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『地獄でなぜ悪い』(星野源)の音域

こんにちは。今回は星野源さんの『地獄でなぜ悪い』(2013)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『地獄でなぜ悪い』(星野源)
『地獄でなぜ悪い』(星野源)の音域







【地声最低音】mid1D(D3) 

m1G[病室] [よ]るがこ[こ][を] [そm2ED[ろ]そ]ろむ[し]ばむ【Aメロ】
★目のm1G[ま]えを[染]めて[ひ]ろがm1D{る]【通常サビ】
m2ED[ほ]し]のよm1G[うな] 雲[のm1Em1DG[よ[う]な]【Dメロ】


【地声最高音】mid2G#(G#4) ※ラストサビで4回

m2D#[う]そで[出]来た[せm2FGm2G#[か[い[が]【ラストサビ[転調+1]】


【裏声最高音】mid2G(G4) ※Bメロで登場

★女のように笑m2G裏F#[う]さ]まに【Bメロ】


【補足】mid2Emid2Gを含むフレーズ一覧

m2ED[い]つ]E[ゆ]め]E[な]か]【Bメロ】
m1G[い]たみm2D[か]ら]m2ED[逃]げ]てる
m1G[た]んじゅんなぬ[く]m2G地F#[り]だ]けを思い出[す]
★同じ地獄m2FD#[で]待]【ラストサビ[転調+1]】

 まず、『地獄でなぜ悪い』についてです。この楽曲は、2013年に男性シンガーソングライターの星野源さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2015年のフルアルバム『YELLOW DANCER』に初収録されました。同アルバムには、大ヒット曲『SUN』などのシングル曲が収録されております。当ブログでは、『Week End』(過去記事)『Friend Ship』(過去記事)を取り上げました。アルバム『YELLOW DANCER』は30万枚を超える大ヒットになり、星野さんの知名度も大きく上昇しました。

 『地獄でなぜ悪い』は、星野さん自身も出演する映画『地獄でなぜ悪い』の主題歌として書き下ろされました。また、この時期、星野さんはくも膜下出血により活動休止を余儀なくされ、そうした心情が歌詞にも表現されているそうです。作詞作曲アレンジは星野さん自身によりなされました(ストリングスアレンジは岡村美央さん、ホーンアレンジは武嶋聡さんとの共同)。


 『地獄でなぜ悪い』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としてはやや高め(体感的には「高め」)のレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、mid2D~mid2E辺りの中高音が全体的に多く見られます。また、低音もmid1D~mid1E辺りが登場する場面はそこまで多くありません。こうしたことから、標準的な音域よりもやや高め~高めのレンジであり、相対的に中高音域が得意な男性の方がマッチしやすいと私は推測しています。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいと思います。今回は低音域としてmid1D辺りが登場します。この辺りは女性の音域としてはかなり低いため、いくらかキーを上げた方が安定します。一つの目安ですが、原曲キーから3~5つ程度上げてみてください。



 最後に『地獄でなぜ悪い』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】mid2G#(G#4)、【裏声最高音】mid2G(G4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、やや高め~高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Dは通常サビとDメロで登場します。登場回数は4回程度です。この辺りはおおよそ男性の音域の範囲内です。「高音域が非常に得意な男性」などは少しキーを上げてもよいと思います。

 次に、地声最高音mid2G#はラストサビで計4回登場します。このmid2G#に次ぐ地声高音としてはmid2Gがピークとなる場面が全体で5回、mid2Fが2回登場します。またmid2E辺りがかなり多いため、体感的には標準より高めであると私は分析しました。一つの目安ですが、原キーから1~2つ程度下げてみてください。


 『地獄でなぜ悪い』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域がそれなりに広いため、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは留意して老いてください。
 今回の楽曲はメロディー自体は比較的わかりやすく、リズムなども取りやすそうです。ただ、サビでは一部メロが急激に下がる場面があるため、その場面は注意が必要です(最低音が登場します)。音域がマッチするのであれば、練習曲やカラオケにはよいと思います。

 『地獄でなぜ悪い』を原曲キーで歌唱する場合、mid2D~mid2G#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はサビでmid2Gやmid2G#が登場し、ABメロについてはmid2E辺りが多いです。低音は標準的orやや高めですが、サビで急激に下げる場面があります。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①全体としてやや中高音に寄った曲(低音は標準的)
②「標準より(やや)高め~高音域が得意な男性」が原キーに合いそう
③メロは全体的に分かりやすく、カラオケ向き
④サビは急激にメロが下がり最低音に達する場面があるので注意


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コメント

  1. あんのうん より:

    いつもTwitter見させて貰ってます!リクエストお応え頂いてありがとうございますm(_ _)m
    星野源さんはmid2E辺り連発する曲が多いので見た目以上に高く感じるんですよね〜 恋、Friendship辺りは最高音の割にキツイイメージです。
    またリクエストになるのですが、星野源さんの「Crazy Crazy」を良ければお願いしたいですm(_ _)m

    • もりっしー より:

      ですね。何気に中高音が多くて
      曲によっては低音女性が歌えなくもないレンジなんですよね
      恋あたりは記事を書き替えてもよいかもしれません

      リストアップしておきます
      星野さんは他に1曲リクエストが来てるので
      先にそちらが上がると思います