なお、同曲は、低音パートと高音パートがあり、場面ごとに主旋律が変わります。Bメロとサビ前半は低音パート主旋律、それ以外は高音パートを主旋律として調査しています。ただ、今回は高音パートについては、副旋律の場面も補足的に記載します(といっても高音パートは低音パートの1オクターブ上ですが)。
『愛し君へ』(GReeeeN)、Itoshi Kimi he(GReeeeN)
【地声最低音】mid1A(A2)
☆にm1A–m1B[ぎ]り]しめた 小さなm2D[手が]ぁ【Bメロ】
☆きっと 目の前に願わない 困m1E[難]も[あ]るm2E[だ]ろう【Dメロ】
★瞳閉じれば m1E[いつ]も浮かん[で]くる [たいせ]つな[ひ]と
※高音パートの最低音はmid1E
【地声最高音】hiD#(D#5) ※全体で1回
★hiD#–hiC#–B[あ]り]が]と[う 思い出C#[せ]ば【ラストサビ[転調₊2]】
【補足】
★僕の隣に いつも君がhiA–m2G#[居]る]事【Aメロ】
★hiB–hiC#–A#[どんなつ[ら]い] [日々で]も 楽しく想えるのは【ラストサビ[転調₊2]】
☆涙増えm2F#[て]も 寄り添って手をm2E[つ]ないでさ【ラストサビ低音パート[転調₊2]】
∴握りしhiA[めた]ぁ [ちhiB[い]さB[なhiD–C#[手が]ぁ]【Bメロ[高音パート]】
∴愛ってhiB[な]にhiC#[か] わからなB[か]っC#[た]【通常サビ[高音パート]】
∴これから先、hiC#–hiD#[何[年]、何十C#–D#[年[と]【ラストサビ高音パート[転調₊2]】
∴変わらC#–hiD#[な[い]僕hiE–D#[ら]が]い]い[ね]
∴(大人になって) 涙増hiC#–hiF#–hiD#[え[て]も]
★hiA#–m2G#[いろん]な]事[を超]えて来れた
※☆は低音パート(主旋律)の最高音mid2F#
※∴は高音パートですが、今回は副旋律としています。
まず、『愛し君へ』についてです。この楽曲は、2013年に4人組ボーカルグループGReeeeNによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2014年の『今から親指が消える手品しまーす。』に初収録されました。同アルバムには、『愛すべき明日、一瞬と一生を』などのシングルが収録されており、約6万枚のCDセールスを記録しました。
さて、『愛し君へ』は織田裕二主演のテレビドラマ『Oh,My Dad!!』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲は配信部門で25万ダウンロードを記録し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。
ちなみに、『愛し君へ』は2022年のアルバム『ロッキンビーツ』で、別アレンジの『愛し君へ 〜ESSENTIALver.〜』が収録されております。このバージョンはオリジナルよりもキーが2つ低いのですが、高音パートが主旋律を多くを占めるメロになっております。高音域が得意な男性は、このバージョンで歌ってみるのもよいと思います。
『愛し君へ』はGReeeeNらしい力強さと優しさにあふれたスローナンバーです。一方、同曲は、メロディーの多くの場面がオクターブ違いで歌われており、慣れていないとどのパートを歌うべきか迷うかもしれません。また、ラストサビでは転調が行われ、キーが2つ上がります。こうした点も歌唱が難しくなっております。
今回はAメロサビ後半などについては「高音パート」、Bメロサビ冒頭については「低音パートを主旋律」として分析しております。【最高音】、【最低音】もこの基準で判定しています(ちなみに、nabiさんの高音パートだけを見ると、ラストサビでhiF#が登場します)。
『愛し君へ』の音域的な特徴についてです。同曲は、パートが2つ以上に分かれておりますが、高音域については、男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいですが、今回は音域自体がかなり広く、キー下げはしにくそうです。
GReeeeNの楽曲の1つの特徴なのですが、ボーカルが低音パートと高音パートに分かれており、今回も低音が低く、音域自体がかなり広くなっております。ただ、今回はメロディーが1オクターブ違いで歌われております。そのため、低音パート(mid1A~mid2F#)だけを歌唱しても、一応最後まで歌えるのではないかと思います。一般的な男性はこの低音パートを中心に歌唱するのがよいと私は分析しております。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、高音パートを中心に歌ってみるのがよいのではないかと私は推測しております。高音パートについては、mid1E~hiF#というレンジで歌われており、女性曲としてもかなり高い音階が登場します。難易度としてはかなり高いので、歌える人が限定されそうです。
最後に『愛し君へ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)~【地声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高い~かなり高い」です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1AはBメロで登場します。この辺りは、男性の音域としても低めですが、今回は回数としてはやや少ないです。GReeeeNは複数人のボーカルでパート分けして歌唱しているので、カラオケなどの際は複数人で歌うのもよいと思います。
次に、地声最高音hiD#はラストサビで登場します。登場回数は1回のみです。今回はラストサビで転調し、キーが2つ上がります。そのため、通常のサビではhiC#をピークとしたフレーズが登場します。このhiD#,hiC#は男性の音域としてはかなり高いです。今回はキー調整自体が難しいのですが、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
『愛し君へ』は音域自体が広く、キー下げはしにくいです。そのため、今回はキー調整によって楽曲が歌いやすくすることも困難であるといえます。よって、今回は、低音パートと高音パートに分けるなどして、複数人で歌唱することを推奨します。楽曲自体は非常に素晴らしいのですが、練習曲としては非常に向きにくいと私は分析しました(男性の場合、低音パートのみを歌うのはよいと思います)。
『愛し君へ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiD#といったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は通常サビではhiC#,転調してキーが2つ上がるラストサビではhiD#が登場します。一方、低音域でもmid1Aなどが登場する等かなり音域が広いです。こうしたことを踏まえると、「高音域が非常に得意な男性(低音域も歌える)」が原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
今回の楽曲は音域がかなり広いため、低音パートを男性、高音パートを女性という風にパート分けして歌唱するのもよいと思います。また、男性などは低音パートのみを歌うのもよさそうです。1人でげにょくに忠実に歌うのは大変です。
『愛し君へ』はGReeeeNらしい前向きな歌詞とキャッチーな歌メロがが魅力的な楽曲です。1人で歌うのは非常に大変ですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
いつもカラオケに行くときにこのブログにお世話になっております。GReeeeNの「LIFE」という曲をお願いします。
リストアップしておきます。
GReeeeNは他の曲も来てるのでそちらと比較して、取り上げる順番を決めます。
リクエスト曲は新曲ですので、もしかしたら優先させるかもです。