『どろん』(King Gnu)、Doron
【地声最低音】mid1A#(A#2) ※Aメロ
★m1A#[ぼ]くらA#[な]にを大A#[事]に
★m1A#[に]ぎりしめ切れているんだろうか
【地声最高音】hiA#(A#4) ※サビで登場
★みm2G[か]m2F[たは]何処にhiA#[い]m2G#[るん]G[だ?]
※サビが繰り返される楽曲ですので、hiA#が何度も登場します
【補足】mid2F~mid2G#の注意箇所
★いつだm2F[っ]m2G[て]期限F[付]G[き]なんだ(サビ)
★血m2G[ば]m2F[しっ]て噛G[み]F[付]いた
★白黒で単純に割り切m2G[れ]m2F[やし]ないよ(Aメロ)
★人生にガードレールは無いよm2G[な] (Bメロ)
★駅前m2F[を]流れる 人々を眺めてる(Cメロ)
★会話さえ やけにわずm2F[ら]わしくて
★ここはm2G#[ど]m2G[こ]、私はG#[だ]G[れ]
★日常へ吸い込m2F[ま]れ、おやすみ
※楽曲ラストに登場するシャウトのロングトーンはhiGです
まず、『どろん』についてです。この楽曲は、2020年に5人組のロックバンドKing Gnuによりリリースされたアルバム『CEREMONY』に収録されているナンバーです。アルバムの2曲目ですが、同アルバムは1曲目がインストですので、歌メロディーがある作品としては『どろん』がアルバムのオープニング曲になります。
『どろん』は映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』の主題歌として書き下ろされました。アルバムの発売から1か月後にYouTubeで『どろん』のMVが公開され、再生回数を伸ばしております。最近のミュージシャンは、アルバムの発売後に何曲かMVを公開することが増えているように感じます。
『どろん』は疾走感のあるバンド曲です。少し前に取り上げた『Teenager Forever』もアップテンポのバンド曲でしたが、サウンドや歌メロの色合いとしては『どろん』の方がやや暗めであります。イメージとしては、『Teenager Forever』よりも『どろん』の方がKing Gnuのパブリックイメージに近いのではないかと思います。
『どろん』の歌メロについてですが、テンポがサビやCメロなどで特にテンポが速く、呼吸を入れる隙間が少ないです。高音を担当されているボーカルの井口さんは非常に大変なのではないかと思います。地声最高音もhiA#ですので、男性ボーカルとしては高めです。
ボーカルの音域については、低音部分を担当する常田さんがmid1A#~mid2G辺り、高音を担当する井口さんがmid2A#~hiA#辺りです。高音域が得意な歌い慣れた男性であれば一人で歌唱することも可能でありますが、2人でツインボーカルにするのも良いと思います。音域的には高音部分を女性が担当するのもアリだと私は考えております。
さて、『どろん』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A#(A#2)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最高音hiA#についてですが、サビで複数回登場します。ラストのサビでは【しないんだ】の部分が繰り返されますので、見た目以上に難易度は高いです。サビメロのテンポも速く、大変です。一般的な男性の場合、キーを少し下げることも選択肢に入れておいてください。原曲キーから2つ程度を目安にすると良いと思います。
一方で、音域とは異なりますが、この楽曲はサビやCメロのテンポが非常に大変な部分があります。歌詞とリズムをしっかり覚えておくというのも非常に重要です。基本的なことですが、テンポが速い楽曲では特に気を付けてください。
『どろん』は音域が広めの楽曲であるため、キーの調整は行いにくいです。ある程度歌い慣れた人であれば少しキーを下げることは可能であります。ただ、普段歌い慣れていない人向けのキー調整が難しいです。その点は留意しておいてください。別の曲で歌い慣れた上で歌唱するのが良いのではないかと思います。
King Gnuはツインボーカルのバンドであり、高音と低音を上手くパート分けしております。その分、カラオケなどで歌唱する難易度も高くなります。可能であれば、2人でボーカルを担当する方が、対応しやすいです。
※ラストのシャウトについてですが、音階としてはhiG(G5)になります。B’zやワンオクなどハードロック系のミュージシャンが参考になります。興味を持たれた方は調べてみても良いと思います。
コメント
Mrs. GREEN APPLEのFolktaleっていう曲の音域調査をぜひお願いしたいです!!