『水流のロック』(日食なつこ)
【地声最低音】mid2B(B3)
★m2B[世]界はm2F#–2B[今日]も]臆病2B[だね]【Aメロ】
★2B[たったひ]と呼吸分[の] [君のくれた]酸[素]で【Bメロ】
★m2B[踊ってあげるよsc]reaming dance ここ[で]【サビ】
★m2G#[世]界m2B[が] 2B[ど]よめけ[ば]
★m2G#[い]いとおhiC#裏–B–2B[も]う]んだよ水流のロック]
★m2B[声を貸すからロッ]クンロール【Dメロ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で3回程度
★hiB[誰よりは]やく[行hiC#地[く]から] そこでhiD#裏-B地[いい]よ]【1番Bメロ】
★うhiB–hiC#–B–A#^[たってあげ[る]よロッ]クン[ロール] 【ラストサビ】
★hiB–hiC#^-m2B[ほんとうにし[よ]うよ]水流のロック]
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※AメロとBメロで登場
★(景色は似たり)寄っhiB裏–hiC#–hiD#[たり[だ[ね]【Aメロ】
★m2B[僕]の声hiB地–hiD#裏–B地–A#^[でも[いい]のな]ら[ば])【Dメロ】
【補足】hiA#~hiBを含むフレーズ一覧
★なhiB裏–hiA#–2G#[がれもし]な]い]よ[停滞のさ]なか【Aメロ】
★うhiB[たってほしい]よロッhiA#–hiB[クン[ロール]【サビ】
まず、『水流のロック』についてです。この楽曲は、2014年に女性シンガーソングライターの日食なつこさんによりリースされたミニアルバム『瞼瞼』に初収録されました。フルアルバムとしては、2015年の『逆光で見えない』に収められています。
『水流のロック』は2016年頃に、音楽番組で取り上げられたことにより大きな注目を集めました。レーベルの公式チャンネルで公開されているミュージックビデオは1000万回を超える再生回数を記録しております。また、最近はTHE FIRST TAKEで同曲が披露されました。
『水流のロック』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性の音域の範囲内、もしくはやや高めのレンジで歌メロが作られています。一般的な音域の女性が原キーでも歌唱可能ですが、場合によっては少しキーを下げてもよいと思います。
同曲はAメロBメロサビと盛り上がります。中高音はAメロでもサビでも同じようなレンジ(mid2G#~hiD#辺り)で展開されますが、声量や地声裏声などを上手くコントロールしメリハリを付けております。歌唱する際はそうした点にも注目したいです。低音についてはmid2Bと標準的ですが、回数が非常に多く、hiB-mid2Bのような急激な音程変化も見られます。そのため、低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になります。
男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから5~6つ程度下げてみて下さい。「高音域が非常に得意な男性」は原キーで歌えなくもないかもしれませんが、通常は少しキーを下げた方が安定すると思います。
最後に『水流のロック』の音域についてですが、【地声最低音】mid2B(B3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内、もしくはやや高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid2BはAメロ~Dメロまで広く登場します。このmid2Bは女性の音域の範囲内で、最低音としてもそこまで低いレンジではありません。ただ、今回は登場回数が非常に多く、またhiB-mid2Bという急激な音程の変化も見られます。こうしたことから、見た目よりも低音感があるのではないかと私は推測しました。「高音域が得意な女性」などはキーを上げてもよいかもしれません。
次に、地声最高音hiC#は1番Bメロやラストサビ等でと登場します。登場回数は3回程度です。このhiC#に次ぐ地声高音としては、hiBがピークとなる場面が全体で20回程度登場します。日食さんの声量などもこうすると、女性の音域としては標準的orやや高めであると私は推測しました。原キーで歌唱できる人も多いと思いますが、場合によっては少しキーを下げた方が歌いやすいと私は推測しました。一つの目安ですが、原キーから1つ程度下げてみてください。
『水流のロック』は低音域に余地あり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、ある程度自分の得意とするレンジに調整することができると思います。ただ、今回の楽曲は最低音mid2Bの登場回数が多く、また急激な音程の変化が見られます。そのため、見た目よりは低音が低く、キーを下げ過ぎると歌いにくくなる可能性があると私は分析しています。音域がメチャクチャに広い曲ではないですが低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になります。
同曲はメロディー自体は分かりやすく、リズムなども覚えやすいと思います。ただ、繰り返し申してるように、サビなどを中心にメロのアップダウンが激しいため、見た目以上に歌いにくい曲であると私は分析しました。反面、音程をコントロールする練習としては非常にいい曲でもあるように感じました(歌詞なども非常に好きです)。
『水流のロック』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G#~hiC#(裏声はhiD#まで)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回は全体的にこれらの音階が多く登場しますが、Aメロはやや柔らかに、サビ近辺では力強く歌唱されています。また、低音についてはmid2Bですが、登場回数が多いため、見た目より低く感じやすいかもしれません。
こうした点を考慮すると、「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は推測しました。「高音域が得意(or非常に得意)な女性」は少しキーを上げてもよいかもしれません(低音が得意であれば原キーでも良い)。
【まとめ】
①Aメロ~サビまでそこまで音域は変わらないが、声量調整でメリハリをつけてる
②同じ音域でも「Aメロは柔らかさ、サビは力強さ」を意識したい
③原キーだと「標準よりやや低め~ある程度高音域が得意な女性」などに合いそう
④サビはメロの上下が激しいため注意
⑤低音~高音まで安定した音程のコントロールに気を付けたい