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『熱帯夜』( フレデリック ) の音域

 こんにちは。今回はフレデリックの『熱帯夜』(2018)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。なお、『熱帯夜』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルはミュージックビデオや音源が公開されておりません。よって、当ブログでも動画の添付などはありません。


『熱帯夜』(フレデリック)、Nettaiya(Frederic)
『熱帯夜』(フレデリック)の音域






【地声最低音】mid1F#(F#3) ※重要度は高くない

★あぁ 厄m2F#[介]m1F#[火][ばhiA[な]m2G#[散]りゆく一[昼G#[夜]【Aメロ】

※どうしても不可欠な最低音はmid2Bとかなり高い


【地声最高音】hiC#(C#5) ※アウトロで1回

m2G#hiC#地hiB[ねっ[たい]や] [Ah] Ah Ah hiE[Fu~]【アウトロ】

※この場面以外ではhiBが13回と多い


【裏声最高音】hiC#(C#5) ※ラストサビで1回

★あの子hiAhiB地[が[泣い][いB[たん]hiC#裏hiB[ずっ]と]【ラストサビ】

※厳密にはアウトロのフェイクhiEが一番高いがそこは今回除外してます


【補足】mid2F#(一部略)hiBを含むフレーズ一覧

★ただ×2 僕たm2F#[ち]は愛m2G#hiA[し[て]た]い]し愛G#A[さ[れ]た]い]【Bメロ】
m2G#[い][す]hiAhiB[か[ない][の]は誰のせいだ

★けったいなm2F#hiAG#[熱[帯]夜]【サビ】
m2G#[あ][子hiAhiB[は[泣い][て]いたんだず[っと]
★いつだってm2E[あなたにとっ]て[かっ]ていm2F#[たん]だ]
★澄m2F#[まし]たい[たみ][熱]hiAm2G#[帯]夜] 荒くれたいや
★誰かが嗤ったってもうm2G#m2F#[か]ま][な]G#[や]【Dメロ】



 まず、『熱帯夜』(ねったいや)についてです。この楽曲は、2022年にロックバンド・フレデリックによりリリースされたアルバム『フレデリズム3』に収録されております。同アルバムには、『名悪役』(過去記事)『サイカ』(過去記事)和田アキ子さんへの提供で話題となった『YONA YONA DANCE』(過去記事)のセルフカバーなどが収録されております。『YONA YONA DANCE』については、フレデリックバージョンは記事にしておりませんが、和田さんよりも1つ高いキー(#1)で歌唱されております。

 さて、『熱帯夜』はミドルテンポのバンド曲です。フレデリックらしいダンサブルなロックです。歌メロはAメロBメロサビと展開します。作詞作曲は弟の三原康司さんが担当されております。同曲は非シングル曲ですが、私個人としてはシングル曲に負けない良曲だと感じました。バンドの力量を感じさせられる作品だと思います。


 『熱帯夜』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性曲としては高いレンジで歌メロが作られております。そのため、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲の低音域については、上図で示すほど低くありません。私自身がどうしても必要不可欠だと判断した低音階はmid2Bであり、男性曲としてはかなり高い低音なります。そのため、全体を通して中高音域の割合が非常に高く、スタミナが不可欠になりそうです。
 一方、低音域が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。同曲は男性よりも、むしろ女性の方が原キーで歌いやすい楽曲ではないかと思います。具体的には「標準よりやや低めの女性」などは合いやすそうです。また、「歌い慣れていない女性」なども選択肢に入れてみてもよいと思います(歌メロが少し早い部分がありますが)。



 最後に『熱帯夜』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F#(F#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1F#はAメロで登場します。このmid1F#については、歌い出しの瞬間的な音ですので、あまり気にしなくても良いのではないかと私は考えました。
 このmid1F#を除くと、低音はmid2Bとなり、男性曲としてはかなり高くなります。基準となる低音がmid2Bとなる男性曲は、ほぼ「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となります。今回の『熱帯夜』についても、そうした傾向が明確に表れております。
 一方、男性曲としては低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。『熱帯夜』は男性よりもむしろ女性の方が歌いやすい作品と言えるのではないかと私は推測しております。

 次に、地声最高音hiC#については、アウトロで1回だけ登場します。アウトロでの歌唱はライブやカラオケでも省略されることも多いですので、そこまで気にしくなくてもよいかもしれません(DAMの機種では省略されてるようです)。ただ、hiC#を除いてもhiBが全体で15回程度登場しますので、男性曲としては高いレンジとなります。そのため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから3~4つ程度下げてみてください。


 『熱帯夜』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。同曲は核となるメロディーがmid2B~hiB(もしくはhiC#)で作られており、体感的にはそこまで音域の広さはありません。そのため、大きなキー調整に抵抗が無いのであれば、かなり自由にキー調整ができそうです。ただ、キー調整をしたとしても、原曲のように歌いこなすには力量が必要になります。その点は留意しておいてください。


 『熱帯夜』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F#~hiBといった高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は音域が広くないですが、全体としては高音寄りのメロです。そのため、曲全体を通して高音感が強く、ある程度高音域が得意な人でも体力が求められそうです。「(ある程度)高音域が得意な男性」「標準よりやや低め~標準的な音域の女性」などが原曲キーに合いやすいと私は推測しております。最低音が高い分、女性の方が合いやすい人が多いと思います(カラオケなどが得意な女性はキーを上げた方がいいかも)。


 『熱帯夜』はノリの良いバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。キー調整に抵抗が無ければ、多くの人に合いやすそうです。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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