『Kawasaki Drift』(BAD HOP)
【地声最低音】lowF#(F#2) ※聞き取りにくい
★不m1F#[良]か[ら]ま[な]ん[だ]シ[ノ]ギ[に]礼[儀]【2番Aメロ】
★m1B[Ay] また[だlowG[れ]かG[が]つG[ぶ]やく])【3番Aメロ】
★出どこm1A#[ろ]な[ら]い[け]が[み]
★m1A#[泥水から champagne]【4番Aメロ】
★m1A#[次に億万長者 次になるラッパー誰]
★かわさlowF#[き]区[で]有名[に]な[り]た[きゃ]
【地声最高音】mid2G#(G#4) ※全体で12回程度
★m2F#–m2G#[街[か]ら国へ [大G#[師]橋の上【1番Aメロ】
★m2F#–m2G#[俺ら隠せ[ねぇ] [毛並みからちG#[げぇ]【3番Aメロ】
★m2F#–F[身]か]ら出るF#–m2G#^[錆で錆びた[か]たい]
【裏声最高音】hiD#(D#5)
★Brrn brrn brrn brrn brrn brrn brrn.hiD#[キーッ]【サビ】
【補足】その他の象徴的な場面
★m2D#[Ka]wa[saki] [ま]た[が]り[ぜ]ん[こく]【サビ】
★m2D#[街の fame, 金]に[チェンジ する]ぜ[この Flow]
★m2D#[東京が俺のパワース]ポット [乗ってるイけたおhiA#裏[と]【1番Aメロ】
★hiC#裏[Skrr skrr] サツよりm1F#[先に]【2番Aメロ】
★m2D#[い]まm1F#[じゃ] D#[監]視カ1F#[メ] 2D#[ラ]のなF#[か]【2番Bメロ】
★さm2D#–m2F[き[が]ね]ぇ さ[るF[真]似]
★m2D#[どう]切り抜[ける] [街]の事件は絶え間[ねぇ]【3番Aメロ】
まず、『Kawasaki Drift』についてです。この楽曲は、2018年にヒップホップグループのBAD HOPによりリリースされたEP『BAD HOP HOUSE』に収録されています(媒体によってはミニアルバムとして記載されています)。EPの1曲目に収録されており、BAD HOPの作品としても高い人気の楽曲です。
ちなみに、同曲は2024年に一発撮りの歌唱パフォーマンス動画THE FIRST TAKEでも披露されており、再生回数が1000万回を超えております(2025年1月現在)。
『Kawasaki Drift』はアップテンポのヒップホップです。トラップの要素が強いサウンドアレンジになっており、どことなくダークなニュアンスがあります。また、歌詞についてもどことなくアウトサイダーなニュアンスがあり、そうした面も含めて個人的には非常に魅力的に感じました。
BAD HOPのYouTube公式チャンネルでMVが公開されており、3000万回を超える再生回数を記録しています。また、ストリーミングでも2024年に上旬に5000万回超の再生回数を達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされています。
『Kawasaki Drift』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め(体感的には高め)のレンジで歌メロが作られています。一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います(ただ今回は低音もそれなりに低い)。
今回の楽曲は、全体を通してみると、mid2D#~mid2Fなどが多く、高い場面ではmid2G#がよく登場します。一方、3番になると中低音が強調されたパートがあり、そちらではmid1A#やlowGなどが登場します。そのため、音域が低音~高音まで広く、その点で力量が求められます。場合によっては2人以上で歌うことも選択肢に入れてみてください。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はいくらかキーを上げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度上げてみてください。ただ、今回は3番以降の低音パートについては原キーだとかなり歌いにくい可能性があります。そこについては1オクターブ上の声域を歌唱してみてください。音域がかなり広い曲であるため、その点で少し取っ付きにくいかもしれません。
最後に『Kawasaki Drift』の音域についてですが、【地声最低音】lowF#(F#2)~【地声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(低音も一部低い)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowF#は3番で登場します。この辺りは男性の音域としても低いです。この場面以外にもmid1A#やlowGなどを含むパートがあり、男性の音域としてもかなり低音感があります。原曲に忠実に歌唱する場合は、かなり低音域が要求されるといえます。
反面、ライブの動画などを見てみると、そこまで音程に厳密に歌唱しているわけではありません。音感もある程度重要ですが、それ以上にリズム感などが要求されるため、その点は留意しておいてください。
次に、地声最高音mid2G#は1番や3番のメロで登場します。登場回数は12回程度です。このmid2G#辺りは男性の音域としてはやや高いです。また、今回はmid2D#~mid2F辺りが全体的に多く、歌メロも断続的に続きます。こうした点を考慮すると、男性の音域としてはやや高め~高めでああり、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと私は判断しました。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『Kawasaki Drift』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。個人的には低音域についてはそこまで音程に厳密でなくてもよいと考えますが、それでもそれなりに低音感はあります。そのため、人によってはキー調整をしても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があると私は推定しました。
今回の楽曲は歌メロが断続的に続き、また息継ぎがしにくそうな場面もあります。そのため、場合によっては2人以上で歌唱するのもおススメです。
『Kawasaki Drift』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D#~mid2G#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回は全体的にmid2D#辺りの頻度が高く、間奏なども少ないため、見た目よりも高音感があります。反面、低音域についてもlowF#等が見られ、一定の低さがあります(場面としてはやや少ない)。
こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました(ソロの場合)。2人以上で歌う場合は、「低音が得意な人」と「中高音が得意な人」などで分けるとより歌いやすいと思います。
【まとめ】
①後半で一部低音パートが登場するが、全体的に中高音が多い
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」向け(ソロの場合)
③2人以上で歌う方が余裕を持ちやすい(ソロだと体力的にややしんどい可能性)
④音程もそれなり重要だが、リズム感や抑揚などにも重きを置きたい