『and I love you』(Mr.Children)
【地声最低音】mid2A(A3)
※【補足】参照
【地声最高音】hiB(B5) ※曲全体で1回
★そhiA–m2F#[れ]が[来る]の]hiB[を]感じm2E[たん]だ【Cメロ】
【裏声最高音】hiD(D5) ※ラストサビで2回程度
★(I love you and I love you and I love you) and I hiC#–hiD[looo[o][ve you]B【ラスト】
★(I love you) and I hiC#[love] hiD[you]
【補足】mid2F#(一部略)~hiC#を含むフレーズ一覧
★飛m2E[べ]るm2F#[よ] [君][に]も 羽をhiA[広]m2G–F#[げ]て]ごらんよ【Aメロ】
★m2A[一]緒m2E[に]行m2F#[こう] F#[さぁ準][備を]
★はm2E–m2G–m2F#[ぐ[れ]ずに][付い]て[来れる]かい?僕に
★傷つm2E–m2F#[け[合う]た[め]F#–m2G[じゃ[な]ぁく]【サビ】
★僕らm2E–m2F#[は[出会っ]たっ[て]F#[言い切れ]るかなぁ?
★(今 分かる答えはひとつ) たm2E–m2F#[だひ[とつ] [uh] uh
★I hiC#[love] hiB[you] and I C#[love] [you] and I C#[love] B–A[yo]u]
★hiA–m2F#[どう]し[よう]も[な]く[急]に (一人になりたい時があり)【Cメロ】
★m2F#[屋上]でつm2F#[き]をな[がめ]てた
★きm2F#–m2E[みに]お[もい]がつ[よく]向く]ほど
★臆m2E[病]に[なる]の[が]分m2F#[かっ]て
★みらm2E[い]が[ま]F#[た一つ] ほら[ま]F#[た一つ]
★ぼm2E{く]ら[に]m2F#–m2G[ち[か]づい][て]F#[る]
★m2F#地[and] m2G[I] F#[lo]ve you [and] G[I] [love] G[yo]u]【ラスト】
まず、『and I love you』(アンドアイラブユー)についてです。この楽曲は、2005年に4人組ロックバンドMr.Childrenによりリリースされたシングル作品です。同曲を収録したシングル『四次元 Four Dimensions』はタイトルから想起されるように4曲全てがA面扱いとなっており、全てにタイアップが付きました。フルアルバムとしては、同じ年にリリースされたアルバム『I ♥ U』(アイ・ラヴ・ユー)に収められました。同アルバムには、『未来』、『ランニングハイ』、当ブログでも取り上げた『Sign』(過去記事)といったシングル曲が収められております。CDシングル、アルバムともに大きくヒットし、日本レコード協会よりミリオン認定がされました。
さて、『and I love you』はミドルテンポのバンド曲です。全体的に浮遊感が感じられますが、それを演出するギターやのサウンドなどが印象的です。また、ボーカルについても全体的に高音寄りであり、サビでは裏声が多用されております。そうした点も、楽曲のカラーに影響を与えているように感じられます。
ちなみに、同曲は2004年より日清食品のブランド・カップヌードルのCM曲として放送されており、話題を呼んでおりました。CM内では銃を背負った少年兵などが登場しますが、CMの尺も60秒あり、私自身も印象に残っております。
『and I love you』の音域的な特徴についてです。同曲は、hiAやhiBが登場するなど男性としては高いレンジで歌メロが作られております。また、曲全体を通してmid2E~mid2G辺りの中高音域の登場頻度が高いです。また、サビでは裏声が多用される場面があり、裏声の練習などにもよいと思います。
私なりの印象ですが、ミスチルのシングル曲は「Aメロ⇒Bメロ⇒サビと盛り上がり、歌メロは低音域~高音域まで広いレンジが要求される」ものが多いと感じております。ただ、この『and I love you』に関してはAメロ辺りからhiAが登場するなどかなり高く、全体を通して高音寄りの楽曲となっております。
同曲は最低音が男性曲としては高く、女性が原曲キーで歌唱することも理論上は可能です。ミスチルの楽曲で、女性が原曲キーで歌唱可能なものは多くありません。そのため、女性で「ミスチルを原キーで歌いたい」という人にもお奨めしやすい1曲です。
最後に『and I love you』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiB(B5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2AはAメロで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内であり、発声自体はそこまで難しくはないと思います。一方、mid2Aが最低音となる男性曲は、ほぼ「男性としてはキー高い曲(スタミナも不可欠となることが多い)」となります。今回の『and I love you』についても明確にその傾向に当てはまります。
同曲は男性曲としては最低音が高いため、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。ただ、一般的な女性の得意レンジなどを考えると、少しキーを上げるとより歌いやすいではないかと思います。どちらかといえば、標準より(やや)低めの音域の女性の方が合いやすいと私は推測しております。
次に地声最高音hiBについてはCメロで登場します。登場回数は1回程度と多くないです。一方、それに次ぐ地声の高音としてはhiAの頻度が高く、AメロやCメロで登場します。この、hiB,hiAは男性の音域としては高いですので、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(カラオケでいうと♭2~♭3)。
『and I love you』は低音域に余地があり、キー下げなどはしやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることができるといえます。一方、ビギナー向けの調整も可能といえば可能ですが、同曲はサビで裏声が多用されたり、一部リズムが取りにくい部分があります。そのため、歌いに慣れていない人にとっては、もしかしたら難しく感じられる部分もあるかもしれません。キー調整をしても難しく感じられる場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
『and I love you』を原曲キーで歌唱する場合、hiAなどを地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。先述しておりますが、同曲はmid2E~mid2G辺りの中高音域の頻度が非常に高いです。そのため、私としては「ある程度スタミナが必要な楽曲」だと判断しました。また、サビで登場する裏声なども大切な要素です。よって、原曲キーの場合は、「(ある程度)高音域が得意な男性」、「標準よりやや低めの女性」などが合いやすいです。やや歌いにくいかもしれませんが、一般的な女性でも原曲キーの歌唱が可能です。
ちなみに、同曲はサビの裏声が印象的ですが、「裏声と地声の行き来が激しい」という作品ではないと私は判断しました。「裏声に慣れていない人が裏声を練習するにはいい曲」なのではないかと個人的には感じております。
『and I love you』はどこかフワフワしたようなサウンドが心地よい楽曲であり、サビの裏声などが上手く歌いこなせると気持ちいいのではないかと思います。また、ミスチルのシングル曲の中では女性が原曲キーチャレンジをしやすい数少ない楽曲です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
カラオケは好きじゃないけど、このサイトの解説、コメントなど大好きです!
もっとMr.Childrenの解説がみたいです!
ミスチルについては、一定の頻度でリクエストが来ておりますので
少しずつ取り上げる機会があると思います。
コメントありがとうございます。