立たせていると思います。歌詞の内容としては、「失恋」とりわけ「歓楽街での恋」を思わせます。楽曲のテイストもあり、西洋スタイルのナイトクラブ等ではなく、和の遊廓・花街などの想起させます。また、「あなた」のことを「フラミンゴ」と形容してる点、女性の艶っぽさとスタイルの良さなどを思わせます。



 




 さて、『Flamingo』の音域についてですが、地声最低音  mid1D(D3)~地声最高音 hiA(A4)で構成されています。全体として、男性の一般的な音域に該当するといえます。もし高いと感じられる方は、キーを1~2下げる(♭1~♭2)と良いと思います。逆に高音部が得意な方はキーを上げても良いと思います。米津さんの楽曲は必ずしも高い音域ではないので、キーを上げた方が歌いやすいという方もいると思います。

 注意すべき点は曲全体を通して、低音部が頻出することです。米津さんの楽曲群の中では必ずしもキーが低い作品ではないですが、Bメロ、サビ、Cメロと全体にわたり最低音部mid1D(D3)が登場します。特にサビでこれだけ低音部が登場する楽曲も珍しいのではないかと思います。

 カラオケなどで歌う際は高音部の再現に目が行きがちですが、この作品については低音部への意識を強く持った方がいいかもしれません。これは米津さんの楽曲の多くに言えることでもあります。米津さんの楽曲は高音域は必ずしも高いわけではありません。しかし、①テンポが速い、②メロディーの高低差が激しいなどの特徴から、高音部で息切れしてしまうといったことが起こりやすくなってしまいます。中低音部を効率的に発声することで、高音部での余裕を保っていきたいです。
 
 また、この楽曲はメロディーや発声、リズムが独特であります。最低限歌詞はちゃんと覚えておくようにしたいです。