なお、『逆夢』は一部の場面ででは高音パートの井口さんと、低音パートの常田さんのボーカルが混在しております。今回は基本的に井口さんのパートを中心に分析しております。常田さんのパートは基本的に井口さんの1オクターブ下を歌唱されております。
『逆夢』(King Gnu)、Sakayume(King Gnu)
【地声最低音】mid1C(C3) ※重要度は高くない
★頼りの無m1F[い] m1C[ぼ]くもいつか1F[なに]m1D[も][の]かに成れたm2G[な]ら【冒頭サビ±0】
★m2F#[春]はいつだって 当たり前の様に m1C#[む]かえに来ると【Bメロ】
※低音の基準をmid1Dとしてもよい
【地声最高音】hiB(B4) ※曲全体で1回
★重m2F#–m2F[な]り合[うそ]m2G#–hiA#[のさ[き]でぼ]hiB[く]A#[ら]【ラストサビ[転調+1(#1)]】
【裏声最高音】hiD(D5) ※楽曲の終盤で2~3回
★hiB裏–hiC[ゆ[め]と]hiD[成]B[れ]【ラストサビ[転調+2(#2)]】
★まhiD[さ]hiC–hiB[ゆ]め[でも]、さD[か]C–B[ゆ]め[だと]しても
【補足】mid2F(一部のみ)~hiCを含むフレーズ一覧
★あなたm2F[がのぞ]むなら この胸をm2G[射と]おして【冒頭サビ±0】
★よhiA#–hiA[る]を]埋A#–A[め]尽]くす 輝くゆhiA[め]とA#–A[成]るぅ[ぅぁ]
★m2F#–m2F[し]ろ]い[息]F#[は た][よ]りなく 冬m1F#[のさ]むさ1F#[に溶]けて消えた【Bメロ】
★あm2F#–m2F[の日]のか]hiA#裏–m2G#[さ]ねた][ぁ]手と手の
★記憶m2F#[のう]m2G#–hiA#裏[みを[も]ぐっ]て【Cメロ】
★愛のm2F#[かけ]m2G#–hiA#[らを[ひ]ろっ][て] hiB[yeah] A#[yeah]
★(眩しい世界をそっと ) hiA#[oh] hiB[oh] [yeah] m2G#[yeah]
★あなたm2F#[が]m2G[望][む]なら この胸をhiA地[射と]m2G[お][し]G{て]【ラストサビ[転調+2]】
★頼りの無い僕もいつか 何m1E[も]のかに成れたhiA地[な]m2F#[ら]
★(訳もなく 涙が)あhiA[ふれ]hiC–hiB[そう]な] よhiC–hiB[る]を]埋C[め尽][く]す
★輝くhiA地[ゆ]hiB[め][と]hiC[成]B[る]
まず、『逆夢』(さかゆめ)についてです。この楽曲は、2021年に4人組ロックバンドKing Gnuによりリリースされたシングル作品です。元々は、先行配信としてダウンロードやストリーミングでリリースされ、その後、『一途』(過去記事)との両A面のCDシングルとしてリリースされております。最新シングルということで、現在アルバムには未収録となります。
『逆夢』は『一途』と同様に、芥見下々(あくたみげげ)さんの同名漫画を原作としたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌として書き下ろされました。以前もご紹介しましたが、同漫画は週刊少年ジャンプで連載中であり、累計発行部数が6000万部を超えております。連続アニメの主題歌としてはEveさんの『廻廻奇譚』(過去記事)や、Co shu Nieの『give it back』(過去記事)、Who-ya Extended(フーヤエクステンデッド)の『VIVID VICE』(過去記事)などが起用され、話題となりました。劇場版の映画も興行収入が100億に迫ると目されており、大ヒットを記録中です。
『逆夢』はKing GnuのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、公開から10日足らずで700万回を超える再生回数を記録しております。すでに1800万回を超える再生回数を記録する『一途』同様に、大きな注目を集めております。
さて、『逆夢』は、ロックチューンの『一途』と対をなすようなバラード曲であります。常田さんのバックグラウンドでもあるクラシックの要素と、サイケデリックなロック、ヒップホップの要素が融合しております。また、King Gnuの作品ではお馴染みですが、転調が多い楽曲となっております。
