J-POPの音域を詳しく調べる

J-POPを中心にボーカルの音域(キー)をそこそこ詳しく、細かく調べていきます。最高音や最低音以外も表記してます。楽曲の感想なども述べています。

J-POPを中心に歌メロディーの音域を調べます。カラオケや歌ってみたなどに役立てて頂ければ幸いです。

『やってみよう』(WANIMA)の音域と感想

こんにちは。今回はWANIMAの『やってみよう』(2017)を取り上げようと思います。よろしくお願いします。なお、この楽曲は現在公式チャンネルなどでは公開されておりませんので、当ブログでも添付動画はありません。ご了承ください。

 WANIMAは以前に、『ともに』を取り上げております。興味を持たれた方はそちらもどうぞ。


『やってみよう』(WANIMA),Yattemiyou
2017年3月8日配信【アルバム『Everybody!!』収録】


『やってみよう』(WANIMA)









【地声最低音】mid1G(G3)

★正(だ)しいより 楽し
じめよう [や]ってみよう
★やったことない[こ]とも やってみよう

【地声最高音】hiC(C5)   

★[]たか[]こと []てみよう 失敗も思い出 [hiB]
★苦手な相[] 話してみよう
★た()るなら 前にhiA[]れよう


【フェイク】hiC(C5) ※冒頭部分

★lalalalalalalala … [oh]  [oh] [oh] 




 まず『やってみよう』についてです。この楽曲は2017年に携帯電話会社au三太郎シリーズのコマーシャルソングとしてのタイアップが付き、その後配信リリースされました。アルバム『Everybody!!』にも収録されているWANIMAの人気曲です。

 『やってみよう』はWANIMAの作詞作曲ではなく、イギリス民謡であり、日本でも童謡で知られる『ピクニック』が原曲となり、WANIMAによりロックアレンジされております。作詞はクリエイティブ・ディレクターの篠原誠さんにより行われています。篠原誠さんはau のCMで話題となった『海の声』や『見たこともない景色』の作詞でも知られています。この楽曲およびCMは非常に話題になり、auの認知度の向上に大きくつながりました。

 『やってみよう』のサウンドについてですが、メロディックハードコアのようなアレンジがなされて、非常に乗りが良い楽曲になっております。元々原曲の『ピクニック』も軽快な楽曲でありましたが、それよりも更に明るいアレンジになっております。ライブなどで非常に盛り上がることが想像されます。

 歌詞については、「心躍ることに積極的にチャレンジしようぜ」といったほぼ100%前向きが内容で構成されております。非常に前向きで、嫌でも元気が出ます。個人的には「過ぎた話は ほどほどに 今の話をしよう」というフレーズが非常に勇気を貰えます

 人間どうしても過去に目が行きがちで、「今ワクワクしてる」という気持ちを塞いでしまいがちです。また、これまで「自分がどう過ごしてきたのか」といった過去の生い立ちや経歴なども就職や入試の面接などで頻繁に聞かれるでしょう。しかし、全ての人が、これまでの生活や人生が輝かしく人に積極的に話せるようなものではないと思います。歌詞の「今の話をしよう」というフレーズは、誰にも訪れる「これから」や「ワクワク」に焦点が当たっています。非常に前向きで、勇気づけられrます。

 個人的にはこの楽曲や『ともに』を聴いていると、youtuberのいい意味でのハチャメチャ感が想起され、非常に心地よいです。



 さて、『やってみよう』の音域についてですが、地声最低音mid1G(G3)~地声最高音hiC(C#5) 、フェイクhiC(C5) でメロディーが構成されております。非常にキーが高く、ほとんど女性の声域とオーバーラップしています。
 
 ただ、『ともに』と比較すると、『やってみよう』は童謡のカバーですので、メロディーにゆとりがあります。難易度的にはまだ『やってみよう』の方が手をつけやすいといえるでしょう。
 
 それでも一般的な男性が歌うには厳しい音域ですので、キーを下げた方がいいと思います。全開のWANIMAの回でも言及しましたが、hiC(C5)という音階は歌う人を選びます。

 一方で、この『やってみよう』もかならずしも「上手く歌う」ことが要求される楽曲ではないと思います。カラオケなどで歌う際は、多少ハチャメチャでも元気に歌った方が盛り上がるのではないでしょうか。このブログの全否定になるかもしれませんが、この楽曲に関しては、「音域がどこである」とか
「このメロディーはこの音階である」みたいなことはあまり気にしなくても良いのかもしれません。

 そうした意味でデータは参考程度に利用すると良いと思います。


 

『春の歌』(スピッツ)の音域と感想

(2019/03/17)最高音域の色付き箇所がズレていたので修正しました

 こんにちは。今回はスピッツの『春の歌』(2005)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

 スピッツは当ブログでは、これまでに『チェリー』を取り上げております。興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。

