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『ロマンティックあげるよ』(橋本潮)の音域 / 『ドラゴンボール』ED曲

こんにちは。今回は橋本潮さんの『ロマンティックあげるよ』(1986)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。
 なお、『ロマンティックあげるよ』はアーティスト及びレーベルの公式チャンネルではミュージックビデオなどが公開されておりません。ただ、3人組ロックバンド・プピリットパロが同曲のカバーをしており、ミュージックビデオが公開されております。プピリットパロのバージョンはラストのサビで転調するため、原曲と少し展開が異なるのですが、このプピリットパロのバージョンを動画として添付いたします。


『ロマンティックあげるよ』(橋本潮)、Romantic Ageru yo(Ushio Hashimoto)
『ロマンティックあげるよ』(橋本潮)の音域







【地声最低音】mid2A#(A#3) 

m2A#[おい]でファンA#[タ]ジー [好き]さミステリー 【Aメロ】
★もっとたくましく 生きてm2A#[ご]らん【Bメロ】


【地声最高音】hiC(C5)  ※全体で4回(フレーズとしては2回)

★もっhiA#[と ワ][ル]hiB[ド]に もっhiC[と][た]C[ま][し]【Bメロ】


【補足】mid2F(一部略)hiA#を含むフレーズ一覧

m2F[君のわ]m2G[さ][か]くさない[で]【Aメロ】
★おとm2Fm2G[な[の フリ]G[て] G[あ][き]らめちゃ【Bメロ】
★奇跡m2F[の 謎][ど] [解]けない[よ]

hiA#m2G#G[ロマン]ティッ]クあ]げる[よ]【サビ】
m2F#m2F[ホントのゆ]う]き F#[見せ][て]F#[れ][たら]
★きらきら光っm2FF#[た] [夢を]m2G#[あげ]hiA#[よ]


 まず、『ロマンティックあげるよ』(歌・橋本潮[はしもとうしお])についてです。この楽曲は、1986年より放送されたテレビアニメ『ドラゴンボール』のエンディングテーマ曲です。同じくオープニングテーマに起用された『魔訶不思議アドベンチャー!』(歌・高橋洋樹)とともに、1986年に発売されたEPレコード作品『魔訶不思議アドベンチャー!』に初収録されました。


 『ロマンティックあげるよ』は先述のように、鳥山明さんの同名漫画を原作としたアニメ『ドラゴンボール』のED曲に起用されました。そうした経緯もあってか、これまで多くの人に親しまれ、多くのカバーがなされております。ちなみに、2015年より放送されたアニメ『ドラゴンボール超』の主題歌を担当された吉井和哉さんやCzecho No Republicもカップリング曲としてカバーされました。近年は、3人組ロックバンド・プピリットパロが同曲を配信限定シングルとしてカバーしており、ドラゴンボールをオマージュしたミュージックビデオも公開しております(こちらは最後のサビで転調し、キーが1つ上がります)。今もなお愛され続けるアニメソングです。


 『ロマンティックあげるよ』の音域的な特徴についてです。同曲は一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。最近のJ-POPの女性曲と比べると、そこまで高い方ではないので、多くの女性が原キーでのチャレンジがしやすいです。
 また、同曲は低音域に余地があり、キー下げなども行いやすいです。メロやリズムがそこまで難しいわけでもないので、練習曲として使いやすいと私は分析しました。
 ちなみに、男性が同曲を歌唱する場合、THE YELLOW MONKEYのボーカル吉井和哉さんがカバーしたバージョン等が参考になりやすいです。吉井さんは原曲キーよりも6つ低いmid1E〜mid2F#のレンジで歌唱されております。また、高音域が非常に得意な男性は原曲キーでも歌唱できるかもしれません(一般的にはかなり高いです)。



 最後に『ロマンティックあげるよ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内です。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiCはBメロで登場します。登場回数は2回程度(もしくは4回)です。このhiCは一般的な女性の音域の範囲内であります。登場回数もそこまで多くないですので、標準的な女性でも原曲キーでチャレンジしやすいといえます。一方で、高音域が得意でない方などは少しキーを下げても良いと思います。
 同曲は2番サビから間奏を挟まずに、すぐにラストサビに移ります。同曲はサビはhiA#が最高音でそこまで高いわけではないですが、後半にサビが連続する分、少し辛く感じられるかもしれません。


 『ロマンティックあげるよ』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人はもちろんですが、ビギナー向けのキー調整も可能です。同曲はメロやリズムもつかみやすいですので、キー調整も考慮すれば、練習曲として使いやすいと思います。

 『ロマンティックあげるよ』は音域的にも、メロディーなども練習曲として使いやすいです。人気アニメのエンディング曲という事もあり、当時アニメを見ていた方などは懐かしく感じるかもしれません。興味を持たれた方はチャレンジしてみて下さい。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    リクエストからの記事化が速いですね、ありがとうございます。
    男性にとってはかなり高いんですか、個人的には下手な男性曲より歌いやすく、ちょうどよく感じました。
    この曲は自分の産まれる前の曲なのに懐かしい感じがすごいして来てエモいです。アニメも再放送とかで見た感じなのに。

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      時間が無かったので、音域一覧が少なそうな曲を選びました。
      昔の曲は今の曲ほど複雑ではなく、調査も楽で、記事にしやすいです。

      分かります。この曲いいですよね。自分も再放送で見てハマりました。
      何となくですが、「ぴたっくまさんだと原キーかな」と感じましたね。
      自分も原キーで歌えなくはないですが、後半辛そうです。
      女性の音域的に取っつきやすいので、もっとカバーが増えても良さそうです。

      (追記)
      ぴたっくまさんのリクエスト曲が他にも調査完了してるので、
      また近々記事になると思います。

      • ぴたっくま より:

        いい意味で古さを感じますよね、基本的に昭和の曲は中々受け入れ難いのですがDB効果は凄いですね
        自分は基本的に原キーでしか歌わないですね。
        というか歌えない、と思っていたんですが、音程バー見ながらの採点だと意外とキーを変えても音が分からなくなる事も無い気がしました。この間monolithをカラオケのラストだったのでマイナス2で歌ってみたらほぼほぼ音があっていました。2下げるだけで恐ろしく楽になったので、こういうのが適正キーで歌うってことなのかと思いました
        ただ変えすぎるとやっぱ変ですね(2下げでも違和感があった)
        リクエストについては気になるアルバムがこれからたくさん出るのでまたするかもしれません…というか確実にする曲が1曲あります笑

        • もりっしー より:

          確かに、この曲も摩訶不思議アドベンチャーも
          昭和の歌謡曲っぽさがないですよね。
          「歌謡曲かJ-POP」かと言ったらJ-POPになりそうな印象っです。

          ぴたっくまさん、キー調整試したのですねw
          キー調整できると選択肢が増えますよね。
          おっしゃる通り、キーを変えすぎるとかなりニュアンスが変わると思います。
          リクエストについては、また気になった時にでもおっしゃってください。