J-POPの音域を詳しく調べる

J-POPを中心にボーカルの音域(キー)をそこそこ詳しく、細かく調べていきます。最高音や最低音以外も表記してます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

『愛を伝えたいだとか』(あいみょん)の音域と所感【加筆】

「愛を伝えたいだとか」(あいみょん),Ai wo tsutaetai datoka(Aimyon)   

(2019/02/03)初投稿
(2019/02/10)
記事の追記。※裏声最高音と地声最高音を分けて表示しています
(2010/02/20)記事の追記を行いました※1)
(2010/03/26)地声最低音の詳細箇所を記載しました。解説記事も一部追記を行いました
(2019/07/26)hiB~hiC#などの音階を詳細に記載しました。解説の記事も書き換えております
 
 
※1)あいみょんさんの音域について、当ブログでは、これまでに『マリーゴールド』『今夜このまま』『愛を伝えたいだとか』『君はロックを聴かない』『満月の夜なら』『夢追いベンガル』『ふたりの世界』『○○ちゃん』、『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』『恋をしたから』『プレゼント』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。




【地声最低音】mid1F#(F#3)  

健康的な朝[]な
揺れるカ[]テン  少し浮いた前髪も全て  []地いいさ
[]りあえず今日は


【地声最高音】hiC#(C#5)
 
hiC[バ]hiB[ラ][は][な][ね][が]い込め[て]hiC#[さ](サビ)
臭いことばっかかんhiB[が]hiC#[えて待っ][て]ても
バカでかいケーキがhiB[あっ]ても  hiC#[君が食い][つ]くわけでもないだろう(Cメロ)
ずるいことばhiB[か]りを 考えてし[まう]hiC#[う] 


【裏声最高音hiE (E5)

hiC[馬]hiB[鹿]なゆhiE[め]C#[で][お]どろう(サビ)


【補足

★だんだんソファに沈んでいくだけ  僕hiB[が]

愛を伝えたいだとか(あいみょん)











 こんにちは。今回はあいみょんさんのメジャー2枚目のシングル『愛を伝えたいだとか』(2017)を取り上げます。あいみょんさんは『マリーゴールド』『今夜このまま』に引き続き3度目の登場です。よろしくお願いします。
 
 あいみょんさんの特徴と言えば、「男性目線」で描かれた歌詞が多いという点でしょう。その中でもこの『愛を伝えたいだとか』は歌詞の中にハッキリと「男」というワードが出てきます。
具体的には以下の2か所です。

★僕が明日良い男になるわけでもないからさ
★“完璧な男になんて惹かれない”と


 この楽曲こそ、「あいみょん=男性目線」というイメージをリスナーに植え付けた楽曲だと思います。また、楽曲自体は椎名林檎さんの『丸の内サデスティック』(1999)に影響を受けた作品だとも言われており、あいみょんの同曲を聴いて、懐かしく感じた人も多いと思います。
 私がこの楽曲の中で特に好きな歌詞は

★それに割れてしまった目玉焼き ついてないなあ バランスをとっても溢れちゃうや
★だんだんソファに沈んでいくだけ


の2点です。この楽曲に象徴されるどこか気だるい雰囲気、男性の女々しさを象徴してる部分だと思います。前者は、少し遅く起きた朝の情景がハッキリと思い浮かびます。後者は「愛を伝えたいのに動き出せない」という点が、ソファに身を預け、動くのがめんどくなくなっている様と重なり、気だるさと女々しさを増幅させていると思います。



 さて、『愛を伝えたいだとか』の音域についてですが、上の図に示すように【地声最低音   mid1F#(F#3) ~地声最高音hiC#(C#5),裏声最高音 hiE (E5)】 で構成されています。
 
 地声最高音hiC#についてですが、サビに入ると頻出します。また、hiCといった音階も連続で登場し、リズムも取りにくいです。歌いこなすにはある程度の練習が必要になると思います。あいみょんの人気曲の中では比較的難易度が高い印象です。

 ちなみにサビの最初「ラの花(願(い込めてさ」の部分はhiCに達します。hiCは一般的な女性の音階ですが、歌い慣れていない女性orキーの低い女性にとっては発声しにくい音階でもあります。歌い慣れていない方は原曲から2~3程度下げる(♭2~3)と歌いやすくなると思います。

 逆にhiC#,hiC辺りの音階が連続で登場しても歌いこなせる人であれば、非常に楽しめる作品でもあります。

 「あいみょんの人気曲が歌いたいけど、あまり歌が得意ではない」場合、キーを下げるか、
『マリーゴールド』などを歌うのが良いのではないかと個人的には考えております。



午後の紅茶CMソング『366日』(上白石萌歌)の音域調査と、原曲のHYとを比較する【加筆】

(2019/02/05)初投稿
(2019/03/25)HYの公式チャンネルに『366日』の音源がありましたので添付します。
(2019/07/28)hiC#~hiA#の音階を記載しました。


