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『青藍遊泳』( にしな )の音域

 こんにちは。今回はにしなさんの『青藍遊泳』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲です。先月リリースされたものですが、私自身好きだと感じリストアップしていた作品です。当ブログでにしなさんの作品を取り上げるのは、『ヘビースモーク』(過去記事)以来、2回目になります。

 ちなみに、今回の『青藍遊泳』についてですが、地声最低音に該当する場面がやや聞き取り辛く、少し自信がありません。ただ、今回の最低音は、歌唱する上での重要度はそこまで高くありません。そのため、【地声最低音】は参考程度に考えていただけたらと思います。


『青藍遊泳』(にしな)、Seiran Yuei(Nishina)
『青藍遊泳』(にしな)の音域






【地声最低音】mid1F#(F#3) ※厳密にこだわらなくてもよい

★門出の夜にm1F#[し]のび込んm2A[で] hiAm2G[あ]お][プー]ル金魚を放とう【Aメロ】

※どうしても外せない低音はmid2A~。

【地声最高音】hiE(E5)  ※全体で2回

★(なんとなく届く気がして)手を伸hiAhiEhiC#[ば[し]た]【Bメロ】

※場合によっては裏声(ヘッドボイス)でも良さそう

【裏声最高音】hiD(D5) ※サビで登場

★夜空のhiBhiA[ほ]し]hiD裏[く]ず 盗む事ばかり[企ん]BhiC#[でい[る]【サビ】


【補足】hiAhiDを含むフレーズ一覧

★飛hiA[び][め]ばあ[ふ]hiB[れ]る笑い声 染み込んだm2G[よ]るの向こう【Bメロ】

hiDhiC#hiA[永遠にぼ]く]らは]おとAhiB[な[にな]れ][に]【サビ】
★(さらば友よ、忘れてしまえよ)ただ好きhiAhiB裏[か[っ]てに泳いでいく

 まず、『青藍遊泳』(せいらんゆうえい)についてです。この楽曲は、2022年に女性シンガーソングライターのにしなさんによりリリースされたシングル作品です。今年の7月末にリリース予定のアルバム『1999』に収録が予定されております。同アルバムには、『U+』、『東京マーブル』、『夜になって』、『スローモーション』などのシングルも収録される見込みです。

 さて、『青藍遊泳』はスローなバンド曲です。今作は、前回取り上げた『ヘビースモーク』(過去記事)と同様に、アレンジをトオミヨウさんが担当されました。トオミヨウさんは、菅田将暉さんの『虹』(過去記事)、Uruさんの『プロローグ』(過去記事)、DISH//の『猫』(過去記事)、平井堅さんの『怪物さん feat.あいみょん』(過去記事)、あいみょんさんの『裸の心』(過去記事)など、近年の多くのヒット曲に関わっております。今回の『青藍遊泳』についても、多くの人に届きうるメロディーとサウンドアレンジなのではないかと思います。
 ちなみに、私自身は同曲の歌詞が非常に好きであり、今回取り上げたいと感じました。歌詞内容がやや抽象的であり、直接は掴みづらいかもしれませんが、にしなさんによる比喩表現などが耳に残ります。また、2人の女学生によるミュージックビデオなども楽曲の世界観の拡張に大きくかかわっているように感じました。現在はまだ大きくバズっている楽曲では無いですが、長く愛されていく楽曲になりうるのではないかと私は考えております。


 『青藍遊泳』の音域的な特徴についてです。同曲は女性の音域と比べて高いレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、キー下げなどはしやすいです。同曲は、AメロBメロはやや抑え気味であり、Bメロ終盤~サビで大きく盛り上がる類の楽曲です。とりわけ、サビは高めのレンジが続きます。


 最後に『青藍遊泳』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiE(E5)、【裏声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べ高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#についてはAメロで登場します。この辺りはフレーズの最初の音であるため、厳密でなくても大丈夫なのではないかと私は分析しました。低音域に関しては、mid2A辺りをキー調整の基準にしても良いと思います。

 次に地声最高音hiEについては、Bメロ終盤で登場します。各Bメロで1回ずつの計2回の登場になります。そのため、登場回数はあまり多くありません。ただ、同曲はサビを中心にhiD,hiC#辺りが多く登場します。この辺りも女性の音域としては高めのレンジですので、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
 『青藍遊泳』を原曲キーで歌唱する場合、「ある程度高音域が得意な女性」などが合いやすそうです。


 『青藍遊泳』は低音域に余地があり、キー下げなどはしやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することが可能なのではないかと思います。一方、音域自体はやや広いため、ビギナーなどの場合、キーを調整しても少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。キー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『青藍遊泳』はゆったりとしたテンポのバンド曲であり、ボーカルの良さが活きやすいです。私個人としては、歌詞の良さが非常に耳に残り、もっと広く知られてほしいと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. 優雅 より:

    お疲れ様です!曲名かっこいいしすごく印象に残る曲ですね!女性曲のリクエスト何にしようか迷って久々にいきものがかりさんの「茜色の約束」を聴きました!
    まだはっきり決めたわけではないですが今度いきものがかりさんの曲をリクエストするかもしれません。決め次第リクエスト致します。

  2. 優雅 より:

    いきものがかりさんも曲数が多くて「熱情のスペクトラム」や「青春ライン」などの名曲がたくさんあるので悩みますね。じっくり決める事にします

    • もりっしー より:

      優雅さんコメントありがとうございます。
      いきものがかりはいい曲が多いですよね。
      メロディーが良いので、私のブログの趣旨に合いそうなものばかりです。
      何かありましたらリクエストください。