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『コブシヲニギレ』(B’z)の音域

こんにちは。今回はB’zの『コブシヲニギレ』(2000)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、『コブシヲニギレ』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルなどでMVや音源が公開されておりません。よって、当ブログにおいても動画の添付はありません。

『コブシヲニギレ』(B’z)、Kobushi wo Nigire(B’z)
『コブシヲニギレ』(B'z)の音域






【地声最低音】mid2A(A3) 

★偶然 m2G[聞いちゃ]m2A[っ]たよ 夕べおんなじ店にm2A[い]たよ【Aメロ】
m2A[何]でもm2G[手に入][れ]てきただろ 転落なしの人生【Bメロ】

【地声最高音】hiE(E5)  ※曲全体で12回

★Bring it hiE[on] hiB[逃げ]hiA#[るな Let’s] [do it]【サビ】
★Bring it hiE[on] hiB[欲]hiA#[望さ]B[け]hiD[だ][せ]

※カラオケなどではhiGが最高音となっているそうです。おそらく、ラストのサビで一瞬しゃくってる部分ではないかと思います(私自身は具体的な音程まで特定できませんでした)。

【補足】hiAhiBを含むフレーズ一覧

★憎たhiA[らし]hiB[笑い]hiA#[声]が響く【Bメロ】
★(Bring it on ゴングを今鳴らせ) コブシヲhiA[ニギ]hiB[レ]【サビ】


 まず、『コブシヲニギレ』についてです。この楽曲は、2000年にロックユニットB’zによりリリースされたアルバム『ELEVEN』(イレヴン)に収められております。同アルバムには、『RING』、『May』、『juice』、『今夜月の見える丘に』といったシングル曲が収められており、ミリオンヒットを記録しております。ギター&作曲担当の松本孝弘さんのお気に入りのアルバムでもあるそうです。私自身もB’zのアルバムでよく聴いたものの1つです。

 『コブシヲニギレ』はゆったり目のテンポのロックナンバーです。私なりのイメージですが、同アルバムの楽曲群ではやや取っ付きにくい方かもしれません。ただ、私個人としてはイントロのギターリフなどが非常に心地よいです。
 歌メロについては、AメロBメロサビといった形で作られております。1番終了後は、ブルースハープやギターの間奏を挟んでラストサビに突入します(詳しく書くと、【Aメロ⇒Bメロ⇒Aメロ⇒Bメロ⇒サビ⇒ラストサビ】となります)。やや癖のあるメロになっておりますが、とりわけサビが非常にパワフルであり、ハードロックらしいボーカルになっております。

 『コブシヲニギレ』の音域的な特徴についてです。同曲は男声としては高いレンジで歌メロが作られております。とりわけサビではhiE,hiD等の高音域が多く登場するため、原曲キーでの歌唱が大変な作品といえます。サビのハイトーンなどがしっかり歌えると、非常にカッコイイのではないかと思います。一方、キー調整はしやすいです。


 最後に『コブシヲニギレ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A(A3)~【地声最高音】hiE(E5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりもかなり高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2AについてはAメロBメロで登場します。ここは発声自体はそこまで問題はないと思います。ただ、最低音mid2Aというのは男声曲としてはかなり高いです。
 「最低音が高い」ということは、必然的に高音域も高くなります。一つの目安ですが、地声最低音がmid2A辺りになると、「男声曲としては高い曲」になることが多く、原曲キーでの歌唱が難しくなりがちです。曲の種類にもよるので一概に言えないのですが、最低音がこのmid2A辺りになると、女性でも歌唱しやすい男性曲に該当します。今回の『コブシヲニギレ』はロック色が強い作品ですので、ややクセがある部類になるかもしれません。

 一方、地声最高音hiEについては、サビで登場します。曲全体で12回程度であり、歌メロの割合なども考えると非常に多いです。このhiE辺りは楽曲の肝ともいえるので、可能であればしっかり歌いこなしたいです。ただ、男性としては相当高いレンジですので、一般的にはキーを下げた方が歌唱しやすいです。キーを下げるにしても、サビで見られるようなハイトーンを意識した方が原曲のニュアンスに近づきやすいです。

 『コブシヲニギレ』は低音部分に余裕があり、キー調整はしやすいです。先にも述べましたが、同曲はサビのハイトーンが肝です。サビの高音を歌いこなすのは非常に大変なのですが、一方でハードロックらしい歌唱が顕著にみられる場面でもあります。キー調整をしてでも結構ですので、そうしたロック色の強いハイトーンの感覚が掴めると、他の高音曲などに活かしやすいかもしれません。サビの【Bring it hiE[on]hiB[逃げ]hiA#[るな Let’s] [do it]】の部分だけを練習するのもよいと思います。

 同曲を原曲キーで歌唱する場合、いうまでもなく、hiE,hiDといった高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。hiEなどの登場回数も多いですので、体力が求められます。原曲キーの場合は高音域が非常に得意な人向けの作品だと私は分析しております。

 『コブシヲニギレ』はゆったり目のテンポのロック曲でありますが、ハードロックらしい発声が顕著にみられます。そうした面も含めて、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    hiEがロングトーンというのも重要点だと思います。聞いてて気持ちよくなるようなハイトーン曲であり、この曲は音域とかに興味を持ち始めてからより好きになった曲です
    割と目立たない方のアルバムの中の1曲なのに取り上げてくれてありがとうございます

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。

      自分もこの曲、聴き始めの頃はよくスキップしてたのですが
      いつの間にか聴くようになってました。
      ロングトーンなのに登場回数が多いですよね。