なお、今回は歌唱解説動画として、しらスタでしられるおしらさんの動画を添付いたします。今回のAdoさんの歌唱は高音域以外の部分でも学びが多いのではないかと私も考えました。
『ギラギラ』(Ado)、Gira Gira(Ado)
【地声最低音】mid1F#(F#3)
★あーもう本当になんて素晴らしき世m1F#[界]【Aメロ】
【地声最高音】hiD(D5)
★Rap Tap Tap Tap 今にhiA#[見]hiB[て]ろこhiC#[の] hiD[luv]【サビ】
★なんてファニー この世はhiC#[ビ]hiD地[ザール]【ラストサビ】
★hiA–hiC[ギ[ラ]つ[い]てい]hiD地[こう]
※曲全体で5回登場。
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※サビで登場
★目に染みるは1mgのhiD#裏[は]hiD[な]hiC[び]【サビ】
【補足】hiA(一部略)~hiDを含むフレーズ一覧
★必然 この世にあるラブソングはm2G[ど]hiA[れ]G[ひ]とつ【Aメロ】
★スhiB裏[パン]hiA[コール]の瘡蓋で身をm2G[ま]もる【Bメロ】
★hiA[ギ]ラギラ 輝いA[て わ]hiD[た]hiC[し]hiA#[は]A[よ]る[を]呑み【通常サビ】
★なんてファニー この世はhiC#[ビ]hiD裏[ザール]
★なんてファニー この世はhiC#[ビ]hiD地[ザール]【ラストサビ】
★あhiD裏[り]hiC[の]hiA[まん]まじゃいA[ら]れA[な]い【アウトロ】
★誰もhiA[か]hiC[れ][も]
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まず、『ギラギラ』についてです。この楽曲は、2021年に女性歌手のAdoさんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングル曲です。Adoさんはまだデビュー間もないですので、アルバム曲としての収録はありません。
歌詞については、容姿に劣等感を抱いている主人公の姿が描かれております。「正直言って私の顔はそう神様が左手で描いたみたい」という表現が印象的です。
『ギラギラ』はスローなマイナー調のポップナンバーです。どことなく、R&Bテイストであり、Adoさんの歌唱にもMISIAさんを思わせるような表現が見られます。
同曲の作詞作曲アレンジは、ボカロPとも活動されている【てにをは】さんによりなされております。てにをはさんは、小説家としても活動されており、女学生探偵シリーズで知られております。ボカロPとしては、2010年より活動を開始し、『古書屋敷殺人事件』、『番蝶』、『ヴィラン』などが有名です。『ヴィラン』は2020年に大きなヒットを記録したボカロ曲の1つです。
『ギラギラ』の音域的な特徴についてですが、おおよそ、一般的な女性の音域の範囲内で歌われておりますが、一部、地声hiDなど少し高めな音階が登場します。Adoさんは高校生ながら、多彩な歌唱表現が評価されております。歌い慣れている人は、音階だけでなく、Adoさんの声の調子なども意識すると良いと思います。私自身も、これまでAdoさんについてはロックっぽい歌唱や、少年性のある声質などをイメージしていたのですが、『ギラギラ』での懐の深い歌唱表現に驚かされました。
さて、『ギラギラ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiD(D5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内もしくはやや高いといったところです。以下、見てきます。
まず、地声最高音hiDについてですが、曲全体で5回程度登場します。このhiDは女性としては標準、もしくは少し高めになります。Adoさんは、ロックのような少しとがった発声になっておりますので、慣れている人であれば比較的発声しやすいかもしれません。歌い慣れていない人や声が低い人は少しキーを下げてもよいと思います。
『ギラギラ』は女性の声域いっぱいで歌メロが作られているため、キー調整の余地は少ないです。キー下げする場合、微調整であれば可能だと思います。もしキーを下げても歌いにくいと感じた場合は、他の難易度の低めの曲と並行して練習するとよいです。音域だけで見ると、ビギナーにとってはやや難しめになります。
『ギラギラ』はただ、歌メロを歌いこなすだけであれば、滅茶苦茶には難しくはないと私は考えております。ただ、Adoさんの歌唱ニュアンスなどを考慮すると、難易度が高く、学びも多いと思います。サビの高音だけでなく、AメロBメロなどにも見どころが多いです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。