(2019/03/09)初投稿
(2020/06/24)mid2E~mid2F#辺りまで詳細に記載しました。解説も一部加筆しております。

 こんにちは。今回は俳優・歌手として活躍する菅田将暉さんの『さよならエレジー』(2018)を取り上げます。よろしくお願いします。菅田将暉さんは当ブログでは初登場となります。俳優業を中心に行う歌手では、以前に上白石萌音・萌歌姉妹を取り上げました。

 

『さよならエレジー』(菅田将暉),Sayonara Elegy (Masaki Suda)
2018年2月21日発売【アルバム『PLAY』収録】

『さよならエレジー』(菅田将暉)










【地声最低音】mid1C#(C#3)  ※Aメロ

★吐き出した孤独という名のm1D#[く]m1C#[も](Aメロ)


【地声最高音】mid2G#(G#4)  ※2番・ラストサビで1回ず

m2G#[流]m2F#[れぼ]m2F[しを]みた F#[流]F[れぼ]しをみた


【補足】mid2D#(一部のみ)mid2F#辺りの注意点

m2D#[はじ]m2E[て][の]D#[ス]m2F[を](Bメロ)

m2F#[あ]m2F[い]が僕に噛みつF[いて](サビ) 
★離さないと言うけれm2F[ど]
★さみしさのカタm2F[チは]m2F#[変][わ]らないF[み]たいだ



 まず、『さよならエレジー』についてです。この楽曲は2018年の連続ドラマ『トドメの接吻』の主題歌として書き下ろされました。作詞作曲はシンガーソングライターの石崎ひゅーいさんです。石崎ひゅーいさんは『夜間飛行』などの楽曲で知られています。
 楽曲は2019年3月現在、ソニーミュージックのyoutube公式チャンネルで6100万回以上再生されています。楽曲公開1年でこの再生回数は驚異的であり、2018年の代表的なヒット曲の一つだといっていいと思います。



 サウンドとしては、アコースティックギターを基調としたギターロックであります。メロディーも非常に歌謡的です。アコギを基調としたギターロックはスピッツなどが非常に近いスタイルですが、エレキギターなどの音作りはスピッツというよりもBUMP OF CHICKENなどの00年以降のバンドのアレンジに近いと思います。
 前奏などに登場する象徴的なリードギターの音色がテクニカルでありながら、哀愁漂う世界観を演出しています。まさにタイトルの『エレジー(悲歌・哀歌)』というに相応しいサウンドであると思います。

 歌詞については失恋ソングなのですが、「噛み付いて離れないほどに強く愛されたとしても 心の穴(寂しさ)は埋められなかった」という非常に悲しさを伴った内容になっていると思います。「お互いそりが合わずに別れた」とか、「旅立ちによる別れ」といったある意味正当な理由がある別れではありません。そうしたどこか理不尽な悲しさを歌っています。

 「初めてのキスを繰り返して欲しくて」とありますが、恋の初期衝動のような状態はいつまでも続くわけではありません。時間が経過するごとに気持ちが醒めてしまいますし、相手とのやり取りもどこかぎこちなさを伴い始めます。ある意味で恋というものの宿命なのかもしれません。そうした恋の宿命が、石崎ひゅーいさんの独特な表現で描き出されていると思います。



 さて、『さよならエレジー』の音域についてですが、地声最低音   mid1C#(C#3)~地声最高音   mid2G#(G#4) でメロディーが構成されています。大よそ、一般的な男性の音域の範囲内、もしくは少し高いといったところです。

 まず、地声最高音mid2G#は2番サビ・ラストサビで1回ずつ登場します。ちなみに、サビの特徴的なフレーズである【m2F#[あ]m2F[い]が僕に噛みつF[いて]】はmid2F#です。mid2G#辺りになると、歌い慣れてた人であっても発声が難しくなる音階になります。場合によっては、キーを下げることも選択肢に入れてよいと思います。

 ※mid2Gやmid2Fという音域は一般的な男性の音域であり、当ブログでもそのように記述しております。しかし、声を出し慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれやすい音域です。また、声が低い方はこの音域でも難しいと感じることもあり得ます。

  音域を分析したり、またカラオケなどで歌い慣れてくるとどうしてもhiAやhiB以上といった高音域に注目が集まりがちです。しかし、歌い慣れた人とそうでない人はmid2Gやmid2Fといった発声でもやはり違いが出てきます。

 そうした意味で、この『さよならエレジー』という楽曲は一つの目安にもなると思います。努力は必要ですが、一般的な音域の男性ならば届きやすい楽曲だと思います

 『さよならエレジー』は低音部分に余裕があり、キーの調整は可能です。ただ、歌い慣れていない人はスムーズに行かない部分が出てくるかもしれません。難易度が高いというわけではないですが、決して歌いやすい楽曲ではありません。その点は留意しておいてください。

 ちなみに、楽曲提供者である石崎ひゅーいさん自身は同曲をキーを2つ上げて歌唱しています。mid1D#~hiA#という音域になります。高音域が得意な人の場合は、こちらの方が歌唱しやすいかもしれません。