カラオケなどで気を付けるべき転調ポイントについて、今回はサビの部分を見ていきます。まず、冒頭のサビを基準とすると、1番2番サビとラストサビの前半(【通常のサビ】とします)はキーが1つ高いです(#1)。その後、ラストサビの【hiB裏–hiC[ゆ[め]と]hiD[成]B[れ]】以降は、【通常のサビ】と比べて、更に1つキーが上がります(#1)。まとめると、
★(眩しい世界をそっと ) hiA#[oh] hiB[oh] [yeah] m2G#[yeah]
★あなたm2F#[が]m2G[望][む]なら この胸をhiA地[射と]m2G[お][し]G{て]【ラストサビ[転調+2]】
★頼りの無い僕もいつか 何m1E[も]のかに成れたhiA地[な]m2F#[ら]
★(訳もなく 涙が)あhiA[ふれ]hiC–hiB[そう]な] よhiC–hiB[る]を]埋C[め尽][く]す
★輝くhiA地[ゆ]hiB[め][と]hiC[成]B[る]
まず、『逆夢』(さかゆめ)についてです。この楽曲は、2021年に4人組ロックバンドKing Gnuによりリリースされたシングル作品です。元々は、先行配信としてダウンロードやストリーミングでリリースされ、その後、『一途』(過去記事)との両A面のCDシングルとしてリリースされております。最新シングルということで、現在アルバムには未収録となります。
『逆夢』は『一途』と同様に、芥見下々(あくたみげげ)さんの同名漫画を原作としたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦 0』の主題歌として書き下ろされました。以前もご紹介しましたが、同漫画は週刊少年ジャンプで連載中であり、累計発行部数が6000万部を超えております。連続アニメの主題歌としてはEveさんの『廻廻奇譚』(過去記事)や、Co shu Nieの『give it back』(過去記事)、Who-ya Extended(フーヤエクステンデッド)の『VIVID VICE』(過去記事)などが起用され、話題となりました。劇場版の映画も興行収入が100億に迫ると目されており、大ヒットを記録中です。
『逆夢』はKing GnuのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、公開から10日足らずで700万回を超える再生回数を記録しております。すでに1800万回を超える再生回数を記録する『一途』同様に、大きな注目を集めております。
さて、『逆夢』は、ロックチューンの『一途』と対をなすようなバラード曲であります。常田さんのバックグラウンドでもあるクラシックの要素と、サイケデリックなロック、ヒップホップの要素が融合しております。また、King Gnuの作品ではお馴染みですが、転調が多い楽曲となっております。
カラオケなどで気を付けるべき転調ポイントについて、今回はサビの部分を見ていきます。まず、冒頭のサビを基準とすると、1番2番サビとラストサビの前半(【通常のサビ】とします)はキーが1つ高いです(#1)。その後、ラストサビの【hiB裏–hiC[ゆ[め]と]hiD[成]B[れ]】以降は、【通常のサビ】と比べて、更に1つキーが上がります(#1)。まとめると、
【通常サビ】⇒冒頭のサビよりキーが1つ高い【ラストサビの後半】⇒通常サビより更に1つ高い。冒頭サビより2つ高い
となります。かなりおおざっぱな説明ですが、カラオケなどではこの辺りの転調を最低限意識しておくとよいと思います。
『一途』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高めのレンジで歌メロが作られております。キー調整は可能ですが、楽曲そのもの難易度も含め歌い慣れた人向けの作品といえます。同曲は、転調が多く行われております。また、サビのアップダウンが激しく、その点も含めてかなり音程が取りづらいです。更に、mid1F#以下の低音域も意外と多いため、女性だと原曲キーで歌うのは少ししんどいかもしれません。
最後に『逆夢』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Cは冒頭のサビで登場します。回数としては1回程度であり、また落としたとしても違和感はほぼ無いと思います。同曲の低音の基準としてはmid1D辺りを置くとよいと思います。この辺りは、高音域が得意な男性だと少し歌いにくいかもしれません。また、女性だとかなり低いレンジとなります。女性の場合は、少しキーを上げた方が歌いやすいのではないかと思います。
