『バウムクーヘンエンド』(Eve)、Baumkuchen End(Eve)
【地声最低音】lowF#(F#2)
★m1D[何]m1A[もの]m1D[こ]ら[ない]【Bメロ】
★m1D[上手くなっ]m1A[ていく] 愛想笑いなんです
★m1A[過去を変えること]lowF#[な]lowG[ど]できないけど【ラストサビ[オク下げ]】
【地声最高音】hiB(B4) ※曲全体で8フレーズ
★誰の耳にも届かぬhiB–hiA[く]らい[な]ら] m2F#[Ah] Ah Ah【サビ】
【補足】mid2F#~hiAを含むフレーズ一覧
★空回m2F#[り]ばっかでさ これhiA[が僕なん]F#[だってば]【Aメロ】
★m2F#[愛想尽]かれF#[て] m2G[は][な]れ離れの手
★僕なんて どうせ君の前じゃm2F#[きっ]と【Bメロ】
★hiA[声に出し]m2F#[たってぼ]くは ×2【サビ】
★こm2F#–m2G[こ[ろ]に[し]ま]って だF#–G[い[じ]に[す]hiA[る]から
★明日に期待したいかm2F#[ら]まだ 終m2F#–m2G[わ[ら]な]いで【Bメロ】
★大事m2F#–m2G–hiA[に[す[る]から
まず、『バウムクーヘンエンド』についてです。この楽曲は、2020年に男性シンガーソングライターのEveさんによりリースされたアルバム『Smile』に収められております。同アルバムには、『レーゾンデートル』(過去記事)、『白銀』(過去記事)などのシングルが収められております。また、バレンタインのテーマ曲となった『心予報』(過去記事)なども話題になりました。
その中で、『バウムクーヘンエンド』はアルバムの10曲目に収められているバンド曲です。アルバム曲でありながら、ミュージックビデオが制作されております。MVは2022年2月現在、1200万回もの再生回数を記録しており、人気の高い1曲となっております。
『バウムクーヘンエンド』はアップテンポのバンド曲です。私なりのイメージですが、Eveさんらしさが強く出たサウンドアレンジ、歌メロなのではないかと思います。歌メロはAメロBメロサビで作られており、2番以降はAメロBメロ⇒間奏⇒ラストサビへと展開します。2番サビがない分、演奏時間も3分半程度となっております。
ちなみに、『バウムクーヘンエンド』というタイトルですが、ネット用語で「いかにも結ばれそうな仲の良い2人のうち、1人が全く別の相手と結ばれてしまう結末」のことを意味するようです。主にアニメや漫画、ゲームなどで多く使われております(pixivより引用)。
Eveさんの『バウムクーヘンエンド』の歌詞についても、「主人公の【僕】は相手に思いを伝えない」という選択をしており、「2人が結ばれない」という流れが示唆されております。私なりの解釈ですが、【僕】自身は思いを伝えられないけど、「2人の関係は終わってほしくない」ようで、相手に行動を促しているようにも感じました。back numberなどに通じる「僕の弱さ」が表出された作品ですが、私個人としては人間らしく、いい歌詞だと感じました。「僕から伝えなきゃ」という歌詞は多くありますが、「相手から伝えてほしい」というのも1つの本音だと思います。
さて、『バウムクーヘンエンド』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性としては高いレンジで歌メロが作られており、また低音域も男性としてはかなり低い場面が見られます。通常の場合は、キー下げなどは行いにくく、歌いこなせる人が限られる楽曲ではないかと私は分析しました。
最後に『バウムクーヘンエンド』の音域についてですが、【地声最低音】lowF#(F#2)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高く、また低音域も低めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音lowF#はラストサビの部分で登場します。サビの1オクターブ下のメロディーが歌われており、男性としてもかなり低いです。高音域が得意な人は、この「オク下げのパートを通常のサビなどと同じ高さで歌う」とlow音階を下げることが可能になり、低音域が楽になります。
私なりの分析ですが、「オク下げのサビを通常の高さで歌う」と仮定して、それでも低音域としてはmid1D辺りは必要不可欠になると思います。そのため、女性などが原曲キーで歌うのは難しいです。女性は少しキーを上げてもよいと思います。
一方、地声最高音hiBはサビで多く登場します。登場回数は約8回であり、いずれもhiAとコンボになっております。そのため、男性としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。ただ、先述のように同曲はキーを下げる余地が少ないため、キー下げにはあまり向きません。その点で難易度が高いと言えます。
『バウムクーヘンエンド』を原曲キーで歌唱する場合、hiBなどをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は裏声などはあまりありませんが、hiBやhiA辺りの登場回数が多く、低音域もlowF#~mid1Aなどが登場します。そのため、原曲キーの場合は「ある程度高音域が得意な男性」などが合いやすいです。逆に「高音域が得意すぎる」と、低音域が歌いにくく感じられるかもしれません。また、女性などもアプローチしにくいです。
『バウムクーヘンエンド』は音域が広く、高音域も高めですので、歌いこなせる人が限られるのではないかと私は分析しました。ただ、音域が合う人であれば、非常に楽しめる作品であり、歌詞なども共感できる部分が多いと思います。サウンドや歌メロなどもカラオケ向きです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
取り上げて下さりありがとうございました!
こちらこそリクエストありがとうございます。
いい曲ですよね。