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『ダンシング・オールナイト』(もんた&ブラザーズ)の音域

こんにちは。今回はもんた&ブラザーズの『ダンシング・オールナイト』(1980)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『ダンシング・オールナイト』(もんた&ブラザーズ)
『ダンシング・オールナイト』(もんた&ブラザーズ)の音域









【地声最低音】mid1G(G3) 

m1Gm2A[あ]ま]い時はm2D#[ず]むここ2A[ろ]【Aメロ】
★一夜m2D#[の]きらめm2A#m2A[き[に]揺]れる


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で7回程度

★無邪気にhiChiA#A^-G[踊](っ][み]せ]る]【Aメロ】
★ hiChiA#A^-G[ひと](み][閉]じ]て]【サビ】


【補足】その他の中高音

★キャンドルがm2G[うる]m2FD#[瞳]の]中で【Aメロ】
m2G[Dancin’all night] hiA#A[言]葉]にす]れば【サビ】
hiA[Dancin’all night] A2GF#^^-hiA#[う]そ][染[ま)[る]

※☆のhiA#は裏声っぽくもあるので、その辺りの再検討は必要かもです


 まず、『ダンシング・オールナイト』についてです。この楽曲は、1980年にもんた&ブラザーズによりリリースされたシングル作品です。これまでソロとして活動してきたもんたよしのりさんがバンドを結成しリリースした最初のシングルです。
 同曲は、1980年に150万枚以上のレコード売上を記録し、その年のシングル年間売上枚数の1位を獲得しました。また、第22回日本レコード大賞金賞、第11回日本歌謡大賞放送音楽特別賞、第13回全日本有線放送大賞などを多くの賞を受賞し、第31回NHK紅白歌合戦にも出場を果たします。

 『ダンシング・オールナイト』は歌謡色のある切ないロックバラードです。歌メロはAメロサビから成り、最近のJ-POPなどと比べてもシンプルです。ボーカルはロック色の強いハスキーな歌唱が特徴的です。作詞は水谷啓二さん、作曲はもんたよしのりさん、編曲はもんた&Brothersと松井忠重さんによりなされました。


 『ダンシング・オールナイト』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高い(もしくはかなり高い)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲はAメロ前半は中低音中心、Aメロ後半とサビは中高音中心で歌メロが作られています。ただAメロについても決して低くはなくサビはhiA~hiCなどの高音域が連続します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、高音域が得意な男性の方が歌いやすい曲といえます。ただ、ロック曲ということもあり、間奏が比較的長いため、その点でボーカルが休憩を入れやすい点も特徴的です。

 女性が同曲を歌唱する場合、人によっては原曲キーがマッチする可能性があると私は想定しています。具体的には「標準より低め~やや低めの音域の女性」などは原曲キーを選択肢に入れてみてもよいと思います。「標準より高めの音域の女性」などはキーを上げた方がより歌いやすいと私は想定しています(原曲のニュアンスを無視して歌うのであれば原キーで歌えなくもない)。音域的には男性よりも女性の方が合いやすい人が多いかもしれません。



 最後に『ダンシング・オールナイト』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高い(もしくはかなり高い)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1GはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、男性曲としては高い低音であるため、相対的に中高音域が多く登場する曲であることが低音を見ても示唆されます。

 次に、地声最高音hiCはサビやAメロで計7回登場します。このhiCに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で19回、hiAが8回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、3~5つ程度下げてみてください。


 『ダンシング・オールナイト』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ビギナー向けの調整も一応は可能だと想定していますが、個人的には歌い慣れた人向けだと私は想定しています。
 今回の楽曲はメロ自体は比較的分かりやすく、リズムなども取りやすいです。音域がマッチしているのであれば練習曲として向くと考えています。ただ、もんたよしのりさんのようなハスキーな歌唱はかなりの力量が必要なのではないかと私は想定しています。最初は原曲のようなしゃがれた歌唱ではなく、歌いやすいように歌ってみるのも選択肢だと思います。

 『ダンシング・オールナイト』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロ後半からサビにかけてこれらが登場し、サビではmid2Dが最低音であり、mid2G~hiC辺りがかなり多く登場します。一方、間奏が比較的長いので、ボーカルが休憩を入れやすい曲でもあります。
 こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。また、「標準より低め~やや低めの音域の女性」なども原曲キーがマッチする可能性があると思います。

【まとめ】

①サビがかなり高い曲(Aメロも決して低くはない)
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③「標準より低め~やや低めの音域の女性」なども原キーが合う可能性がある
④音域が合うのであれば練習曲向き(間奏が長いため、体力的な余裕を持ちやすい)
⑤原曲のようなハスキーな歌声を展開するには力量が必要

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コメント

  1. 名無し より:

    これ待ってました
    うそにそま「るー」のhiA#は地声でいいのかなと。本人は普通に地声で当ててたので。