(2019/08/03)初投稿
(2019/10/05)一部加筆※1)

 こんにちは。今回は星野源さんの『ドラえもん』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。星野源を取り上げるのは当ブログでは今回が初めてです。なお、当ブログでは今回はライブ版の公式動画を添付いたします。


『ドラえもん』(星野源)、Doraemon(Gen Hoshino)


【地声最低音】mid1B(B2)  

m1B[だ]から ここにおいでよ一緒に冒険しよう 


【地声最高音】mid2F(F4)  ※転調後(+1)のサビで1回のみ

★なmid2E[に]mid2F[も]のでもなくても 世界を救おう(ラストサビ)



【補足】mid2Eの注意箇所

★機械だって 涙をmid2E[な]がして
★君mid2E[が]遺したもの 探し続けること

『ドラえもん』(星野源)









 まず、『ドラえもん』についてです。この楽曲は2018年にシンガーソングライターの星野源さんによりリリースされたシングル作品です。詞曲のみならず、編曲も星野源さんによりなされています。同シングルは同じ年にリリースされたアルバム『POP VIRUS』には収録されておりません。よって、現在、フィジカルでのリリースはシングル作品のみということになります。
 この楽曲はタイトルにあるように、映画『ドラえもん のび太の宝島』の主題歌として書き下ろされたものであります。また、挿入歌として、『ここにいないあなたへ』も提供されています。こうしたタイアップもあってか、星野源さんのYouTube公式チャンネルで公開されたMVは2019年8月現在、およそ5000万回もの再生回数を記録しています。
 ※1)2019年10月より、星野源さんの『ドラえもん』が本編アニメのオープニングテーマ曲として使用されることになったようです。「ドドドドドドドドドドラえもん」のフレーズがお茶の間にも流れると思うと、感慨深いものがあります。


 さて、『ドラえもん』のサウンドについてです。ドラえもんの主題歌ということもあり、イントロや間奏などでドラえもんを報復とさせるアレンジ、サンプリングがなされています。例えば、2番終了後に流れる間奏はドラえもんのテーマ曲である『ぼくドラえもん』から引用されています。同曲は1990年代~00年代初頭にもエンディング曲として使用されており、作曲は菊池俊輔さんにより行われております。菊池さんは過去の『ドラえもんシリーズ』、また『ドラゴンボール』などの音楽でも有名ですが、それだけでなく映画音楽、ドラマ音楽、アニメ音楽など幅広く活躍されている超大御所の作曲家です。

 『ドラえもん』のサウンドについてですが、個人的には2番のギターのフレーズが特に非常に好きです。また、Bメロで楽曲を盛り上げていくストリングス、ドラムスも非常に耳に残ります。
 歌メロディーについては、サビの「どどどどどドラえもん」というフレーズは非常に拡散性があり、耳に残ります。ちなみに、「どどどどど」の部分は楽曲の中では「ミ」(mid1E)、転調後は「ファ」(mid1F)の音があてられています。 
 
 『ドラえもん』の歌詞についてです。ドラえもんの主題歌ということもあり、ドラえもんや主要キャラクターを想起させるフレーズが散りばめられいます。個人的には「君をつくるよどどどどどドラえもん」というフレーズが好きです。
 以前、同人作品として「野比のび太君が故障して動かなくなったドラえもんを直すべく、開発者となる」といった内容が話題になりました。ニュース番組などでも取り上げられたと記憶しています。「きみをつくるよ」というフレーズを見て、私には、懸命に努力するのび太の姿が思い起こされました。
 のび太のみならず、ドラえもんのような二足歩行で人間と分け隔てなく振る舞えるロボットは世界中の研究者にとっての夢でもあると思います。



 さて、最後に『ドラえもん』の音域についてですが、【地声最低音】mid1B(B2)~【地声最高音】mid2F(F4)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内です。以下、詳細に見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Bについてです。この音階はサビの冒頭で登場しますが、意外と低いです。ただ、mid1D#などで置き換えても違和感は少ないと思います(ただカラオケでは減点されると思いますが)。故に、カラオケで満点を目指すといった特別の目的でもない限りは、意識しなくてもよいと思います。

 地声最高音のmid2Fについてですが、転調後のサビに登場します。『ドラえもん』ではラストのサビで転調が行われ、キーが1つ上がります。そこで、このmid2Fが登場します。逆に言えば、2番のサビまでではmid2Eが最高音になります。

 こうしたことを考えると、『ドラえもん』はあまり歌い慣れていない人であっても歌いやすい音域であると言えると思います。とはいえ、練習しておくに越したことはありません。mid2Fなどは歌い慣れていない場合はスムーズな発声が損なわれやすいです。音程やリズムが外れてしまったりしないためにも、やはりある程度は練習しておくのが吉です。音域的には『ドラえもん』は努力が報われやすい楽曲です。

 『ドラえもん』を歌う際、高音域が得意な男性の場合は、逆にキーが低すぎるかもしれません。その際はキー調整をしてください。
 また、女性が歌唱するときは、一つの目安として、原曲から6つ上げると、サビがhiA#,hiB辺りに設定されます。これを基準に上下させてください。

 キーを調整する際は、「自分が大体どの音階が得意であるかを把握しておく」と便利です。慣れないうちは、「自分がどの歌が得意である」とか「どのミュージシャンのキーなら合いやすい」といった基準で把握しておいてもよいと思います。歌を歌うときは、高い音階に目が行きがちになりますが、「どのキーが得意か」といった視点の方がむしろ大切かもしれません。