『雨のち晴レルヤ』(ゆず)

【地声最低音】mid1D(D3)
★m1F[と]つぜん ぐG[う]ぜん [そF[れ]とF–m1E[もひ[つ]ぜん【Aメロ】
★m1D–F–m2D[は]じ]ま]りは気[付]かぬ1D[う]ち]に
★m1G[変]わ[っF–m1D[て[ゆ]け]ば【Bメロ】
★m1F–G[か]お]を上[げF[て]ご]らん【サビ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で5回程度
★m2G–hiA[うら[な]った] G–A–hiA#[あ[し[た]の]ゆ]くF[え]【2番Aメロ】
★G–A–hiA#[か[け[が]え]の]ない日[々]そA#–A[れ]は]奇]跡
★hiA#–m2G#–F#[な]に]が] F#–F[あ]っ]ても【ラストサビ[転調₊1]】
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ
★ポm2E–m2F[ツ[リポ]ツ]リとま[ち]の色【Bメロ】
★(傘はなくとも雨空に) うm2D–F–m2G[た[う[よ]
★大2D[ぞ]らにF–m2G–hiA[飛[ば[し]た]く]つ]【2番Aメロ】
★のm2F–m2F#[ぼ[る]ぅ朝F#–m2G#[日[を]【ラストサビ[転調₊1]】
★あF–m2F#[め[の]ち晴F#–F[レ]ル[ヤ])
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ
★ポm2E–m2F[ツ[リポ]ツ]リとま[ち]の色【Bメロ】
★(傘はなくとも雨空に) うm2D–F–m2G[た[う[よ]
★大2D[ぞ]らにF–m2G–hiA[飛[ば[し]た]く]つ]【2番Aメロ】
★のm2F–m2F#[ぼ[る]ぅ朝F#–m2G#[日[を]【ラストサビ[転調₊1]】
★あF–m2F#[め[の]ち晴F#–F[レ]ル[ヤ])
まず、『雨のち晴レルヤ』についてです。この楽曲は、2013年に音楽ユニットゆずによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、2014年の『新世界』に初収録されました。アルバムは、『表裏一体』(過去記事)などの楽曲を収録し、25万枚を超えるCDヒットを記録しました。(日本レコード協会よりプラチナ認定がなされています)。
『雨のち晴レルヤ』はNHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』の主題歌として書き下ろされました。楽曲の質も相まって、同曲は配信部門で25万ダウンロードを達成し、日本レコード協会よりプラチナ認定がなされました。作詞作曲は北川悠仁さん(作曲は佐藤和哉さんとの共同)、編曲はゆずとCHRYSANTHEMUM BRIDGEによりなされました。
『雨のち晴レルヤ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は1番Aメロは中低音中心(ただmid2Dなど中高音は含む)で作られています。ただ、中低音が多い場面は1番Aメロに特に多く、それ以外はmid2F以上を多く含む中高音の場面が続きます。2番サビのあと、間奏が約35秒程度ありますが、そうした点を考慮しても、男性の音域としては高く、「中高音域が得意な男性」などに合いやすいと私は分析しました。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~5つ程度上げてみてください。ただ、今回は音域がそれなりに広いため、どうしても一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。歌唱する場合は、低音を少し犠牲にして、中高音が合う方に合わせてみてください(高音の方が多いため)。
最後に『雨のち晴レルヤ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA#(A#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Dは1番AメロとBメロで登場します。登場回数は5回程度です。今回は1番Aメロで中低音が多く、mid1D~mid1G辺りが含まれます。男性の音域としては標準的(orやや高め)ですが、「女声域に近い高音男性」などは若干歌いにくい可能性があります(少しキーを上げてもよいかも)。
次に、地声最高音hiA#はラストサビで計5回登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としては、hiAがピークとなる場面が全体で9回、mid2G#が2回、mid2Gが6回、mid2F#が8回、mid2Fが19回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。
『雨のち晴レルヤ』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域自体が広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくる可能性があります。
今回の楽曲はメロやリズムは比較的分かりすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにも向くと思います。ただ、デュオの曲ということもあり、2番Aメロ⇒Bメロなどは若干ゆとりを持ちにくい可能性があります(息継ぎにしにくいかも)。ソロで歌うことが不可能というわけではないですが、2人以上で歌うとより余裕を持ちやすいといえそうです。
『雨のち晴レルヤ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はBメロやサビなどでこれらが多く登場します。中低音は1番AメロとBメロで登場しますが、特に1番Aメロが顕著です。間奏は2番サビのあとに設けられていますが、それでも一般的には高いレンジが続く曲です。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①1番Aメロは中低音中心、それ以外は中高音が多い(音域が広め)
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」向け
③女性はキー上げ推奨だが、音域が広い分、一部歌いにくい部分が出てくるかも
④メロ自体は比較的分かりやすい。練習曲やカラオケ向き
⑤若干、息継ぎしにくそうなところがあるので、ソロの時は注意