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『ルビーの指環』(寺尾聰)の音域

 こんにちは。今回は寺尾聰さんの『ルビーの指環』(1981)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。なお、今回の楽曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではMVや音源が公開されていません。そのため、当ブログでも動画の添付はありません。


ルビーの指環』(寺尾聰)
『ルビーの指環』(寺尾聰)の音域








【地声最低音】lowG(G2) 

★あなm1Dm1A^[た[を]うし]CA#AlowG[なっ[て[か[ら]【Aメロ】


【地声最高音】mid2B(B3) ※全体で4回程度

★そしてm2BA#1G#[2]年]のつ]きひ[が]流れ去り【Aメロ[転調₊1]】


【補足】その他の中低音(mid1Amid1C辺り)

m1Dm1C#[く[も]り] m2A#[ガ]ラスの向こうは風の1D[ま]【Aメロ】
m1Cm1B[問[わ]ず]語りの心がせm1DC#[つな[い]ね]
★背中をm1CD[ま]る]めな[がら]【Bメロ】
m1C[ゆ]びの[リ][グ] [抜][取っm1A#[たね]
m1A#C[お][にか]えす[ぅ]) つもりならば 
m1A#m1AC#[捨[てて]く]
m1C#[街で] m2A#1G#[ベ]ージュ]のコートを見かけると【Aメロ[転調₊1]】


 まず、『ルビーの指環』(ルビーのゆびわ)についてです。この楽曲は、1981年に男性歌手の寺尾聰さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年に発売された『Reflections』に初収録されました。同アルバムには、『ルビーの指環』の他に、『SHADOW CITY』、『出航 SASURAI』といったシングル曲、『HABANA EXPRESS』(過去記事)が収められています。アルバムは、180万枚を超える大ヒットを記録しました。なお、同アルバムはCDが発売される以前のミリオンセールスを記録したアルバム4作品の1つです。
 『ルビーの指環』はスローなバンド曲です。同曲はロングヒットとなり、その年の最大のレコードセールスを記録しました。1981年を代表するシングル曲であり、寺尾聰さん最大のヒット曲です。作詞は松本隆さん、作曲は寺尾聰さん、編曲は井上鑑さんによりなされました。


 『ルビーの指環』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては低めの音域で歌メロが作られています。高音域に余地があるため、一般的には少しキーを上げた方が歌いやすいです。
 今回の楽曲は全体的にmid1D以下の低音がかなり多く、mid1G#以上の中高音が登場する場面も一部に限られます。こうした傾向から、「中低音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。一般的な音域の男性も原曲キーで歌唱可能だと思いますが、人によっては少しキーを上げた方がより歌いやすい可能性があります。その辺りは実際に歌唱して微調整を加えてください。

 女性が同曲を歌唱する場合、個人差はありますが、原曲キーの1オクターブ上のレンジで歌唱可能です(mid1G~hiBになる[原曲はlowG~mid2B])。この辺りが1つの目安になると思います。中低音が得意な女性は少しキーを下げてもよいかもしれません。やや暗い声質の人の方が合いやすいと思います。



 最後に『ルビーの指環』の音域についてですが、【地声最低音】lowG(G2)~【地声最高音】mid2B(B3)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、低めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowGはAメロを中心に計3回登場します(いずれもロングトーン)。このlowGに次ぐ低音としては、lowG#が谷となる場面が2回、mid1Aが5回、mid1A#が16回登場します。こうした点を考慮すると、J-POP男性曲としてはかなり中低音寄りです。個人差はありますが、歌いにくい場合はいくらかキーを上げてもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2BはラストAメロで計4回登場します(ラストAメロは転調しキーが1つ上がる)。このmid2Bに次ぐ地声高音としてはmid2A#がピークとなる場面が全体で6回登場します。こうした点を考慮すると、一般的な音域の男性が原曲キーで歌唱可能ですが、中低音域が得意な男性等がより歌いやすいといえます。逆に「中高音寄りの男性」などはいくらかキーを上げた方が歌いやすい可能性があります。


 『ルビーの指環』は中高音に余地があるため、キー上げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。今回はの楽曲は音域がそこまで広くはないため、一応ビギナー向けの調整も可能だと推測しています。ただ、キー調整をしたからといって直ちに寺尾さんのような歌唱が出来るわけではないので、弛まぬ練習を心掛けたいです。
 今回の楽曲はメロやリズムなどは比較的わかりやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。同曲は低音が際立つ楽曲としても知られています。そのため、中低音を練習するのにもよい作品ではないかと私は分析しています。

 『ルビーの指環』を原曲キーで歌唱する場合、mid2A#~mid2Bといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロでこれらが登場します(回数は2つ合わせて10回程度)。反面、中低音についてはmid1C以下の低音がかなり多く見られ、lowG~mid1A#でも20回前後登場します。
 こうした点を考慮すると、「中低音が得意~標準よりやや低めの音域の男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「標準的~中高音寄りの男性」なども原曲キーで歌えなくもないですが、人によってはいくらかキーを上げた方がより歌いやすい可能性があります。

【まとめ】

①J-POP男性曲としては全体的に中低音寄り
②原キーだと「中低音が得意~標準よりやや低めの音域の男性」などに合いそう
③女性は1オクターブ上を基準に微調整するとよい
④メロやリズムは分かりやすい。中低音の練習に特におすすめ

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