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『創造』(星野源)の音域

こんにちは。今回は星野源の『創造』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です(私もリストアップしておりました)。

 なお、同曲はサビの部分がオクターブ違いでコーラスになっております。どちらを主旋律とするかで地声最低音、裏声最高音が変わってきます。その辺りも注意してみた頂けると幸いです。


『創造』(星野源)、Souzou(Gen Hoshino)
『創造』(星野源)[低音]『創造』(星野源)[高音]













【地声最低音】mid1D(D3) ※サビ・Cメロで低音パートを歌唱した場合

★何m1D[か]創り出そうD[ぜ] 非常識の提D[案]【通常サビ】
★誰もいないm1D[場]所から 直接に
★時m1D[の]大海で 喧騒の波間D[で] 【Cメロ】

※裏声の高音パートで歌唱すると、最低音はmid1Fになります。


【地声最高音】mid2G(G4)  

m2D[配ら]m2F[れ]D[は]な m2G[て]m2F[ふ]F[を]握り【Aメロ】
m2G[変]m2F[え]る 運命を


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※高音パート歌唱した場合

hiA#[非]hiB[常]hiC#[し]A#[き]の提案【ラストサビ[転調+1]】


【補足】mid2D(一部略)hiBを含むフレーズ一覧

★澱むこm2D[の]m2F[せ]D[か]い 遊ぶF[た]m2D#[め]m2D[に]ある【Aメロ】
★世をm2F[ずら]m2D#[せば]F[ん]m2D#[な]D[か]【Bメロ】
m2F[し]m2E[ん]かを君に 外れ者に授ける【1番サビのラスト】

hiA#[繰]hiB裏[り]A#[か]えし 何かA#[つ]B裏[く]A#[り]出そうぜ【ラストサビ[転調+1]】 

※☆は高音パートを歌唱した場合の音程です。



 まず、『創造』(そうぞう)についてです。この楽曲は、2021年に男性シンガーソングライターの星野源さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲になります。新曲ということもあり、フィジカルやアルバムでのリリースはまだありません(2021年2月現在)。

 『創造』は、任天堂のコンピュータゲーム『スーパーマリオブラザーズ』の35周年テーマソングとして制作されました。そうしたこともあってか、楽曲内ではゲーム機の起動音、マリオやドンキーコングなどのテーマ曲、エフェクト音などがオマージュとしてふんだんに盛り込まれております。歌詞についても、任天堂の事業哲学などを思わせるフレーズが含まれており、音楽ファンのみならず、ゲームファンなども惹きつけられる作品になっているのではないかと思います。私自身も、知っているテーマ曲などに心を動かされ、「自分もこんな音楽を作ってみたいな」と強く感じました。

 『創造』の歌メロ音域の特徴についてです。同曲は、サビやCメロでは1オクターブ上に同じ歌メロが重ねられております。基本的にはmid1D~mid2Gといった一般的な男性の音域の範囲内で作られております。この場合、サビでは低音パートを歌唱することになります。
 逆に、サビで高音パートを歌うと、地声最低音mid1F~地声最高音mid2G、裏声最高音hiC#となります。私自身はどちらかといえば高音の方が得意なので、上のパートの方をよく口ずさんでいました。高音が得意な男性や、女性などはサビで高音パートを歌唱してもよいと思います。裏声の練習にもよいです。



 さて、『創造』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)もしくはmid1F(F3)~【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。大よそ、一般的な男性の音域の範囲内といえます。以下、見てきます。

 まず、地声最高音mid2Gについては、Aメロで登場します。登場回数としてはそこまで多くないと思います。ただ、同曲は、mid2Fなどが比較的多く登場します。歌い慣れていない人などはmid2G、mid2Fなどはハードルになりやすいですので、少しずつ練習を重ねてください。高音が苦手な方などはキーを少し下げてもよいと思います。

 『創造』はサビの低音が意外ときつく(低音パートの場合)、意外とキーを下げるのは大変なのではないかと私は分析しました。図で示すよりも低音がしんどいイメージです。裏声が得意な人はサビを裏声で歌ってもよいと思います。
 私なりのイメージですが、同曲は初心者にはあまり向かないかもしれません。逆に「ある程度歌い慣れて、mid2G位まではしっかり出せる」といった方にはチャレンジしやすいと思います。難しい曲というわけではないですが、意外とビギナーにハードルがあるのではないかと感じました。練習曲として使えないことも無いと思いますが、もっと使いやすい曲もあるのではないかと思います。

 当ブログで過去に取り上げた作品で言えば、『ドラえもん』(過去記事)などは比較的ビギナーにもお奨めなのではないかと思います。

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