(2019/02/11)初投稿
(2019/02/21)※1)

(2019/02/23)※2)
(2019/03/23)最高音最低音以外の音階について(補足①)(補足②)で追記しました。解説記事でもその点について少し言及しております。
(2020/01/27)mid2Emid2G#等を全て詳細に記載しました。

『Lemon』(米津玄師)、Lemon(Kenshi Yonezu)

2018年3月14日(配信は2月12日)リリース


 ※2)
米津玄師さんの音域について、当ブログではこれまでに、『アイネクライネ』『爱丽丝(アリス)』『打上花火』(DAOKO×米津玄師)『打上花火』(米津玄師ソロver.)『馬と鹿』『海の幽霊』『orion』、『かいじゅうのマーチ』『恋と病熱』『春雷』『Nighthawks』『ナンバーナイン』『灰色と青 ( + 菅田将暉)』『飛燕』、『LOSER 』『ピースサイン』、『砂の惑星』米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)『パプリカ』(米津玄師セルフカバー)『Flamingo』『フローライト』、『メトロノーム』『マトリョシカ』を取り上げています。興味を持たれた方は参考にどうぞ。


【地声最低音】mid1B(B2)


★夢ならばどれほどよかった[で]しょう 未だにあなたのことを夢にみる


【地声最高音】
hiB(B4)  ラストのサビ部分

m2F#[あ]hiB裏[な]hiA#[た][と]F#[も]に 

【裏声最高音】hiB(B4) ※1番と2番のサビ部分

m2F#[あ]hiB裏[な]hiA#[た][と]F#[も] 



【補足】mid2Emid2G#辺りの注意箇所


★きっともうこれ以上 傷m2E[つ]くことなど(Bメロ)

あの日の悲しm2F#[み]さえ あの日の苦しF#[み]さえ(サビ) 
★そのすべてをあm2F#[いし]m2G#[て]F#[た]
★胸に残りはm2F#[な]れない 苦いm2E[レ]モンの匂い
★今でもあなたはわたしm2E[の]

★じぶm2F[ん]が思うより 恋をしていたあなたに(Cメロ)
★とても忘m2F[れ]m2G[れ]m2G#[ない]G#[そ]れだけが確か

★胸に残りは
m2F#[な]れない 苦いm2G#[レ]モンの匂い(ラストサビ)
★切り分けた果実の片方のm2F#[様]に 今でもあm2E[な]はわたしの光

『Lemon』(米津玄師)








 こんにちは。今回は米津玄師さんのメジャー8枚目のシングル『Lemon』(2018)を取り上げます。よろしくお願いします。米津玄師さんはに続き、4度目の登場になります。
    『Lemon』は2018年を代表する非常に有名な楽曲です。この楽曲は
TBSテレビドラマ『アンナチュラル』の主題歌として書き下ろされました。

 まず、『Lemon』のサウンドについて述べます。コード進行などもそうですが、色で例えるなら黒っぽい曲だと思います。Aメロでは歌とピアノから始まり、ギターのアルペジオが加わり、ストリングが加わっていきます。
 Aメロの途中で発せられる
「クエッ」という音は、洋楽のヒップホップどでよく使われる手法であります。このAメロだけでもこれだけ大きな変化があります。
 また、メロディー全体は日本の歌謡曲を意識したようです。個人的には松任谷由実さんなどが想起されました。

 さて、歌詞についてですが、個人的に一番好きだと思ったフレーズは「切り分けた果実の片方の様に(今でもあなたはわたしの光)」の部分です。以前、取り上げた
『Flowerwall』で、私は歌詞の世界観が好きだと言いました。その中で印象的なフレーズに「僕の欠けたところと 君の欠けたところを 何故かお互いに持っていた」というものがあります。【二人居ることでバランスが取れる、お互いに補い合っている】という点が、私は非常に好きなのです。
 『Lemon』においては、あなたを「切り分けた果実の片方」だと比喩しています。このフレーズを見た時に先ほど取り上げた『Flowerwall』のフレーズが思い出されました。「自分と相手をそれぞれ一つでは完全に成り立たない」という、ただの恋人ではない強い相棒感のようなものを感じます。そうした点が、非常に自分の好みです。


 
 最後に、『Lemon』の音域について述べます。この楽曲の音域は
地声最低音mid1B(B2)~地声最高音 hiB(B4)裏声最高音hiB(B4) で構成されています。実はこの音域、以前取り上げた『TEENAGE RIOT』と同じなのです(ただ、その点については今回はこれ以上話すことはありません)。

 この『Lemon』の音域、高音部分がhiB(B4)一般的な男性よりも高いため、そこがネックになってカラオケなどで上手く行かないという方もいらっしゃるかもしれません。ただ高音域になるのは、サビの「あとともに」の部分で、曲全体で3か所のみ2か所は裏声です。「あとともに」の部分は裏声か、もしくはかすれ声になってもある程度格好がつくのではないかと考えます。

 重要な点は、高音部分以外だと思います。他の部分の音が上手く取れていれば、全体としてまとまる楽曲になっています。サビの部分で余裕が無いという人は、『スタッカート』【staccato】を意識すると良いと思います。『スタッカート』とは「一音一音を切り離して短く演奏する(歌う)こと」です。

 具体的にはサビの前半の

「あの日の悲ーしみーさえ あの日の苦ーしみーさえ そのすべてを愛ーしてた あなーたとーともに」の部分を

「あの日の悲 しみ さえ あの日の苦 しみ さえ そのすべてを愛 してた あな たと ともに」

短く区切ることを意識して歌うのです。「あな」の部分は、音が取れていればかすれ声でもいいと思います。当然ですが、他の部分は普通に歌ってください。これは原曲に必ずしも忠実な歌い方ではないですが、上手く行けばある程度格好がつくと思います。良ければ試してみてください。
※1)慣れてくれば、短く区切る部分を減らしても良いと思います。


03/23追記部分)
 歌い慣れていない方や、声の低い方はmid2F,mid2Gといったキーで苦戦されている可能性があります。最高音域を歌いこなすよりも、
mid2F,mid2Gのキーを滑らかに歌えることの方がずっと重要です。「あとともに」のhiB,hiA#部分は全て裏声でも良いです。

 mid2Fmid2Gは努力をすれば、克服しやすい音階だと思います。米津さんの作品でもこの辺りを最高音に定めている曲は多いです。少しずつ練習してください。最初のうちはキーを下げても大丈夫です。