『タッチ』(岩崎良美)、Touch(Yoshimi Iwasaki)
【地声最低音】mid2A(A3)
★m2A[そ]こから何も[聞]けなくなるの 星屑ロンリm2F#[ネス]【Aメロ】
【地声最高音】hiB(B5) ※全体で10回
★すhIB-hiA#-hiA[れ]ち]が]いやまA–m2G[わ]りみ]ちを【Bメロ】
★お願い m2G[タッチ] タッチ [ここに]タッチ あなG–hiB–hiA#[た[か]ら]
★hiB[タッチ]手B–hiA[を]の]ばして 受A–G[け]とっ]てよ
★ためm2G[いきの花だけ] 束ねたm2G#–hiA#–hiB[ブ[ー[ケ]
【補足】mid2F#~mid2Gを含むフレーズ一覧
★呼m2F#[吸を止めて]い[ち秒あなた]しm2G–F#[んけんな目をし]た[か]ら【Aメロ】
★m2F#–m2G[落ち[た]なみ[だ]も 見]ないふり
★あm2F#–m2G[と[な]んG[か]い[過]ぎ[た]ら 二人はふれあう[の]【Bメロ】
まず、『タッチ』についてです。この楽曲は、1985年に岩崎良美さんによりリリースされたシングル作品です(作詞康珍化さん、作曲・編曲芹澤廣明さん)。同曲は、あだち充さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『タッチ』のオープニングテーマとして制作されました。漫画『タッチ』は累計発行部数が1億部を超える人気漫画であり、アニメ自体も最大視聴率が31%を超えるなど大人気になりました。
オープニングテーマ『タッチ』についても、アニメの質と楽曲の質が相まって、今もなお広く知られるアニメソングとなりました。カバーも多くなされており、2019年には2人組音楽ユニットClariSがアニソンカバーの1曲として同曲を歌唱しました。また、高校野球の応援歌などでも演奏されており、どこかで耳にしたことがある人も多いかもしれません。
『タッチ』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。そのため、ある程度原曲キーで歌唱することも可能だといえそうです。
一方で、楽曲を聴いても分かりますが、この楽曲は歌メロのテンポが速く、また息継ぎなどを行うタイミングも短いです。また、短い曲にもかかわらずhiBの登場回数が多く、見た目の音域以上に大変な曲ではないかと私は分析しました(最近のJ-POPと比べると比較的取っつきやすいですが)。高音域が苦手な方やビギナーなどはキーを下げて歌うのもよいと思います。
最後に『タッチ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiB(B5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiBはBメロで登場します。このhiBは大よそ一般的な女性の音域の範囲内といわれます。そのため、原曲キーの歌唱もしやすいです。ただ、今回は登場回数が10回と多いですので、場合によってはキーを下げてもよいかもしれません。
『タッチ』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体は滅茶苦茶には広くないですので、その分、キー調整の融通は効きやすいです。ただ、テンポが速く、息継ぎなどもしにくいですので、そうした点が一つのハードルになりそうです。慣れない人はテンポを下げて歌うのもよさそうです。
『タッチ』を原曲キーで歌唱する場合、先述のようにhiB辺りまでを地声でしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は、音域が広くない分、比較的高い音が多く、その点で体力的にしんどくなりやすいです。そのため、私は音域以上に大変な曲ではないかと感じました。一つの目安ですが、原曲キーで歌唱する場合は「標準的な音域の女性~標準より高めの音域の女性」などがマッチしやすいと思います。
『タッチ』は今もなお愛され続ける人気曲です。アップテンポであり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。