(2019/04/27訂正)地声最低音にミスがありましたので画像と共に修正しました。
こんにちは。今回はサカナクションの『三日月サンセット』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
サカナクションは当ブログではこれまでに、『新宝島』、『アイデンティティ』、『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』、『ネイティブダンサー』、『多分、風。』を取り上げました。興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。
『三日月サンセット』(サカナクション)、Mikazuki Sunset(Sakanaction)
【地声最低音】mid1C#(C#3)
こんにちは。今回はサカナクションの『三日月サンセット』(2007)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。
サカナクションは当ブログではこれまでに、『新宝島』、『アイデンティティ』、『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』、『ネイティブダンサー』、『多分、風。』を取り上げました。興味を持たれた方は、そちらもどうぞ。
『三日月サンセット』(サカナクション)、Mikazuki Sunset(Sakanaction)
【地声最低音】mid1C#(C#3)
★[も]どかしく生きる日々の隙間を埋めた言葉は
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※サビ
★2G#[夕]日赤く染め [そ]ら[に]は鳥 [あ]たりまえの日没の中で
まず、『三日月サンセット』についてです。この楽曲は2007年にサカナクションのメジャー初アルバム『GO TO THE FUTURE』の収録曲として、リリースされました。山口一郎氏がサカナクション以前に組んでいたダッチマンというバンドでも、この楽曲が2003年にリリースされております。ダッチマンの『三日月サンセット』はよりテクノ色が濃い作品になっています。
『三日月サンセット』はにサカナクションのYouTube公式チャンネルでは2015年に公開され、2019年3月現在までにおよそ270万回もの再生回数を記録しております。また、ベストアルバムである『魚図鑑』にも収録されている作品です。
サウンドについては、サカナクションらしいエレクトロニカとバンドサウンドが融合したミディアムテンポな楽曲に仕上がっております。個人的には前奏、Aメロのアンサンブルが非常にオシャレだと思いました。先述しましたが、ダッチマン時代の『三日月サンセット』よりもバンド色、グルーブ感が強くなっております。
歌詞については、解釈が分かれる作品だと思います。ただ描写としては三日月の出る夕暮れ時
を描いた作品であると思います。「シャツの袖で流した涙を拭いた」などの描写から、私は初めは何となく、失恋間際の歌なのだろうかと考えていました。しかし、山口一郎さんが「歌詞を書く際に相手に伝えたいことなどを明確にしなくても良い。自分が見たり、体験したり、感じたことをそのまま描けば、それがメッセージになる」と仰っていたのを知りました。そうした話を聞いて、今は、「三日月が光る夕暮れ時を恋人と過ごす情景」を切り取ったものなのではないかと解釈しております。
明確なメッセージ性があるわけではないですが、サウンドとともに歌詞も非常に好きな楽曲です。
さて、『三日月サンセット』の音域についてですが、地声最低音mid1C#(C#3)~地声最高音mid2G#(G#4)でメロディーが構成されております。これはおおよそ、一般的な男性の音域にあたります。
一方で、mid2Gやmid2Fなどといった音域は、歌い慣れていない人の場合は滑らかに歌えないことが多いです。一般的な音域の楽曲でも、歌い慣れている人とそうでない人では、表現力の豊かさで差が出ます。必ずしも難易度の高い楽曲ではありませんが、ある程度練習しておくと違いが明確に出ると思います。キーが高いと感じられる場合は、2程度下げる(♭2)と歌いやすくなると思います。
一方で、メロディーラインやリズムなどはやや変則的な部分もあります。また、歌詞も「夕日赤く染め」など、メロディーに対してやや尺余りな部分があります。しっかりとリズムやメロディー、歌詞を覚えておいた方が良いと思います。
『三日月サンセット』は音域的にも、歌詞内容的にも女性が歌っても違和感が無い楽曲だと思います。少しキーが低いと思いますので、2~3程度上げる(#2~3)と歌いやすくなります。