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『カタオモイ』(Aimer)の音域と感想【MVフル公開】

(2019/03/23)初投稿
(2020/04/09)MVがフル公開されたので添付しました

 こんにちは。今回はAimerさんの『カタオモイ』(2016)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『カタオモイ』(Aimer),Kataomoi


『カタオモイ』(Aimer)








【地声最低音】mid1G#(G#3)

★昔[よ]りシワが増えても[ぉ]m1G# それでもいいんだ
★心の歌は君[]溢れているよ
★割れんばかりの拍手も 響き渡る歓声[もい]らない


【地声最高音】hiC#(C#5)  ※サビで頻出

★お似合いの言葉が見つhiC#[]hiC[ら]hiA#[な]mid2G#[い]


【補足】mid2G#hiA#辺りの注意箇所

★僕がギターを思うように弾けなくhiA#[な]っても(Aメロ)
★君だけ 分hiA#[かっ]2G#[てよ] 分[かっ][てよ]

★Dar[lin’] mid2G# hiA#[ゆ]めが叶っ2G#[た]



 まず、『カタオモイ』についてです。この楽曲はアルバム『daydream』(2016)に収録された楽曲です。非常に人気の高い作品でもあり、その後リリースされたベストアルバムにも収録されました。作詞作曲は4人組ロックバンドandropのボーカル&ギター内澤崇仁さんです。

 『カタオモイ』のサウンドについてですが、エレキギターのサウンドが非常に印象的です。エレキギターについても、作詞作曲を担当された内澤崇仁さんが演奏されています。歌詞の中に「僕がギターを思うように弾けなくなっても」というフレーズが入っておりますが、そうした仕掛けも相まって、非常にギターの音色が耳に残ります。全体として、非常にシンプルなサウンドワークだともいます。その分、ボーカルのAimerさんの独特な声が一層強調されていると思います。

 『カタオモイ』の歌詞についてです。『カタオモイ』というタイトルですが、全体としてかなり積極的なアプローチの歌詞だと思います。「片思いで切ない。思いが伝えられない」といった感じではなく、かなりグイグイ迫る感じです。具体的には「年をとっても一緒に歌ってよ」「生まれてきた幸せ味わってるんだよ」とかなり積極的かつ前向きです。もしかしたら、お互いの距離もかなり近い感じなのかもしれません。

 個人的に好きなフレーズは「夢が叶ったの お似合いの言葉が見つからないよ」というサビのフレーズです。「カタオモイ」であるにも関わらず、「夢が叶った」と表現していることが非常に面白いと思いました。恋をする喜びがストレートに表現されています。「夢が叶う」というのはよくあるフレーズですが、片思いの場面ではあまり見られない表現だと思います。非常に独特です。内澤崇仁さんのセンスが光っていると思います。
 




 さて、『カタオモイ』の音域についてですが、地声最低音mid1G#(G#3)~地声最高音hiC#(C#5) メロディーが構成されております。大よそ、一般的な女性の音域の範囲内だと思いまいます。もしかしたら、声の低い女性には辛いかもしれません。

 hiC#といった音階はAimerさんは地声で発声されております。「お似合いの言葉が見つhiC#[]hiC[ら]hiA#[な]mid2G#[い]よ」の部分です。ただ、ここは裏声気味でも大丈夫です。高音部が苦手な方は裏声を意識すると良いと思います。

 ですので、上述した(補足)の箇所で記述してあるようなhiA#、mid2G#の部分を上手く発声できるように練習をしてください。hiA#は一般的な女性ならば、歌い慣れれば届きうる音階です。

 逆に歌い慣れている人であれば、恐らくhiC#の部分も地声で発声できると思います。難易度としてはあまり高くないと考えられます。努力が報われやすい楽曲です。
 
 声質的にどうしても高音域が難しい方はキーを少し下げられる(♭1~♭2)といいと思います。また、歌い慣れていない方も初めはキーを下げても良いと思います。


 ちなみにこの『カタオモイ』は声の高い男性でも歌える楽曲だと思います。ただ、声を張り過ぎると原曲のニュアンスが崩壊してしまいます。高音部は無理に地声で発声せずに、裏声の方が良いかもしれません。やや中性的な声の男性ならば非常にマッチするだろうと推測しております。

 一般的な男性(歌い慣れている方)であれば、原曲̠から4つ低いくらいでちょうどよいと思います。

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