『日常』(ゆず)、Nichijou(Yuzu)
【地声最低音】mid1D#(D#3)
★m1D#[せ]m1F[な]か押されるように【Aメロ】
※低音域が苦手な方はmid1D#をmid1Fで代用してもよい
【地声最高音】hiB(B4) ※各サビ1回ずつ(曲全体で3回)
★なりたいよ なれないm2F#[よ]あこhiB–hiA#[が]れ[と]お][く]【サビ】
【補足】mid2F~hiA#を含むフレーズ一覧
★背中押されるように 君はまm2F–m2G[たま[ち]に]溶ける【Aメロ】
★いm2F#[つ]m2F[も]のように人々の中へ
★そして僕らは何を求めた? 胸躍らm2F[す]ような未来?【Bメロ】
★m1F[ちょっ]と待ってよ [えっと 今]m2F–m2G[がその[と]き]なんじゃ[ないか]ぁ
★m2F#–m2G#[け[れ]ど]君らしくありますように【サビ】
★今この時m2G#[を]m2G[す]m2F#[す]hiA#[もう]
★m2F[あ]m2G[し]m2G#[た][へ] G#[そ]う[あ][し]G#[たへ]
まず、『日常』(にちじょう)についてです。この楽曲は、2017年に2人組デュオゆずによりリリースされたEP作品『「4LOVE」EP』(フォーラブEP)に収められております。
このEPでは1曲目の『愛こそ』がテレビで披露されたり、ミュージックビデオが制作されるなどしております。今回取り上げる『日常』は位置付けとしてカップリング曲にあたるのだと思います。ただ、2018年のフルアルバム『BIG YELL』(ビッグ・エール)にも収録されており、メンバーとしては手ごたえを感じた1曲なのかもしれません。
2017年は、ゆずはオールタイムベストアルバム『YUZU 20th Anniversary ALL TIME BEST ALBUM ゆずイロハ 1997-2017』をリリースしております。ただ、「オールタイムベストの後も、ユニットとしてさらに先に進み続ける」という意思で、『「4LOVE」EP』と、『「謳おう」EP』の2枚がリリースされております。90年代終盤より、J-POPシーンのトップで活躍し続けてるゆずですが、今もなお、勢力的に楽曲のリリースやライブを行っております。
さて、『日常』はゆったりとしたポップナンバーです。ゆずはフォークデュオとしてデビューしますが、アコースティックギターなどが合いそうなナンバーであり、原曲でもアコギが基調となっております。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られており馴染みやすいと思います。作詞作曲は、高音パート担当の岩沢厚治さん、編曲は釣俊輔さんとゆずの共同で行われております。釣俊輔さんは、当ブログで以前取り上げた『Green Green』(過去記事)の編曲にも携わっております。
同曲は、サビの入りで転調し、同じサビの後半で再び転調しております。そのため、慣れないと音程が狂いやすいかもしれません。ただ、私としては、テンポがゆったりしているため、転調に慣れる曲としてよいのではないかとも感じました。
『日常』はタイトルにもあるように、人々の平凡な日常が描かれております。私なりのイメージですが、主人公は器用に立ち振る舞うこともできずに、才能などにもあまり恵まれていない平凡な人物像がうかがえます。「なりたいよなれないよ 憧れ遠く けれど君らしくありますように」というサビのフレーズが非常に耳に残りました。
『日常』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られております。そのため、一般的に男性はキーを下げた方が歌いやすいです。ちなみに、同曲は、サビの主旋律を高音担当の岩沢厚治さんが担当しております。
ちなみに女性が歌唱する場合は、少しキーを上げた方がよいのではないかと思います。ただ、低音域が得意な方などは原曲キーなどでもよいです。
最後に『日常』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1D#についてはAメロで登場します。この辺りは、一般的な男性の音域の範囲内であります。ただ、若干低く感じられる人もおられるかもしれません。私なりのイメージですが、このmid1D#についてはmid1F辺りで代用してもよいのではないかと分析しました。一つの目安ですが、mid1F辺りが必要最低限の低音階だと思います。
同曲は、女性にとっては低音が「出なくはないがかなり低い(人によっては出ない)」といったレンジにあたるのではないかと思います。一般的にはキーを少し上げた方が歌いやすいです。ただ、「高音はそうでもないが、低音が得意」という女性は原曲キーでも合いやすいと思います。
一方、地声最高音hiBはサビで1回ずつ登場します。また、hiA#といった音階も登場し、男性としては高めであります。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。目安としてですが、原曲キーから3つ程度下げてみてください(♭3)。
『日常』は低音域に余地があり、キー下げなどは可能であります。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることもできそうです。一方、音域がやや広いので、ビギナーには少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは留意しておいてください。
『日常』を原曲キーで歌唱する場合、hiA#,hiBといった音階を安定的に歌いこなす力が求められます。そのため、ある程度高音域が得意な男性向けの作品といえます。また、先にも述べたように、同曲は各サビで転調が2回行われております(「サビに入るとき」と「サビの後半」)。そのため、原曲をしっかり聴き慣れておく必要があります。今年は、Official髭男dismの『Cry Baby』(過去記事)の転調のすさまじさも話題となりました。私としては、この『日常』はテンポが緩やかで岩沢さんのボーカルも明瞭ですので、音程を取る練習にもよいのではないかと感じました。
『日常』はゆったりしたの作品であり、カラオケで盛り上がる類の曲ではありません。ただ、先にも述べたように、サビの転調などに特に学びがあり、歌詞などもよいと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
リクエストに答えていただきありがとうございます。
遅くなってかたじけないです。
私自身、リクエストを受けて初めて知った曲ですが
凄くいい歌詞だと思いました。
アレンジも好きです。
以前にスピッツの『ニノウデの世界』もリクエストされましたよね。
スピッツはしばらく取り上げてないので、
なるべく早く記事に出来るように努めます。
コメントありがとうございます。