『Start Over』(THE BEAT GARDEN)
【地声最低音】mid1E(E3)
★m1E[は]じまりの時 [知]らせる[よう]に [む]ねの音が響く【Aメロ】
★m1E[時]間を駆けるm2E[あのは]りのように 1E[た]だ君と走り出2E[す]
★もう見失m1E[な]いたくm2D#[ない]んだ【Dメロ】
☆自分を 僕の全m1E[てさ]m2E–m2F#[さ[げよう]
※☆のフレーズはメロの上下が難しそうだと感じました
【地声最高音】hiA(A4) ※全体で6回
★I m2F#[can fly] the sky hiA–m2G#[Ne]ver] [go]nna stay【サビ】
【補足】mid2F#~mid2G#を含むフレーズ一覧
★レーm2G#–m2F#–E[ルを]飛]び]出して Let me [go] 幾千F#–G#[の[ライフ]【Bメロ】
★(時に誰かに希望を) 引m2E–m2F#[き[ずら]れう[らん]でし[まっ]て[も]
★m2G#–m2F#–m2E[捨て]る]か]F#[ら] ずっと隣に[いて]【サビ】
まず、『Start Over』(スタート・オーバー)についてです。この楽曲は、2022年に男性ボーカルグループTHE BEAT GARDENによりリリースされたシングル作品です。最新作ですので、アルバムには未収録です。2022年9月現在、グループとして最も新しいシングル曲になります。
さて、『Start Over』はテレビドラマ『六本木クラス』の挿入歌としてタイアップが付きました。『六本木クラス』は、韓国のドラマ『梨泰院クラス』の日本版リメイク作品であります。そうした縁もあり、『Start Over』は『梨泰院クラス』のEDとなった楽曲に日本語の訳詞を付けたものになっております。訳詞はグループのリーダーUさんが担当されております。
『Start Over』はミドルテンポのポップナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開し、J-POPに馴染みのある方にも取っ付きやすいです。演奏時間も3分台と比較的短く、カラオケなどにも向きやすそうです。楽曲の質とドラマのタイアップが相まって、Spotifyのストリーミングランキングトップ100にも入っており、今後はもっと上位も伺えそうです(トップ100に入るのは滅茶苦茶凄いことです)。
『Start Over』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性曲としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があり、キー下げは可能です。
同曲は、全体としてmid2E~mid2G#辺りの中高音域の頻度が高いという特徴があります。そのため、ある程度高音域が得意な男性であっても1人で歌唱すると、意外とスタミナが求められそうです。場合によっては、THE BEAT GARDENのように複数人で歌唱することも選択肢に入れてください。
ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすそうです。人によっては原曲キーでも行けなくはないかもしれませんが、最低音の登場頻度などを考えると、キーを上げた方がより声質が活きやすいと思います。
最後に『Start Over』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1EについてはAメロやDメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、低音域が苦手な方は少し歌いにくく感じられるかもしれません。また、mid1Eは女性の音域と比べかなり低いため、女性はキーを上げた方が歌いやすそうです。
次に、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。登場回数は6回です。このhiAは男性の音域としては高めです。また、同曲はmid2E~mid2G#辺りの頻度も高いです。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度下げてみてください。
『Start Over』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができそうです。一方、ビギナーについては調整は可能といえば可能ですが、もしかしたら一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。もしキー調整をしても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。
『Start Over』を原曲キーで歌唱する場合、hiAなどをしっかり歌いこなせる力が求められます。そのため、『(ある程度)高音域が得意な男性』などが原キーにマッチしやすそうに感じました。同曲は、mid2E~mid2G#辺りの頻度が高く、その点で「地声最高音がhiAの曲の中でも高音感があり」そうです。
『Start Over』はノリの良いポップナンバーであり、カラオケなどにも向きやすそうです。メロディーやリズムが難しいという部分もそこまで多くないので、音域が合う方にはお勧めしやすいです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。