なお、今回の楽曲はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルでミュージックビデオが公開されていません。もしMVが公開されましたら、動画も添付いたします(動画を添付しております[2023/09/24])。
『SPECIALZ』(King Gnu)
【地声最低音】mid1C#(C#3) ※常田パート
★”i luv u 6a6y” 謳いm1E[続]けE–m1C#[ま[しょう]【Bメロ】
★m1C#[如]何痴れ者も如何m1E[余]所E–m1D–C#[も[の[も]
★応答してよ其たm1E[い]おん感じたいの【Dメロ[高音パート最低音]】
【地声最高音】hiA(A4) ※サビを中心に8回
★m2F#–hiA–G#[無[茶]苦]茶にしてくF[れ]な[いF#[かい]【サビ】
★m2F#–hiA–G#[一[生]迷]宮廻F#–F[遊]ラ]ン[デF#[ブー] めF#[ま]いがする程
【裏声最高音】mid2G#(G#4) ※終盤に登場
★あm2F#[な]たF#[はそm2G#裏[の]ま]まG#裏[で]ぇ]【アウトロ】
【補足】mid2F(一部略)~hiAを含むフレーズ一覧
☆hiA裏[U] m2F#[R MY] A[SPE]CIAL]【歌い出し[高音パート]】
★いm2F#–m2E[ま]わ]の際際で踊りましょう (東京前線興のみやm1E[こ]【Aメロ】
★めm2F#[ま]いがする程 “U R MY SPECIAL【サビ[低音パート地声最高音]】】
★No!No!No! そう冷m2F#裏[静]にはならないで【サビ】
★誰が如何言m2E[おう]と “U R MY SPECIAL”
★自分を庇うこm2E[と]ばばかりを いつまで言い聞かせるの?【2番Bメロ】
★単刀直入に切m2F[り]裂いて 熱っぽいラm2F#[ブ]ソング【Dメロ】
★どm2F#地[こ]までも特別よ【アウトロ[低音パート地声最高音]】
まず、『SPECIALZ』(スペシャルズ)についてです。この楽曲は、2023年にロックバンドKing Gnuによりリリースされたシングル作品です。配信限定のシングルとしてリリースされたのちに、CDシングルとしても発表されました。最新作であるため、アルバムには未収録です。
さて、『SPECIALZ』は芥見下々さんの同名漫画を原作としたテレビアニメ『呪術廻戦』第2期「渋谷事変」のオープニングテーマとして書き下ろされました。King Gnuは過去に、『一途』(過去記事)、『逆夢』(過去記事)といった作品を同アニメに提供しており、いずれも大きなヒットとなっております。今回の『SPECIALZ』もそうした期待に違わず、既にストリーミングランキングなどで上位に位置しております。
『SPECIALZ』はミドルテンポのバンド曲です。歌メロはAメロBメロサビといった構造がありますが、従前のJ-POPとはまた異なる趣きがあります。『一途』とも『逆夢』とも異なるサイケデリックなロックであり、King Gnuらしさを感じさせます。作詞作曲アレンジはボーカル&ギターの常田大希さんによりなされました。
『SPECIALZ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲はサビではhiA,mid2G#といった中高音が繰り返し登場します。そうしたこともあり、男性の音域としては高いです。一方、低音域はmid1C#が登場しますが、mid1D以下のレンジは少なく、どちらかといえば、低音はやや高いです。
『SPECIALZ』も、これまでのKing Gnuの楽曲と同様に井口理さんの高音パートと、常田大希さんによる低音パートから成り立っております。今回はどちらも同じくらい登場しますので、場合によっては複数人で歌唱するのもよいのではないかと思います。また、女性が歌唱する場合は、キーを上げた方が歌いやすいと思います(原曲キーから4つ程度上げてみてください)。
最後に『SPECIALZ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】mid2G#(G#4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性と比べ、低音パートは「標準的」(mid1C#~mid2F#)、高音パートは「高め」(mid1E~hiA)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#は1番Bメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内ですが、高音域が得意な男性だと若干歌いにくいかもしれません。今回はmid1C#の回数は多くないですが、場合によっては少しキーを上げるのもよさそうです。
次に、地声最高音hiAはサビを中心に登場します。登場回数は8回程度であり、いずれもmid2G#とのコンボになっています。こうしたことから、男性の音域としては高めであり、少しキーを下げた方が歌いやすいと思います。一つの目安ですが、原曲キーから1~2つ程度下げてみてください。
『SPECIALZ』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。ただ、今回はツインボーカルということもあり、音域が広めです。そのため、人によっては少し歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その点は留意しておいてください。
ちなみに、今回の楽曲はKing Gnuの作品としては比較的取っつきやすいのではないかと私は分析しました。音程が分かりにくい部分も多くなく、ミドルテンポで歌いやすいと思います。ただ、King Gnuらしい半音の移動などは要所要所でみられるので、油断せずにしっかり聴き込んでおきたいです。また、今回は歌詞表記が独特ですので、読み方などもしっかり覚えておきたいです。
『SPECIALZ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった地声高音をしっかり歌いこなせる力が求められます。これらはサビを中心に特に多いです。こうしたことから、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーにマッチしやすいと私は判断しました。
今回の楽曲はミドルテンポながら、サビなどでは歌メロが断続的に続き、息継ぎがしにくそうにも感じます。1人で歌う場合は、「どこを歌うか(逆にどこを歌わないか)」、「どこで息継ぎを入れるか」といったことまで整理しておきたいです。場合によっては、複数人での歌唱も選択肢に入れてください。
【まとめ】
①低音パートは「標準的」、高音パートは「男性の音域としては高め」
②1人で歌う場合、サビは息継ぎが大変そう(複数人で歌うのもよい)
③1人の場合、「息継ぎの箇所」や「どこを歌うか(or削るか)」などを整理する良い
④メロディー自体は比較的分かりやすいが、歌詞はしっかり覚えた方がよい