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『YONA YONA DANCE』(和田アキ子)の音域[2021年の作品]

 こんにちは。今回は和田アキ子さんの『YONA YONA DANCE』(2021)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回は自選曲になります。


『YONA YONA DANCE』(和田アキ子)、YONA YONA DANCE(Akiko Wada)
『YONA YONA DANCE』(和田アキ子)の音域







【地声最低音】mid1D#(D#3) 

★手を鳴らしてm1F#[Clap] m1F[your] [hands]【Aメロ】
★今宵のm1F#[ら]m1D#[り]F#[ら]D#[り]自由奔放
★存在証明m1F#[がし]m1F[た][い]F#

★君と舞っm1F#[ていたい] 舞っ[てい]m1D#[たい]F#[だ]けです【サビ】

【地声最高音】mid2F#(F#4)  ※サビで多く登場

m2D#[なら][お]m2F#[ど][ら]にゃ[損 お]F#[ど][ら]にゃ[損]です【サビ】
m2D#[夜][明]m2F#[け]m2F[て]はま[た][り]F#[返]【Cメロ】


【補足】mid2D#mid2Fを含むフレーズ一覧

★心踊m2D#[れ]ないまm1F#[い][ち]なん[て] 私気D#[に]食わないわ【サビ】
★どこまでm2D#[も]行けそうな そんな日[々]を過ごし[て]【Cメロ】
★このままずっm2D#[と] 胸が騒ぐD#[方]m2F[へ]

 まず、和田アキ子(わだあきこ)さんについて少し説明します。和田アキ子さんは1968年より活動する女性歌手です。「和製リズム・アンド・ブルースの女王」とのキャッチコピーで、1968年に『星空の孤独』でデビュー、翌年の『どしゃぶりの雨の中で』が大きなヒットを記録しました。20歳となった1970年には、『笑って許して』で紅白歌合戦に初出場します。1974年には『あの鐘を鳴らすのはあなた』が日本レコード大賞最優秀歌唱賞を受賞しました。

 和田アキ子さんの代表的な作品としては、先に述べた『笑って許して』、『あの鐘を鳴らすのはあなた』、また『古い日記』などもよく知られております。和田さんは10代半ばより歌手を志望し、ジャズバーなどで歌唱されておりました。米国のシンガーソングライター・レイ・チャールズの影響を公言しており、そうしたこともあってか、歌謡曲の中でもジャズ、ソウルなどのテイストを持ったものが見られます。身長が174cmと女性としてはかなり高いこともあり、低音が効いたパワフルな歌唱が印象的です。近年はOfficial髭男dismなどブラックミュージック色の強いバンドが人気ですので、和田アキ子さんの過去の作品などにも改めて注目が集まるかもしれません。


 さて、『YONA YONA DANCE』(ヨナヨナダンス)についてです。同曲は、2021年に女性歌手の和田アキ子さんによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされました。最新曲ということもあり、アルバムなどにはまだ収録されておりません。

 『YONA YONA DANCE』はロックバンド・フレデリックのプロデュースで制作されました。フレデリックは『オドループ』(過去記事)など中毒性の高いロックで非常に人気を集めております。フレデリックのそうした特性がこの『YONA YONA DANCE』でも活かされており、和田アキ子さんのYouTube公式チャンネルでは、2か月半で既に1000万回を超える再生回数を記録しております。リリースから間もないですが、すでに和田アキ子さんの近年の代表的な作品の1つといってもよいのではないかと思います。


 『YONA YONA DANCE』の声域的な特徴についてです。同曲は、女性の声域としてはかなり低く、男性曲のようなレンジで歌メロが作られております(最近のJ-POPの男性曲としても高くないです)。そのため、女性の場合は、キーを上げた方が歌いやすいです(このキーを淀みなく歌いこなせる女性はかなり低音が得意な方だと思います)。逆に、男性の場合は、原曲キーでもアプローチしやすいと思います。

 当ブログでは、「女声でも歌いやすい男性曲」というのは数え切れないほど登場しました。逆に、「男声でも歌いやすい女性曲」というのは、当ブログが紹介した楽曲でもほとんど皆無だったと思います(唯一、過去にmiletさんの『Fire Arrow』(過去記事)というアルバム曲1曲だけが私の記憶として残っております)。その点で、この『YONA YONA DANCE』は声域の側面でも相当に特徴的な楽曲といえます。
 先にも述べたように、和田アキ子さんは女性としては身長が高く、その分、声域も低くなります。よって、和田アキ子さんの過去の楽曲なども、女性よりも男性のほうが合いやすいという曲が多く見つかるのではないかと思います。


 最後に『YONA YONA DANCE』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D#(D#3)~【地声最高音】mid2F#(F#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の声域よりもかなり低いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1D#についてはAメロで登場します。ここは女性としてはかなり低いレンジであります。また、mid1F#,mid1Fといった比較的低い音階も何度も登場します。そのため、一般的な女性の場合はキーを上げた方が歌いやすいと思います。声域的には男性のレンジに近いと言えます。


 一方、地声最高音mid2F#はサビで多く登場します。ここは、一般的な男性であっても歌い慣れていればしっかり発声することが可能だと思います。どちらかといえば、男性のほうが原曲キーで歌いやすい楽曲かもしれません。男性で歌い慣れていない人は少しキーを下げてもよいです。


 『YONA YONA DANCE』は音域自体は滅茶苦茶に広くはなく、男女ともにキー調整は可能だと思います。女性の場合は、キーを上げた方が歌いやすいと思います。男性の場合は原曲キーでもよいと思いますが、歌い慣れていない人や、声の低い人などは少しキーを下げてもよいです(ビギナーの男性はもしかしたら、低音部分が少し歌いにくく感じるかもしれません)。

 『YONA YONA DANCE』は先にも述べたように、男性の声域に近い楽曲であります。また、最近のJ-POPの男性曲と比べても高くないです。よって、原曲キーで歌唱する場合は、男性のほうが合いやすいと思います。
 原曲キーで歌唱する場合の目安としては、mid2F~mid2F#辺りがしっかり歌いこなせることが求められます。最近のJ-POPの男性曲では最高音がmid2F近辺になることはあまり多くなく、その点で男性にとっては狙い目かもしれません。
 ちなみに、私なりのイメージですが、作詞作曲アレンジを行ったフレデリックが歌唱する場合は、恐らく原曲よりも高いキーに設定するのではないかと思います。それだけ、女性曲としては低く、和田アキ子さんの声質の特徴を表していると言えます。

 『YONA YONA DANCE』は原曲キーの場合は、女声よりも男性のほうが歌いやすいというやや特殊な楽曲です。ただ、キー調整などを考慮すると、男女問わず楽しめる楽曲ではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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