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『クリスマスキャロルの頃には』(稲垣潤一)の音域

こんにちは。今回は稲垣潤一さんの『クリスマスキャロルの頃には』(1992)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『クリスマスキャロルの頃には』(稲垣潤一)
『クリスマスキャロルの頃には』(稲垣潤一)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

m1F#m1G#[な]が]m2D#[る][ろ]には【Aメロ】
★こm1G#m1F#[の[手]を] F#[す]こ]m2D#[伸][せば]
m1D#m1FF#[と]ど]い]ていた[のに]
m1D#m1F[お]た]がいをわかm2D#[り]すぎていて【Bメロ】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で10回程度

★きm2FF#m2G#[っ[と出て[い][る]だろう【サビ】


【補足】mid2Fmid2F#を含むフレーズ一覧

★クリm2D#m2F#F[ス[マス]キ]ャロル[が]【サビ】
★君m2D#F^-m2F#[と僕の[こ][え[も]

 まず、『クリスマスキャロルの頃には』についてです。この楽曲は、1992年に男性歌手の稲垣潤一さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表されたベストアルバムの『ON TELEVISION Theme, TV CM, J. I. Best Selection』に初収録されました(オリジナルアルバムには未収録)。同アルバムは、テレビドラマやバラエティ番組の主題歌挿入歌、TV-CMタイアップ曲を収めており、60万枚近いCDセールスを記録しました。


 『クリスマスキャロルの頃には』はドラマ『ホームワーク』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、同曲は140万枚を超えるCDヒットを記録し、日本レコード協会よりミリオン認定がなされました。稲垣さんのシングルとしては最大のヒット曲であり、代表的なクリスマスソングでもあります。
 ちなみに、同曲は、「倦怠期の恋人2人がクリスマスまで距離を置く」という歌詞内容であり、厳密にはクリスマスの時期の曲ではないのですが、そうした点も含めてよい歌詞だと私は感じました。作詞は秋元康さん、作曲は三井誠さん、編曲は清水信之さんによりなされました。


 『クリスマスキャロルの頃には』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
 同曲はAメロBメロは中低音中心、サビは中高音中心の歌メロになっています。サビではmid2F~mid2G#等が見られるため、こうした点を考慮すると、男性の音域としてはやや高めであるといます。低音域についてはmid1D#~mid1F#辺りが見られるため、「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げてもよいかもしれません。

 ちなみに女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音がmid1D#と女性の音域としては低いため、女性はキー上げを推奨します。一つの目安ですが、原曲キーから4~6つ程度上げてみてください(「高音域が苦手な女性」などは2~3つ程度でもよい)。



 最後に『クリスマスキャロルの頃には』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#はAメロBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1D#の回数が多いため、「高音域が非常に得意な男性」などは若干歌いにくい可能性があります(場合によっては少しキーを上げてください)。

 次に、地声最高音mid2G#はサビで計10回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはやや高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『クリスマスキャロルの頃には』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れて人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは留意しておいてください。
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。息継ぎなどの余裕もありますので、音域がマッチするのであれば練習曲に向きやすいと私は推測しています。



 『クリスマスキャロルの頃には』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#いった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロではmid2D#が見られ、サビではmid2F~mid2G#がよく登場します。低音域については、mid1D#やmid1Fのコンボが見られ、標準的ですが、「高音域が非常に得意な男性」だと若干低いかもです。
 こうした点を考慮すると、「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①ABメロは中低音中心、サビは中高音中心(音域はやや広い)
②原キーだと「標準よりやや高め~高音域が得意な男性」に合いそう
③メロディーは分かりやすく、練習曲向き(力量は必要ですが)


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コメント

  1. ななし より:

    この時期よく歌うけど、そんなに高くなくても力抜いてサラリと歌う(曲の性格上、必死感が出ると台無しw)となるとまあまあ難曲と思う。

    • もりっしー より:

      確かにそのその辺はありますよね
      結構アダルトなニュアンスなので
      地声ベースの力強い歌唱に慣れていると難しいかもですね

  2. ヒエログリフ より:

    リクエストです、アーティスト関係なくてすいません
    SHANKのGood Night Darling
    感覚ピエロの拝啓、いつかの君へ
    tacicaのaranami
    FUNNY THINKの僕らはきっと美しい
    をお願いしたいです

    他の曲を優先しても構いませんし順序はお任せいたします

    • もりっしー より:

      いずれもリストアップしておきます
      私のブログでこれまで取り上げたことのなかったので楽しみです