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『ハッピーポンコツ』( キュウソネコカミ ) の 音域

こんにちは。今回はキュウソネコカミの『』(2015)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。なお、今回は2番Bメロは音域調査の対象から除外してます(どちらかといえば全体的に高い)。その点も踏まえて読んでください。


『ハッピーポンコツ』(キュウソネコカミ)、Happy Ponkotsu(Kyuso Nekokami)
『ハッピーポンコツ』(キュウソネコカミ)の音域







【地声最低音】mid1E(E3) 

m2E[一]生[懸命やっていm2F#[る]のにm1E[なんか]ズレてる【Aメロ】
★成功の数とm2E[失]敗の数がトントンなっm1F#[ても]前向いて【Bメロ】


【地声最高音】hiB(B4) ※全体で2回程度

hiAm2F#[ハッ]ピー[ポンコツインザhiB[ワー]ルド]【サビ】


【補足】mid2F#hiA(全体で35回程度)を含むフレーズ一覧

★気が付けばまたほm2E[ら]ぁ な[に][し][食べm2F#m2G#[て[る][ぅ]【Bメロ】
★大m2Em2F#[体モグモグ[して]れば]ハッピーで【サビ】
★泣いても  そうhiAm2F#[ハ][ハ][してればハッ]ピ]
hiAm2F#[ハッ]ピー]A[ポン]コツで]A[最]高]な この感じ

hiAm2F#[ポン]コツ]ピーポーが踊り出す【Dメロ】
★お値段の高い m2E[ダ][ージ加工][ジーm2F#[ンズ]ゥ]
★ポッケの穴からm2F[定]期が落ちて消えてった
★何にもm2E[ないのにす]ぐこ[ろm2F#[ぶ]

 まず、『ハッピーポンコツ』についてです。この楽曲は、2015年に5人組ロックバンド・キュウソネコカミによりリリースされたシングル作品です。キュウソの記念すべきメジャーデビューシングルであり、アルバムとしては、同じ年にリリースされた『人生はまだまだ続く』に初収録されました。同アルバムには、シングル『MEGA SHAKE IT!』など11曲が収録されております。

 ちなみに、アルバム『人生はまだまだ続く』はCDジャケットのイラストを漫画家の石黒正数さんが担当されております。キュウソのCDジャケットは、2023年の最新アルバム『私飽きぬ私』なども含め、その多くを石黒さんが手掛けております。石黒さんは『それでも町は廻っている』、『天国大魔境』などの作品で知られ、私自身も好きな漫画家です。
 ミュージシャンとCD・LPジャケットは切っても切り離させない関係であり、楽曲の世界観を表出します。漫画家・イラストレーターとのコラボだとASIAN KUNG-FU GENERATIONと中村佑介さんの関係がよく知られているのではないかと思います。


 さて、『ハッピーポンコツ』はアッパーなバンド曲です。タイトルからも想起されそうですが、いわゆる「ポンコツキャラ」、「不器用なあなた」に焦点を当てたコミカルかつハートフルな作品です。新年度から数か月が経過し、何となく自信を失っている方などにも刺さる曲なのではないかと思います。同曲はキュウソの作品でも高い人気の1曲ですが、今後もっと広く知られるようになるのではないかと私も感じております。

 『ハッピーポンコツ』の音域的な特徴についてです。同曲は、男性の音域としては高め(もしくは明確に「高い」)レンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるので、一般的な音域の男性はキーを下げた方が歌いやすいです。
 同曲は、曲全体を通してmid2E,mid2F#といった中高音域が登場し、サビではhiA辺りが頻出します。そのため、ある程度高音域が得意な男性でも体力が求められます。同曲はみんなで盛り上がるようなアレンジも魅力ですので、複数人でボーカルを担当するのもよいかもしれません。

 ちなみに、女性が同曲を歌唱する場合、通常は少しキーを上げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度上げてみてください。一方、「標準より低い音域の女性」などは原曲キーもマッチするかもしれません。その辺りは実際に歌唱して、各々微調整を加えてください。



 最後に『ハッピーポンコツ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3)~【地声最高音】hiB(B4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、「高め」、もしくは明確に「高い」です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1EはAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。高音域が非常に得意な男性だとやや歌いにくいかもしれません。また、女性にとってmid1Eはかなり低く、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。
 一方、「標準より低い音域の女性」の中にはmid1E辺りをしっかり歌える人もおられると思います。そうした人の中には原曲キーが合う可能性もあります。

 次に、地声最高音hiBはサビで登場します。登場回数は2回程度ですが、いずれもhiAとのコンボとなっております。また、同曲は曲全体でhiAがピークとなる場面が35回あります。そのため、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください(♭2~3)。


 『ハッピーポンコツ』は低音域に余地があり、キーを下げることが可能です。そのため、歌い慣れた人であれば、ある程度自分が得意なレンジに調整することができると思います。一方、同曲は音域がそれなりに広く、ビギナーだと一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点で、少なくとも「練習曲に使いやすい」と強くお奨めできる程ではないと私は分析しました。
 一方、同曲は「みんなで楽しく盛り上がる」という類の曲です。そのため、あまり音程を気にせず楽しむのもよいのではないかと私自身は感じております。複数人でボーカルを担当するのも良さそうです。

 『ハッピーポンコツ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiBといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はmid2E~hiA辺りが多く、どちらかといえば中高音寄りの楽曲です(hiAがサビで多い)。こうしたことを踏まえると、「(ある程度)高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


 『ハッピーポンコツ』はノリの良いバンド曲であり、カラオケでも歌いやすいと思います。個人的には歌詞内容も暖かく、むしろ今の時代の方がより共感を得られるのではないかと感じました。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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コメント

  1. ぴたっくま より:

    キュウソって意外と低そうで高いですよね
    キュウソに限らずライブバンドはデータが少ないので助かります。(リクエストをしないと当ブログでもライブシーンを盛り上げているバンドが中々取り上げられて貰えない印象です)

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      ライブバンドの楽曲についてはぴたっくまさんのリクエストが助かってます。
      バンド系のリクエストも来るのですが,ライブバンドの括りだと多くないのです。

      自分もキュウソは予想外でした。歌詞がしっかり聞こえるので、もう少し低いと思ってました。
      予想より+1〜2高かったですね。

      • ぴたっくま より:

        リクエストを受けてそれに答える形を取っているからこそ取り上げられるのでこのブログの最大の長所だと思います。他のサイトには載っていないバンドも多いので
        正直SNSでバズった的な曲の記事より遥かに助かります

        • もりっしー より:

          また、リクエストくださいませ。
          ぴたっくまさんがリクエストしなかった曲ですが
          ライブで存在感のあるバンドの曲が
          また近々1曲上がる予定です(最近の人気曲だと思いますが)。

  2. たいけ より:

    ミセスグリーンアップルのMagicお願いしたいです!待ってます!

    • もりっしー より:

      他の方らもリクエストを受けております。
      なるべく早く記事にしたいです。