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『EN』(UVERworld)の音域 / ドラマ『アバランチ』第2部主題歌

こんにちは。今回はUVERworldの『EN』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、同曲は歌詞の大部分を「語り」が占めております。音域調査についても、全てを正確に調べると難航し、記事自体がリリースできなくなります。よって、今回は「語り」について「フレーズごとの最高音」を表記するというやり方を試してみたいと思います。分量が非常に多いため、解説記事などは短めにしたいと思います。


『EN』(UVERworld)
『EN』(UVERworld)の音域






【地声最低音】mid1E(E3) 

【地声最高音】を参照ください

※重要度としてはmid1F#の方が高い(【補足】参照)

【地声最高音】hiA(A5)  

m1E[え]hiA[い]m2Gm2F#[え]んに抱[え]る]【Aメロ】


【補足】

★あの日から突m2F#[然] 何もm1F#[か]m2G[もが][ぁ]【Aメロ】
m2F#{そう信]じて…今日も行こう
★It’s gonna be the one 行m2F#[こ]【サビ】


【語り①】

例外ばかりで出来ている世界(hiA)
前を向こうとしてもどちらが前か分からない時だってある(m2G#)
淡い希望こそが その希望を粉砕(hiA)
幸せかどうか 良かったかどうか 世界は広いかは捉え方しだい(ihB)

自分のドラマの主人公であればそれで良い(hiA#)
誰かを指差し非難する 大概その指はそいつより汚れてる(hiB)
俺達が生きてる間に 差別も犯罪も戦争もなくならねぇ(hiB)

今日も何処かで飢えて死んで行く子供達を(hiD)
平気でシカトしてる神様が(hiD)
俺達の夢に興味持つ訳ねぇだろ!(hiD#)
願う以上に自分で変えろ!(hiD#)


【語り②】

自分自身の価値よりも金の方が価値があると思ってる奴らは 金の話ばかりをする(m2G#)
リツイートすれば大金をばらまくと言われようが俺は断る(hiA)
自分で稼いで食う飯で満たされていたい(hiA)

あれほど死ぬ事が怖かったのに(hiD)
いつか君も居なくなってしまうなら俺もちゃんと死にたい(hiC#)
そんな人を見つけるのが人生(hiA#)
愛を粗末にする奴は 何に勝ったって一生負け組(hiC)

どんなに好きでもちゃんと愛してくれない人からは離れる強さを(hiA)
それは自分を大切にすることと同じ(hiA)
悩みが尽きる事なんてない(hiA#)
でも 10年前の今日何に悩んでたか覚えてる奴なんていない(hiB)

似合う物では無く着たいものを着ろ(hiC# or hiD)
ひょっとして 差別をしてるのは自分自身?(hiC or hiC#)
好きなモノを愛せ(hiD#)
忘れるな!お前の人生はお前の為のもの!(hiD)


【語り③】

また会えるかもしれない場所を探して そこに行く(m2G) 
生き物である以上 明日が来る保証なんて何処にもない(m2G#)
伝えたい事は 今日伝える(m2G#)


【語り④】

偉人の残した名言なんてクソくらえで良い(hiC)
お前を傷つけた全ての死んで欲しい奴に寿命で勝て!(hiC#)
生きろ!(hiD)そこがお前の行きたい場所!(hiD)

来世ではどんな職業に就いて どんな人を愛したい?(hiC)
それを今から始めればいい!(hiC)
俺達にとって音楽はビジネスなんかじゃねぇ! (hiD#)
これが人生の全て!(hiE)
見つけろ!お前にとっての「全て」(hiE)


 まず、『EN』(えん)についてです。この楽曲は、2021年にロックバンドUVERworldによりリリースされたアルバム『30』(サーティー)に収められております。アルバムの1曲目に収められております。ミュージックビデオも制作されており、リード曲といってよいと思います。
 同曲は元々2020年のライブで初披露されていたものですが、少しずつ歌詞を変更し、現在の形となりました。また、アルバムの1曲目に制作されたらしく、軸となっている楽曲と言えると思います。作詞作曲はTAKUYA∞さん、編曲はUVERworldと平出悟さんによりなされております。

 『EN』は歌メロの場面自体はUVERworldの作品としてはそこまで高くなく、チャレンジしやすいです(一般的な男性には「高め」です)。ただ、上に表記している音階を見ても分かるように、【語り】の場面については、全体として非常に高く、TAKUYA∞さんが特に声を張っている場面はhiD~hiEに達します(一つの目安ですが、上で太字にしているフレーズのほとんどはhiC以上が頻出で滅茶苦茶高いです)。語りの部分なので厳密にこだわる必要はないですが、興味のある方はなどは参考人されてください。

 今回は実験的にこうした試みをしましたが、【語り】の各フレーズの最高音だけを見ても、TAKUYA∞さんが微妙な音程の調整をしていることが分かります。非常に印象に残りました。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    曲の特性上、かなり特殊な感じになってますね。調査が難しいだろう曲なのに、感謝です
    ちなみにDAM精密採点では語りの部分は全部採点外となっており、最高音がhiAとなっておりました。(だからこそより気になったのですが)
    恐らく音程よりニュアンスの方が大事であると判断されたのかもしれないです。キーはかなり高いですが、ブレてもいいので叫ぶことが大事だと思いました

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      複数リクエストが来たので、優先的に記事にしました。

      TAKUYA∞さんの発声が綺麗だったので
      音域調査でもあまり迷いなくやれました。
      かなり試行錯誤してレコーディングされたんだと思います。

      歌うのは大変ですよね。
      hiEとかhiD#とかまでこだわらなくてもよいと思います。

      • ぴたっくま より:

        自分以外もリクエストしてたんですね。
        曲を聴く際歌詞の意味をあまり重要視しない人ですが、この曲は熱くなりますね。内容的に特に伝えたい部分で声が高くなっている気がします。採点外なので音程届かなくても多分自分では気づかないですね