『Keep Going』(04 Limited Sazabys) の音域

こんにちは。今回は04 Limited Sazabysの『Keep Going』(2022)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『Keep Going』(04 Limited Sazabys)








【地声最低音】mid1F#(F#3) 　

　『Keep Going』の音域的な特徴についてです。同曲は男性曲としてはかなり高いレンジで歌メロが作られております。最高音自体はhiBなので滅茶苦茶に高いわけではないですが、曲全体を通して、mid2F#～hiBが超頻出です。低音域に余地があり、キー下げはしやすいです（一般的な男性が歌いやすいレンジに合わせるには、大きなキー下げが必要）。
　ちなみに、同曲は、音域的には女性の声域と近似します。そのため、男性よりもむしろ女性の方が原曲キーでの歌唱がしやすいかもしれません。私なりの印象ですが、原曲キーよりも1つ程度キーを上げてもよさそうです（カラオケでいうと#１）。



　最後に『Keep Going』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)～【地声最高音】hiB(B4)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、かなり高いです。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1F#はAメロで登場します。このmid1F#は重要度は高くないです。それに次ぐ低音としては、mid1G#,mid2A#辺りが登場します。mid1G#辺りも登場回数は1回程度と少ないです。
　このAメロの１～２フレーズを除くと、【mid2C#～hiC#】の１オクターブで歌メロが作られております。そのため、同曲は女性などが原曲キーで歌うことも可能です。同曲は、女性の声域と近似しており、女性の方が原曲キーでのチャンレンジがしやすいといえます。

　一方、地声最高音hiBはサビを中心にAメロ等でも登場します。登場回数は15回超と多いです。先述のように、同曲はmid2F#～hiA#辺りも非常に多いです。そのため、地声最高音hiBながら、かなり高音感のある楽曲ではないかと思います。通常は、キーを下げた方が歌いやすいといえます。

　『Keep Going』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は音域自体は滅茶苦茶には広くないです。そのため、ビギナー向けの調整も可能だと思います。ただ、一般的な音域の男性が歌いやすくなるには多くのキー調整が求められるので、人によっては違和感などを感じられるかもしれません。

　『Keep Going』を原曲キーで歌唱する場合、hiB,hiA辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は、ほとんどのメロがmid2C#～hiC#の間で作られております。この辺りは、X JAPANの楽曲などと声域が近似しているため、ボーカルのGENさんのような軽やかな歌唱をするのは相当に大変だと思います。そのため、地声最高音hiBの曲としてはかなり高音がしんどいそうです。そのため、「高音域が非常に得意な男性」や「標準よりやや低め～標準的な女性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は分析しました。

　『Keep Going』は原曲キーだと非常に大変な楽曲ですが、カラオケなどでも歌いやすそうなバンド曲です。演奏時間も2分40秒程度と短く、密度が濃いです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。