『366日』(上白石萌歌)【原曲】HY

366 nichi(Moka Kamishiraishi) [original] HY


※CMでのカバーのため、2019/02/05現在、上白石萌歌バージョンの発売は無し


【地声最低音】mid1F(F3)


【地声最高音】hiD#(D#5) ※ラストのサビで2か所

★あなたは私の中の忘れられぬ人 全て捧げたhiD#裏[ひ]hiA#[と] 
★あなたの事だけで 
hiD#[あ]hiA#[な]たの事hiC[ば][か]


【裏声最高音】   hiF(F5)

今日hiD#[もあ]hiF[な][たに]会い[たい](Bメロ)
hiA#[こ]いが[こ]hiC[ん][な][く]るしいhiF[な]hiD#[んて](Cメロ)


【補足】

★叶いもしないこhiA#[の]願い(Bメロ)
★あなたがまたわたhiC[し]hiA#[を]好きにな[る]hiC#[う]
★恐いhiA#[くらい][ぼ]hiC[え]ているの(サビ)
★別れているのにあなたの事hiC[ば]hiA#[か]り(通常サビ)
hiA#[お][わ]hiC[な]hiC#[か][っ][た]の 本気であなたを思っ[て]知った(Cメロ)


※原曲のHYバージョンでは最後のサビ「
 なたの事ばかり」の部分で最後にロングトーンのhiG#の裏声が入ります


366日(上白石萌歌)











 こんにちは。今回は午後の紅茶のCMソングである女優・上白石萌歌さんの『366日』について取り上げます。よろしくお願いします。
 『366日』のオリジナルは沖縄県のミクスチャーロック(ラップロック)バンドHYです。HYは2000年から現在に至るまで積極的に活動しており、2003年のアルバム『Street Story』がミリオンヒットを記録しています。『366日』は2008年のアルバム『HeartY』に収録されている人気曲であり、キーボードの仲宗根泉(なかそね いずみ)さんがボーカルを担当しています。

 上白石萌歌さんが歌うバージョンはCM曲であり、今現在リリースの予定はありません。しかし、youtubeで公開されている音源が熱烈な支持を集めており、動画公開から1か月余りで1200万回もの再生回数を記録しています。



 
 上白石萌歌さんは現在女優として精力的に活動されています。一般的な知名度上昇に貢献したのは、2年前から断続的に放送されていた午後の紅茶シリーズのCMだと思います。南阿蘇の牧歌的な風景の中で、Charaさんの「やさしい気持ち」(1997)、aikoさんの「カブトムシ」(1999)、スピッツの「楓」(1998)を歌唱する上白石さんの姿が話題を呼びました。そして、それが今回の『366日』に繋がっていきます。

 さて、次に上白石萌歌さんとHYの『366日』を比較していきます。

 まず、原曲のHYバージョンは明瞭なポップソングではなく、ソウルミュージックなどのニュアンスを含んだアレンジや歌唱スタイルになっております。また、HYの地元である沖縄の民謡などのスタイルも包含していると思います。その意味で大人びた印象が強い作品になっています。そのため、同じ歌詞であっても20~30代以上の失恋を思わせるような作品に仕上がっています。

 一方で、上白石萌歌さんのバージョンは声質などの影響もあり、ポップ寄りに仕上がっています。CMで想起されるように、10~20代前半の恋愛というニュアンスが近いでしょう。上白石萌歌さんは、姉の上白石萌音さんとともに、ミュージカルスクールを経て、女優のにステップアップしています。その点で、若さととも一定の歌唱力が姉妹共々評価されています。youtubeで再生回数が伸びている要因も、10代や20代の共感を呼び起こすだけでなく、その歌唱力にもあると思います。

 同じ楽曲でも歌唱法やアレンジで見えてくる景色が大きく変わるという点で、両者は非常に面白いと思います。




 さて、『366日』の音域についてですが、
地声最低音   mid1F(F3)~地声最高音 hiD#(D#5)、裏声最高音hiF(F5)で構成されています。ちなみにHYバージョンは最後に裏声が入り、hiG#になります。低音から高音まで幅広いですが、

①カラオケなどで歌い慣れている
②高い声にある程度自信がある

という人は気持ちよく歌える楽曲であると思います。

 声が高くない人であっても、裏声なども交えると上白石萌歌さんバージョンのような柔らかさに近づけると思います。ただ、高音域の発声が苦手な方、歌い慣れていない方などはキーを下げても良い(目安として♭2~3程度)と思います。