一方、地声最高音hiBはラストサビで登場します(【m2F#そ]m2G#–hiA#[のさ[き]でぼ]hiB[く]A#[ら]】のところ)。hiBは曲全体で1回ですが、hiA#などを伴っており、男性としてはかなり高いです。また、ラストサビ後半では地声ではhiAが多くみられます。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。目安としてですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~♭3)。
『一途』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高めのレンジで歌メロが作られております。キー調整は可能ですが、楽曲そのもの難易度も含め歌い慣れた人向けの作品といえます。同曲は、転調が多く行われております。また、サビのアップダウンが激しく、その点も含めてかなり音程が取りづらいです。更に、mid1F#以下の低音域も意外と多いため、女性だと原曲キーで歌うのは少ししんどいかもしれません。
最後に『逆夢』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Cは冒頭のサビで登場します。回数としては1回程度であり、また落としたとしても違和感はほぼ無いと思います。同曲の低音の基準としてはmid1D辺りを置くとよいと思います。この辺りは、高音域が得意な男性だと少し歌いにくいかもしれません。また、女性だとかなり低いレンジとなります。女性の場合は、少しキーを上げた方が歌いやすいのではないかと思います。
一方、地声最高音hiBはラストサビで登場します(【m2F#そ]m2G#–hiA#[のさ[き]でぼ]hiB[く]A#[ら]】のところ)。hiBは曲全体で1回ですが、hiA#などを伴っており、男性としてはかなり高いです。また、ラストサビ後半では地声ではhiAが多くみられます。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。目安としてですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~♭3)。
『逆夢』は低音部分に若干の余地があり、キー下げなどは可能です。ただ、全体として音域が広いため、キー調整などを考慮しても歌い慣れた人向けのが曲といえると思います。
先にも述べたように、同曲は転調が多いです。私自身上手く言語化できずにいるのですが、SixTONESの『マスカラ』(過去記事)などのように、常田さんの作曲する作品は、転調などが少なくても全体として音程を取るのが難しいことが多く、歌い慣れた人であっても難儀します。その点で、この『逆夢』も難しい点が見られ、正確に音程をキープするだけでもある程度の力量が要求されます。その点で、ビギナーなどには非常に取っつき難い作品です。
『逆夢』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiB(裏声はhiC,hiD)辺りをしっかり歌いこなす力が要求されます。低音域の登場回数も多いため、「高音域がある程度得意な男性」が合いやすいです(女性は、キーを上げた方が歌いやすい)。同曲は、音域の面もそうですが、音程のキープ、リズム感、ウィスパーボイスや裏声など繊細な歌唱表現など難しい面が多いです。音域以上に歌い手の力量が問われます。歌に自信のある方であれば、井口さんの表現なども参考になるのではないかと思います(普通の人が真似するのは大変です)。
『逆夢』はKing Gnuらしい高難易度の楽曲でありますが、歌いこなせると非常に気持ちがいいのではないかと思います。私自身も練習したいと強く感じた作品です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストに答えていただきありがとうございました!この曲歌ってるとm1Dあたりが意外と低く感じますね。それにしてもめちゃくちゃいい曲ですね笑
コメントありがとうございます。
ホントにいい曲ですね。
この曲は、井口さんのパートだけ見ても結構低音が多いですね。
低音についてもっと記述しても良かったと思います。
いつも参考にさせていただいています。
私の好きな曲でどぶろっくの「農夫と神様〜大きなイチモツ」という曲があるのですが、その曲の音域調査をお願いしたいです。
よろしくお願いします。
リストアップしておきます。
私自身初めて知った曲です。
芸人コンビの楽曲ですが、歌唱がしっかりしてますね。
歌詞は衝撃的です。