なお、今回は①イントロの英語詞(女性のセリフ)や②Guts Music!というフレーズについては音域調査の対象から外しております。その点を踏まえた上で記事を拝読ください。
『GO-ON』(UVERworld)
【地声最低音】mid1G#(G#3)
★何にもしないm2A#[であ]そぶだm2F[け]【Aメロ】
★F–m2F#[そ[ん]なよ[る]は] m2A#[泣け]てきた
★it’s m2F[up to] me 伝えm1G#[る手]段的に【Bメロ】
★本m1G#[を]出版したり講演したり 手紙もなんm2F[かい]いね
★m2F[き]みが[無]きゃ1G#-m2G#[僕[は息だってで]き]ないんだ【サビ】
【地声最高音】hiC#(C#5) ※全体で1回
★かhiC#地–m2G#–F[ぎり]ない]心で]包んで【Dメロ】
この場面以外の地声高音としてはhiA#が12回程度
【裏声最高音】hiC#(C#5) ※全体で1回
★色んなm2F#–m2G#[こ[と]ばで ずっと聴hiC#裏–hiC–G#[か]せ]て]ほしい【Dメロ】
【補足】mid2F(一部略)~hiA#辺りを含むフレーズ一覧
★m2F[Oh] m2G#[いく]つも]の生き方が【Bメロ】
★(無限に広がる中で) 僕が手にm2F[し]たのは
★響け hiA#[豪音] m2G#[Go on] F[Go Roll] on とど[ろけ]と【サビ】
★m2F[oh] yeah! 世界を巻き込ん[で] yeah
★こm2F[ころ]動かすとこを見せ[たいんm2F#[だ]よ]
★このm2G#[世]は素敵で溢m2F[れて]るよ
★おhiA#[と] リm2G#[ズム] G#[メロディー] A#–F[こ]え]
★頭m2F[の上の赤いリン]ゴを【2番Aメロ】
★m1G#[い]つもm2F–F#–m2G#[と[な[り]にいて【Dメロ】
★夢や恋のせm2F#裏–m2G#[つ[なさ]教えてくれF[る]
まず、『GO-ON』(ゴーオン)についてです。この楽曲は、2009年にロックバンドUVERworldによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年にリリースされた『LAST』に初収録されました。同アルバムには、『哀しみはきっと』、『GOLD』といったシングル曲が収められております。アルバム『LAST』はバンドとしては、約11万枚のセールスを記録し、日本レコード協会よりゴールド認定なされました(ランキングデータブログBillion Hitsより引用)。
その中で、『GO-ON』はドラマ『Dr.HOUSE (第1シーズン)』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。楽曲の歌詞については、バンドとしての信条や思いが色濃く表現されております。そうした意味でも重要な位置づけにある楽曲ではないかと私自身は感じました。アルバムでは全体の最後に収録されております。
『GO-ON』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。低音域には余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は最低音がmid1G#と男性曲としては高いです。そのため、相対的に中高音域の登場回数が多くなります。とりわけ今回は、mid2F~mid2G#辺りが多いです。2010年以降のUVERworldの楽曲としては、高音がやや控えめかもしれませんが、それでも「ある程度高音域が得意な男性」でも体力的にしんどくなりやすいと私は分析しました。
同曲を女性が歌唱する場合、「一般的な音域の女性」だと少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。ただ、「標準より(やや)低めの音域の女性」などの中には、もしかしたら原曲キーがマッチする人がおられるかもしれません。男性曲としてはかなり高いですので、相対的には女性の方が原キー歌唱しやすいかもです。
最後に『GO-ON』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G#(G#3)~【地声最高音】hiC#(C#5)、【裏声最高音】hiC#(C#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1G#はBメロやサビ等で登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1G#が最低音となる男性曲は、かなり高い確率で「一般的な男性にとってはキーが高い曲(スタミナも不可欠)」となります。今回の『GO-ON』についてもそうした傾向が顕著です。
一方、最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能です。ただ、今回はmid1G#やmid2A#辺りの登場回数が少し多いため、女性にとっては少し低音が歌いにくく感じられるかもしれません。標準的な音域の女性は少しキーを上げた方が歌いやすいと思います。
次に、地声最高音hiC#はDメロで登場します。登場回数は1回程度です。このhiC#に次ぐ地声高音としてはhiA#がサビを中心に12回程度登場します。このhiA#は男性の音域としては高いため、一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから3つ程度下げてみてください(この場合、1か所だけhiAが登場します)。
『GO-ON』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。そのため、ある程度歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができると思います。ただ、今回は1か所突発的にhiC#が登場する場面がありますので、その点は少し歌いにくいるかもしれません。その辺りは実際歌唱してみてください。
今回の『GO-ON』は全体的にダンサブルなバンド曲でノリがよいです。ただ一部にメロが速い部分があります。歌詞はしっかり覚えていた方がよいと思います。
『GO-ON』を原曲キーで歌唱する場合、高音域についてはmid2F~hiA#(hiC#)辺りをしっかり歌いこなせることが求められます。同曲は最近のウーバーの人気曲と比べると、高音が若干控えめですが、それでもmid2F~mid2G#辺りが多く、体力的にしんどくなりやすいです。これらを踏まえると、「(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、先述のように、「標準より(やや)低めの音域の女性」などももしかしたら原曲キーが合うかもしれません。
『GO-ON』はノリの良いバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、私には歌詞内容がバンドからファンに向けてのメッセージのようにも感じられ、そうした点も特別感があります。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
コメント
調査お疲れ様です。
やはりmid2G#辺りが頻出してますね!
UVERworldらしくて凄く良いです!
ピアノ画像がhiCになってるので修正お願いします。
ご指摘ありがとうございます。
今しがた修正しました。
いつも助かります。
初めまして。いつも参考にさせていただいています。
こちらの最新記事でリクエストさせて頂きたいのですが
amazarashiさんの「命にふさわしい」をお願い致します。
過去の記事でも当アーティストの楽曲は初めてだと思いますので
管理人さんの解釈など記事内容もとても楽しみにしています。
自選曲としていくつかリストアップしていたのですが
amazarashiはまだ取り上げてなかったですね。
バンドのサウンドもですが、秋田ひろむさんの歌詞が非常にいいですよね。
「ナモナキヒト」という曲を聴いたときは非常に衝撃を受けました。
自選曲も気になりますので気長に待たせて頂きます。
文学の才能もある方なのでやはり歌詞は素晴らしいですよね。
私は音楽を好きになってまだ日が浅いので知識が薄いですが
管理人さんの記事を読み様々な楽曲に触れたいと思っています。
「ナモナキヒト」聴いてみます。返信ありがとうございました。
初コメント失礼致します。いつも楽曲の音域を調べる際に参考にさせて頂いております。
よろしければ同アーティストUVERworldの「LIVIN’ IT UP」という曲の調査をお願い出来ませんでしょうか?音の乱高下が大変複雑な曲でして、是非管理人様にお調べ頂きたいです。
この曲面白いですよね。リストアップしておきます。
UVERは別の曲の調査が終了しておりますので
そちららが先に記事になります。
リクエストが多いバンドですので
遅くなるかもしれませんが、頑張ります。
返信頂き感謝致します。
勿論管理人様は本当に沢山の楽曲を調べていらっしゃり、お忙しいであろうことは存じております。
この楽曲は低音域が低すぎて自分では何回聞き直しても音の並びがどうなっているか分からず…。
管理人様のお力添えを願いたい所存です。楽しみにしています。