 因みにこの楽曲は歌手の清水翔太さんもカバーされています。男性であれば、HYの原曲キーから♭5のmid1C~hiCが清水翔太さんのキーになります。



『新世界』(BUMP OF CHICKEN)の音域と感想

 こんにちは。今回はBUMP OF CHICKENの『新世界』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。


『新世界』(BUMP OF CHICKEN)、Shinsekai


【地声最低音】mid1C(C3)  

m1C[あ]たま良くないけれど 天才なのかもしれないよ(Aメロ)


【地声最高音】mid2G(G4)  

★君mid2F[と]会った時 僕の今日までが意味を[も]mid2G[らっ][たよ](サビ)


【裏声最高音】hiC(C5) 

hiC裏声[ベイビーアイラ]hiA[ブユー]mid2G[だ]mid2F[ぜ]


【補足】

★もう一度眠ったら 起mid2F[き][れ]ないかも(Cメロ)
 
※アウトロでhiCのフェイクが登場します。

『新世界』(BUMP OF CHICKEN)









 まず、『新世界』についてです。この楽曲は、2019年にBUMP OF CHICKENによりリリースされたアルバム『aurora arc』(オーロラ・アーク)に収録されている楽曲です。菓子メーカー大手ロッテの創業70周年記念アニメーション『ベイビーアイラブユーだぜ』のテーマソングとして、話題になりました。YouTube公式チャンネルでも動画が公開されています。
 ちなみにアニメで流れている『新世界』は2番がカットされており、いうなればアニメバージョン(edit)であります。演奏時間は2分半程度です。アルバムに収録されたフルバージョンは演奏時間が3分40秒程度の作品になっております。添付されている動画はアニメバージョンの方になります。

 さて、『新世界』のサウンドについてです。ラブソングということで、かなり明るい曲調のバンドサウンドになっています。近年よく見られるBUMP OF CHICKENらしい爽やかさがあります、一方で、2番に入るとバンドサウンドのみならず、いわゆるピコピコ音などデジタルな音色も交えられます。こうしたアレンジも近年のバンプの一つの特徴だと思います。
 歌メロディーについて特徴的な点は、「ベイビーアイラブユーだぜ」の部分です。ここはコーラスになっているのですが、高音部分はhiCといった高い音階を裏声で歌唱されています。こうしたアレンジはBUMP OF CHICKENには多くは無かったと思います。

 歌詞についてですが、先にも述べたようにラブソングです。個人的な印象ですが、BUMP OF CHICKENはラブソングが少ないバンドです。その点で『新世界』は珍しいと思います。ラブソングは共感的な歌詞が求められますが、そうしたフレーズも交えつつも、藤原基央さんらしい独特さも残してあると思います。
 個人的には
「例えば 曲がり角 その先に君がいたら そう思うだけでもう プレゼント開ける前の気分」
「なんだよそんな汚れくらい 丸ごと抱きしめるよ」
「世界はシャボン玉で 運良く消えていないだけ  すぐ素直になれるよ」

辺りが非常に好きなフレーズです。
 


 さて、『新世界』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3) ~【地声最高音】mid2G(G4) 、【裏声最高音】hiC(C5)でメロディーが構成されております。地声部分に関していえば、一般的な男性の音域の範囲内であります。

 まず、地声部分に関しては一般的な男性の音域ですので、ある程度歌い慣れている人であれば届きうる報われやすい楽曲であると思います。いつも述べておりますが、mid2G,mid2Fあたりは歌い慣れていない人の場合は滑らかな発声が損なわれやすいです。少しずつ練習を重ねてください。
 BUMP OF CHICKENの作品はmid2G,mid2F辺りの音階を練習するのに良い作品が多いです。ただ、低音部がキツイ作品も多いですので、歌い慣れていない人はなるべく音域の狭い作品を選ぶのが良いと思います。
 
 一方で、「ベイビーアイラブユーだぜ」という裏声を用いたフレーズです。この箇所についてですが、普段裏声を歌い慣れていない人の場合、1オクターブ下を地声で歌唱しても良いと思います。つまり、hiC~mid2Gがmid2C~mid1Gになります。

 『新世界』は低音部に少し余裕がありますので、キーを下げての練習も可能です。普段歌い慣れていない人は原曲よりも1~2つ程度下げて練習しても良いと思います。ただ練習のしやすさという点では前回レビューした『GO』の方に軍配が上がると思います。

 『新世界』は軽快なテンポのラブソングで、難易度も高いわけではないですのでカラオケなどで歌いやすい作品だと思います。



管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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