『百八円の恋』(クリープハイプ)
【地声最低音】mid2B(B3)
★もうすぐこm2B[の]映hiA–hiB–m2G#[画[も]終]わ[る]【イントロ】
★m2B[居たい居たい居たい居たい居]たい居たい【2番Aメロ】
【地声最高音】hiE(E5) ※全体で4回
★hiC#[ねぇ] どうhiD#–hiE地[し[て] E–D#–hiB[う]ま]く]できないんだろう【Dメロ】
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※イントロで1回
★映画hiC#地–hiB–m2G#[に]な]ん]かならなくC#裏–B[て]も]【イントロ】
【補足】hiA~hiC#を含むフレーズ一覧
★m2G#–m2F#[で]も] 居[たい]居[たい]居[たい]【Aメロ】
★もう見てのF#[と]おm2G#[り] 立ってるだけでhiA–G#[やっ]と]で]ぇ【Bメロ】
★(思い通りに) なhiB地–m2G#–F#[らない]事]ば]かりで
★取って付けたみたいなhiB地–m2G#–F#[やっと見つ]けた居]場]所
★終hiB–hiC#^[わ[った]の[は始まっ]た]か[ら] 負B–C#[け[たの]は[戦って]た]から【サビ】
★別れたのm2G#[は]出会えたか[らってわhiB[かっ]て]るけど
★hiB–hiC#[居[たい]居[たい]居[たい]居[たい]居[たい]【ラスト】
まず、『百八円の恋』についてです。この楽曲は、2014年にロックバンド・クリープハイプによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『一つになれないなら、せめて二つだけでいよう』に初収録されました。同アルバムには、『エロ』、『二十九、三十』、『寝癖』(過去記事)といったシングル曲が収められております。
さて、『百八円の恋』は武正晴さんが監督する映画『百円の恋』のために書き下ろされました。映画の主題歌ということもあってか、歌詞には【もうすぐこの映画も終わる こんなあたしの事は忘れてね これから始まる毎日は 映画になんかならなくても普通の毎日で良いから 】とあります。個人的には、この歌詞フレーズが非常に好きであり、どことなくバンドの世界観とも繋がっているような気がします。
さて、『百八円の恋』はアッパーなバンド曲です。歌い出しはアコースティックギターによるゆったりした弾き語りで始まり、AメロBメロサビと展開します。演奏時間は3分半程度で、非常に密度が濃い内容になっております。作詞作曲は尾崎世界観さん、編曲はクリープハイプによりなされました。
『百八円の恋』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は最低音がmid2Bであり、男性曲としてはかなり高いです。そのぶん、AメロBメロでもmid2F#が多く登場する等中高音域が頻出します。サビに入ると更にそこからギアが上がりhiC#,hiBなどが複数回登場するため、原キーだと男性にとってはかなり大変な楽曲になると思います。人によっては1オクターブ下のレンジの方が歌いやすいかもしれません。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、個人差はありますが、原曲キーでの歌唱がマッチする人もおられると思います(「ある程度高音域が得意な女性」など)。今回はDメロでhiEが複数回登場する等、女性にとっても歌いにくい高音が登場しますので、場合によってはキーを下げることも選択肢に入れてください。
最後に『百八円の恋』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2Bはイントロなどで登場します。このmid2Bは男性曲の最低音としてはかなり高く、相対的に中高音域が頻出することになります。最低音だけを見ても、男性曲としてキーが相当高いことが示唆されています。
次に、地声最高音hiEはDメロで登場します。登場回数は4回程度(2場面)です。このhiEは男性の地声音域としては極めて高いです。このhiEに次ぐ地声高音としては、hiC#をピークとする場面が24回登場します(終盤の「居たい居たい居たい」を含めると更に22回プラスの計46回)。このため、男性の音域としてはかなり高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、今回は一般的な男性の音域とかなりかけ離れているため、原曲キーから3~4つ程度上げて、1オクターブ下のレンジを歌唱するのが良いのでは無いかと思います。
『百八円の恋』は低音域に余地があるため、キー調整は可能です。ただ、今回は女性曲のような音域であるため、一般的な男性曲と音域がかなり乖離しています。そのため、キー調整は行いづらいかもしれません。先述のように、一般的な男性はキーをいくつか上げて、1オクターブ下を歌うのがよいと思います。今回の楽曲は音域が滅茶苦茶に広いというわけではないですが、キー調整がしにくいという点で難しい曲です。そのため、キー調整に慣れない人には取っつきにくいかもしれません。
一方、同曲はメロディー自体は比較的分かりやすいです。そのため、音域がマッチするのであれば、カラオケなどでもおススメです。ただ、歌メロが速いため、歌詞などはしっかり覚えておいた方がよさそうです。
『百八円の恋』を原曲キーで歌唱する場合、hiA~hiEといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビやDメロでこれらが頻出し、男性にとっては極めて高く、歌いにくい曲といえます。
こうした特徴を踏まえると、「高音域が滅茶苦茶に得意な男性」、「(ある程度)高音域が得意な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。尾崎さんの表現とは異なる歌い方になるかもしれませんが、音域的には女性の方がマッチしやすいと思います。
【まとめ】
①男性曲としてはABメロ辺りから結構高く、サビでは滅茶苦茶に高くなる
②音域的には女性曲に近い(女性にとっても高い可能性)
③男性の場合、キー調整が少し面倒(得意レンジに合わせられれば、歌いやすい)
④原キーだと「高音域が滅茶苦茶に得意な男性」、「(ある程度)高音域が得意な女性」向け
⑤メロディー自体は比較的覚えやすい
コメント
「高音域が非常に得意な男性」の更に上な「高音域が滅茶苦茶に得意な男性」でないと満足に歌えない楽曲とはなかなかですね。
女性曲として見ても高いレンジで歌唱されている尾崎世界観氏は凄いと思います。
コメントありがとうございます。
この頃のクリープは凄まじい高さですよね。
記事書く際にいつも痛感するのですが、個人的には歌詞も刺さるバンドです。
個人的に、女性曲と変わらないキーの曲は問答無用で「かなり高い」として良さげなのでこの曲なんかは女性曲より高いくらいなので滅茶苦茶高い で全く問題無さげです
体感としてはhiCが10回以上出るかくらいがラインに思えます。(平均キー低いけどhiCだけが10回とかの曲だとかなりが付くかは微妙ですが)
ただ自分もそうですがhiDが出るくらいじゃないと歌えない曲が今は多いんですよね…
コメントありがとうございます。
この曲、最後の「居たい居たい」を含めると
hiC#が46回になるんですよね。
一箇所に偏ってるので少し迷ったんです。
多分、普通の女性だとかなりしんどい感じかもです。
ぴたっくまさんの曲、一曲調査が終わってるので、折を見て,また取り上げます。
ブログだと初登場のバンドです。
ロングスカートは靡いてをお願いします
Conton Candyのやつですね。
リストアップしておきます。リクエストありがとうございます。