『春の歌』(スピッツ)、Haru no Uta(Spitz)
2005年1月12日発売【アルバム『スーベニア』収録】


『春の歌』(スピッツ)










【地声最低音】mid1E(E3)
(※Aメロ部分)

★トゲのある藪([]ぶ)をかき分けてきた


【地声最高音】hiA(A4) ※Bメロ、サビ、Cメロなど頻出します  

★「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた 心 今放(は)[mid2G#]
★春[]の歌(う) 愛[]と希望[り]前に響く
★幻じゃ[]く いて


 まず、『春の歌』についてです。この楽曲はアルバム『スーベニア』の収録曲として2005年に発表されました。その後、スポーツドリンク・AQUARIUSのキャンペーンソングとしてタイアップが付いたため、シングルカットされた曲です。当時、サッカー選手の中田英寿さんの出演するCMにこの『春の歌』が流れ、話題を呼びました。
 youtubeのスピッツ公式チャンネルでは2100万回以上もの再生され、スピッツの楽曲でも非常に知られた作品の一つになっております。

 その後、漫画家・羽海野チカさんの作品を原作とする映画『3月のライオン』の主題歌として、藤原さくらさんがカバーする『春の歌』が起用され話題を呼びました。漫画『3月のライオン』の初期の世界観は、『春の歌』から影響を受けて作られたものだと言われています。




 「春の歌』のサウンドについてですが、疾走感あふれた爽やかなサウンドになっております。アコギとアルペジオを基調とした爽やかなイントロに、ベースやドラムが躍動感を与えます。
 メロディーについては、非常に美しいのですが、スピッツの楽曲の中では非常に節回しが速い作品になっていると思います。BUMP OF CHICKEN辺りに近いものを感じます。
 個人的にはベースとドラムの仕事がに光る作品であると感じました。編曲はスピッツと亀田誠治さんによりなされております。

 『春の歌』の歌詞についてです。歌詞は卒業や旅立ちといった「春の定番な歌詞とは一味違った内容」になっております。個人的な解釈としては、「春の厳しさ、荒々しさ」といった面がテーマになっていると考えております。

 先ほど言及しました『3月のライオン』というタイトルは、英国のことわざ「3月はライオンのようにやってきて、子羊のように去る」から取られております。これは、「春は荒々しい天気から始まり、穏やかな季節を迎えながら終わっていく」という意味です。
 考えてみれば、春というの春一番という強い風から始まり、天気も気温も変化が激しい季節です。最近では花粉も多く飛散し、症状に苦しめられる人も多いでしょう。また、生活の面でも変化が多く、美しい穏やかな季節だとは言い難い面も多いです。

 『春の歌』の歌詞内容を見てもかなりネガティブな表現が多く使用されており、私達がイメージする「春の裏側」の側面にスポットが当てられています。般的のスプリングソングとは一線を画す世界観だと思います。草野マサムネさんの感性ならではの作品だと思います。そうした点が、この楽曲が多くの支持を集める要因になっていると思います。

 

 『春の歌』の音域についてですが、地声最低音mid1E(E3) ~地声最高音 hiA(A4)で メロディーが構成されております。図に示されるように、一般的な男性よりも少しだけ高い音域です。しかし、この楽曲は見た目以上に難易度が高いと思います。

 スピッツの楽曲はhiAhiA#が最高音の作品が多くあります。この音階は男性の中でも発声できるという人はそれなりにいると思います。しかし、「『柔らかさorしなやかさ』を伴ってhiA以上を発声できるか」、「この音階(hiA以上)で声質が活きているか」いったと条件を加えると、歌いこなせる人は非常に限られてくると思います。

 一般的な男性の場合は、キーを2~3程下げる(♭2~3)方が無難だと思います。それでも、普段歌い慣れていない人は苦戦すると可能性があります。原曲キーを歌いこなすにしても、長い努力が必要になると考えた方がいいです。たとえ、キーを下げてもこの曲が歌いこなせるのであれば、歌が上手い人です。


 女性の場合は『春の歌』は選択肢に入ってくる作品だと思います。ある程度歌い慣れる必要があるのですが、高い声が出ない人の場合は原曲キーでも構わないと思います。ちなみに藤原さくらさんは原曲キーのままカバーしております。藤原さくらさんのバージョンは穏やかな世界観でありながら、切なさを伴ったブルージーなアレンジになっております。個人的には非常に興味深い解釈でした。
 一般的な女性の場合はキーを2~3程度上げる(#2~#3)と良いと思います。


 

『プレゼント』(あいみょん)の音域と感想

 こんにちは。今回はあいみょんさんの『プレゼント』(2019)を取り上げたいと思います。この楽曲は、2019年の2月に発売されたアルバム『瞬間的シックスセンス』に収録されています。よろしくお願いします。


