『ノンフィクション』( 平井堅 ) の 音域

★m2F–m2E[ぼ]く]は[あF[な]たに あm2G地–F[な]たに]【サビ】

※正確に数えてませんが、少なくとも20回超



　さて、『ノンフィクション』は、テレビドラマ『小さな巨人』のために書き下ろされました。楽曲の質も相まって、平井さんのYouTube公式チャンネルで公開されたミュージックビデオは、ショートバージョンにも関わらず、3600万回を超える再生回数を記録しております。また、配信でも30万ダウンロードを超え、紅白歌合戦にも出場しました。平井さんの代表的な作品の一つだと思います。

　『ノンフィクション』の歌詞については、自殺された親しい友人に向けて書かれたということです。私もこの楽曲の歌詞が非常に耳に残ります。大きくヒットした楽曲ですが、もっと広く聞かれてほしいと感じました。作詞作曲は平井堅さん、編曲は亀田誠治さんによりなされております。


　『ノンフィクション』の音域的な特徴についてです。同曲は、大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。最高音のmid2Gの登場頻度が多く、場合によってはキーを下げてもいいかもしれません。
　同曲は最低音がmid1Aと低いですが、どうしても必要な低音はmid1Dくらいだと私は分析しました。そのため、キー下げも一応は可能だと私は判断しております。ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。



　最後に『ノンフィクション』の音域についてですが、【地声最低音】mid1A(A2)～【地声最高音】mid2G(G4)、【裏声最高音】hiA(A4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内（もしくは若干高め）です。以下、見ていきます。

　まず、地声最低音mid1AはAメロなどで登場します。このmid1Aは歌えるに越したことはありませんが、歌い出しの部分であるため、落としたとしてもそこまで気にする必要はないと思います（特に慣れないうちは）。このmid1Aを除くと、mid1D辺りが最低限不可欠な低音域になります。
　同曲は、低音域がやや低めであるため、女性が原曲キーで歌うのはかなり大変です。そのため、女性の場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。

　次に、地声最高音mid2Gについては、サビで登場します。同曲はサビが長いため、曲全体で20回超は登場します。原曲キーで歌える人も多いと思いますが、場合によっては、キーを下げることも選択肢に入れてください。
　一方で、同曲は最高音自体がそこまで高くないのですが、難易度が低いというわけではありません。原曲のような表現をするためには、しっかりとした練習が不可欠になります。その点を踏まえて練習に励んでください。最高音自体が高くない分、平井さんの抑揚なども参考になりやすいと思います。


　『ノンフィクション』は低音域に余地があり、キー下げは可能です（音程に超厳密にこだわらなければ）。歌い慣れた人であれば自分の得意なレンジに調整することも可能です。ただ、先述のように、平井さんのような表現をするためには、弛まぬ努力が求められます。そうした点は留意しておいてください。