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『こいのうた』(GO!GO!7188)の音域

 こんにちは。今回はGO!GO!7188の『こいのうた』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。同曲は、アーティストおよびレーベルの公式チャンネルではMVなどが公開されていません。よって、当ブログでも動画の添付は致しません。


『こいのうた』(GO!GO!7188)
『こいのうた』(GO!GO!7188)の音域








【地声最低音】mid2A(A3) 

★生きm2G#hiB[て[ゆ]く力が m2B[そ]{手m2A[に]あ]るうちは【通常サビ】
★きっとm2B[この]m2A[ぉい][は]【Aメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で2回程度

★生きhiAhiC[て[ゆ]く力が その手m2A#[に]あるうちはm2G[ぁ]【ラストサビ[転調+1]】


【補足】

★望m2G#[み][言hiA[わ]ぁ]な いけhiB[れ][ど]【Bメロ】


 まず、『こいのうた』についてです。この楽曲は、2000年にロックバンドGO!GO!7188によりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発表された『蛇足歩行』に初収録されました。
 『こいのうた』は、バンドのインディーズ時代から制作リリースされていたシングル曲です。同曲はロングヒットを続け、2006年には着うた部門で75万ダウンロードを達成し、トリプル・プラチナ認定がなされました(ランキングデータブログBillion Hits!より引用)。また、フル配信の部門でも2019年に50万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりダブル・プラチナ認定がなされています。『浮舟』などとともに同バンドを代表する楽曲といえます。

 『こいのうた』はスローなバンド曲です。3人のバンドサウンドが活きたロック曲です。一方、歌メロについては最近の曲と比べると音数が少ない点が特徴的です。そのため、慣れてないうちは少しテンポを上げて歌うのもよいかもしれません。歌う際は、母音を意識したいです([EX]【生きてゆく力が その手にあるうちは】⇒【生ぃきてゆぅく力ぁがぁ そのぉ手にあるぅうぅちはぁ】のように)。ラストサビでは転調が行われ、キーが1つ上がります(アウトロではもう1つ上がる)。


 『こいのうた』の音域的な特徴についてです。今回は大よそ女性の音域の範囲内(J-POPの女性曲としては若干低い)で歌メロが作られています。原キーがマッチする人も多いと思いますが、低音域に余地があるため、キーを下げるなどしてもよいです。
 今回の楽曲は頭サビで歌メロが始まります。中高音としてはhiAやhiB等が登場しますが、登場回数はそこまで多くなく、高音域が得意でない人でも比較的克服しやすいです。ラストサビではhiC等が登場し、こちらも大よそ標準的です。メロが映える曲ですが、ロック調です。そのため、若干声を張ることを意識するとより合いやすいと私は推測しています。低音については大よそ標準的ですが、「高音域が非常に得意な女性」などは少しキーを上げた方がより合いやすいと思います。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。今回の楽曲はhiCやhiBの登場回数がそこまで多くないため、「高音域が非常に得意な男性」だと原キーで歌えるかもしれません(少しキーを下げた方がより安定する)。



 最後に『こいのうた』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2AはAメロやサビで登場します。この辺りは女性の音域の範囲内です。ただ、今回の楽曲はサビで最低音と準最低音が登場します。そのため、サビは意外とメロの上下が激しいです。そのため、「高音域が非常に得意な女性」などはキーを上げた方がより歌いやすいと推測しています。

 次に、地声最高音hiCはラストサビで2回登場します。 このhiCに次ぐ地声高音としてはhiBがピークとなる場面が全体で7回登場します。こうした点を考慮すると、大よそ標準的な女性の音域といえます。歌い慣れていない人などはスムーズな発声が損なわれる可能性がありますが、中高音は比較的歌やすいのではないかと私は推測しました。


 『こいのうた』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、音域はそれなりに広いため、ビギナーだと若干歌いにくい部分が出てくるかもしれません。特にサビは低音~高音まで広いため、その辺りをしっかり意識したいです。 
 同曲はメロディー自体は比較的わかりやすいです。一方、歌メロがゆったりしており、少しリズムが取りにくいかもしれません。慣れないうちは少しテンポを上げて練習するのも選択肢だと私は分析しています。音域がマッチするのであれば、練習曲などによいと思います。

 『こいのうた』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回、サビではhiA~hiC等が登場します。hiBやhiC等の高音については頻度は少なめです。低音はmid2Aと標準的ですが、サビで登場するため、人によっては若干低音感があるかもしれません。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の女性」に合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」については少しキーを上げた方がより歌いやすいと思います。


【まとめ】

①Aメロは中低音中心、Bメロサビと盛り上がる
②原キーだと「標準より(やや)低め~標準より高めの音域の女性」に合いそう
③低音が若干低い。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」はキーを上げてもよい
④メロは分かりやすく、覚えやすい
⑤テンポが遅いため、慣れないうちは少しテンポを上げてもよいかも

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