 
 あいみょんさんは過去に
『マリーゴールド』『今夜このまま』『愛を伝えたいだとか』『君はロックを聴かない』『満月の夜なら』『ふたりの世界』『○○ちゃん』、『ナウなヤングにバカウケするのは当たり前だのクラッ歌』、、『恋をしたから』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。

『プレゼント』(あいみょん),Present(Aimyon)
2019年2月13日発売【アルバム『瞬間的シックスセンス』収録】


『プレゼント』(あいみょん)










【地声最低音】mid2A#(A#3)

★幾千年も[前]から」こうして 涙を作っている(hiA#)【サビ】
そ「」背中にはいつだって 立ち上がれる[じゅ]も[]を[]と[]【Cメロ】
★忘れない 忘れないようにね 弱(「」わ)ったなら 参ったなら【Cメロ】

【地声最高音】hiC(C5)  

★きっと続(つ[づ])かないから【Bメロ】
★ちょっと「」なたにプ「」ゼント「」げる【Bメロ】
★そ1g8f「」背中にはいつだって【Cメロ】
★分け合える「」うな強さを二つ【Cメロ】
★あのプレゼント開けてもい「」からね あ「」たのため「」から


【裏声最高音】hiA#(A#4) ※Aメロ部分

★次から次へと沈んで「


(補足)サビ部分の最高音はhiA#



 
まず、『プレゼント』についてです。この楽曲は2019年2月に発売されたあいみょんのアルバム『瞬間的シックスセンス』に収録されている楽曲です。この楽曲はフジテレビ系の朝の情報番組『めざましどようび』のテーマソングとしてのタイアップがついております。私は普段ほとんどテレビを見ないのですが、朝に『めざましどようび』を見ている人にとってはお馴染みの楽曲なのだと思います。非常に爽やかな楽曲に仕上がっております。

 個人的に驚いた点は、アルバムの楽曲でありながらyoutubeで音源を公開しているという点です。MVは無いですが、
レコード会社なども様々な試行錯誤を行っているのだと感じます。もしかしたら期間限定公開なのかもしれません。



 
 『プレゼント』のサウンドについてです。ギターのフレーズは英国人ロックバンドColdplayの『Every Teardrop Is a Waterfall』を思い出しました。Coldplayは世界的なロックバンドですが、日本でも様々な影響を与えているのだと改めて実感します。日本では、BUMP OF CHICKENの近年のサウンド作りがColdplayを意識しているように感じます。また、ONE OK ROCKの最新アルバムにも彼らを思わせるような楽曲がありました。
 個人的にはアコギの音も心地よく感じました。また、ベースやドラムのプレイも耳に残ります。爽やかでありながら、バンド全体がどっしりとしていて、バランスが非常に良いと思います。

 

 


 『プレゼント』の歌詞についてですが、朝の情報番組にタイアップということもあり、全体として前向きな応援歌のような内容になっていると思います。私なりの考えですが、「神様のから私たちへのプレゼント」のようなニュアンスで解釈しております。「神様」といっても様々ありますが、具体的な宗教の神様だったり、精霊のような八百万の神のようなものだったり、要は何でもアリです。「目に見えない精霊のようなものが、日々を生きる私たちにささやかなプレゼントを与える」といった感じです。

 この楽曲の中で「プレゼントしているもの」を見ていくと、「傷を癒す泉」であったり、「小さなときめきを気づかせてくれるガラスのボタン」であったりします。また、「立ち上がれる呪文」「分け合える強さ」といったものも登場します。これは、人間が本来持ち合わせている心や力でもあります。「この歌を通して、本来持ち合わせている力に気付いてほしい」、また「この歌を通して元気を貰ってほしい」という願いが表現されていると思います。




 さて、『プレゼント』の音域についてですが、地声最低音mid2A#(A#3)~地声最高音hiC(C5)、 裏声最高音hiA#(A#4)でメロディーが構成されています。あいみょんの楽曲群の中ではかなり狭い音域の作品だと思います。
 
 有名な楽曲ではないですが、非常に爽やかなアレンジでメロディーも美しい作品です。カラオケなどでは積極的に選択肢の一つに入れても良いのではないでしょうか。

 一方で、高音域が苦手な人、歌い慣れていない人は高音部分で苦戦するかもしれません。その際はキーを少し下げるとよいと思います。『プレゼント』は音域の広くない楽曲ですので、どこかでちょうどよいキーが見つかると思います。また、努力を重ねていれば原曲キーで歌えるようになる可能性が高い、報われやすい楽曲でもあると思います。

 あいみょんの楽曲ではマリーゴールドが歌いやすいと思うのですが、この『プレゼント』も同様に手をつけやすい作品だと考えます。


 
管理人プロフィール

もりっしー

北九州市近郊に在住するギター初心者。

「気になる歌の音域データ、感想」を述べていくブログです。

【好きなもの】音楽(特に80年代~のポストパンク、邦楽ロック)/漫画/地理/炭酸飲料

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