『さだめ』(First Place)

【地声最低音】mid1D(D3)
★想い浮かm1E–F–G[べて]ご]ら]ん【Bメロ】
★遠いみらm1D–E–F^[いの]ふ]た[り]
【地声最高音】hiA(A4) ※ラストサビで計3回
★m2G#–F#[あな]た]をし[あG#–hiA[わ[せ]にするのが【ラストサビ[転調₊1]】
【裏声最高音】hiC(C5) ※Dメロで登場
★僕らにとっての だhiC裏–A#^[い]じな[ぁ])【Dメロ】
★あm2G#地[な]たの そA#裏–hiC[の[手]を[ぼ]く]が引m2G地–F[く]か]ら
【補足】mid2E~mid2G#を含むフレーズ一覧
★さm2D–m2E[だ[め] E–m2F[ら[れ]た]よ]うに【Aメロ】
★あなたの笑顔m2E–D[少し]小さ]な
★つm2E–D[な]ぎ]なが[ら] 散歩しm2D[てる]【Bメロ】
★2D#[きょ]うは[僕らm2F[に]と]っF[て]の]【Dメロ】
★大m2D#–m2G–F[事な記念[日に]ぃ]な]っ[た]ね
★わm2G#地–G–F[す]れ]な]いで]
★約m2D#[束]するも[うm2F[絶]た]い
★さ2D#–m2F[び[しい]お]もい [さF–m2G地[せ[な]い]よ]
★奇跡のようなしm2E–D[あ]わせのれ]E–m2F[んさ[ぁ]【ラストAメロ】
★m2G#–F#–E[大]き]な] [夢]などないけど【ラストサビ[転調₊1]】
★さm2D–m2E[だ[め] E–m2F[ら[れ]た]よ]うに【Aメロ】
★あなたの笑顔m2E–D[少し]小さ]な
★つm2E–D[な]ぎ]なが[ら] 散歩しm2D[てる]【Bメロ】
★2D#[きょ]うは[僕らm2F[に]と]っF[て]の]【Dメロ】
★大m2D#–m2G–F[事な記念[日に]ぃ]な]っ[た]ね
★わm2G#地–G–F[す]れ]な]いで]
★約m2D#[束]するも[うm2F[絶]た]い
★さ2D#–m2F[び[しい]お]もい [さF–m2G地[せ[な]い]よ]
★奇跡のようなしm2E–D[あ]わせのれ]E–m2F[んさ[ぁ]【ラストAメロ】
★m2G#–F#–E[大]き]な] [夢]などないけど【ラストサビ[転調₊1]】
まず、『さだめ』についてです。この楽曲は、2018年に男性ボーカルグループFirst placeによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、翌年発売されたミニアルバム『L.D.Love』に収録されました。
『さだめ』はアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマとしてタイアップが付きました。そうしたこともあり、同グループでも知名度の高い楽曲といえそうです。また、アニメを見ていた人にとっては当時を思い出させる作品だと思います。
『さだめ』はピアノを基調としたバラード曲です。全体的にしっとりしており、ボーカルの良さが活きやすいアレンジになっています。歌メロもAメロBメロサビと展開し、ラストサビでは転調しキーが1つ上がります。作詞作曲は杉山勝彦さん、編曲は杉山さんと三谷秀甫さん、谷地学さんの共同でなされました。杉山さんはアイドルなどへの楽曲提供で広く知られていますが、特にAKBや坂道シリーズなどと縁が深く、多くの人気曲を世に送り出しています。
『さだめ』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高め(体感的には明確に「高い」)レンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。
同曲は、Aメロやサビを中心に中高音域が頻出します。全体的にmid2E~mid2F辺りがかなり多いため、見た目の音域以上に高音感があるのではないかと思います。低音域については、Bメロに集中しmid1D~mid1Fなどが見られます。低音は標準的ですが、登場頻度などを考慮すると、やはり中高音寄りの曲といえ、「高音域が得意な男性」などにマッチしやすい曲です。発声は地声orミックスでの歌唱がベースであり、裏声はDメロを中心に見られます。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域がmid1Dであり、女性曲としてはかなり低いです。この辺りを考慮するといくらかキーを上げた方がよりマッチしやすいといえます。一つの目安ですが、2~5つ程度上げてみてください。
最後に『さだめ』の音域についてですが、【地声最低音】mid1D(D3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高め(体感的には明確に「高い」)です。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1DはBメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。今回は低音域の登場場面がBメロに限定され、頻度も低いです。こうした点からも中高音が重視される曲であることが分かります。
次に、地声最高音hiAはラストサビで3回登場します。このhiAに次ぐ地声高音としてはmid2G#がピークとなる場面が全体で13回、mid2Gが19回、mid2Fが17回程度登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度下げてみてください。
『さだめ』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌い慣れた人であればある程度自分が得意とするレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域はそれなりに広いため、一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。メロは分かりやすいですが、キー調整しても難しいと感じた場合は別の曲と並行して練習してください。
今回の楽曲はメロやリズムが比較的わかりやすいです。そのため、音域がマッチするのであれば、練習曲としては使いやすい印象です。ただ、Bメロ⇒サビの時点で転調するため、音域を取るのが苦手な人は注意したいです。また、今回はボーカルが複数人いるということもあり、Dメロは息継ぎがしにくい印象です。可能であれば、複数人で歌う方が余裕を持ちやすそうです。
『さだめ』を原曲キーで歌唱する場合、mid2E~hiAといった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はAメロからmid2Fなどがよく見られ、全体的に中高音寄りです。また、間奏が無いため、その点でも体力が要求されます。低音域については標準的ですが、Bメロで集中しています。
こうした点を考慮すると、「高音域が得意(or非常に得意)な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。
【まとめ】
①Bメロは低音が見られるが、全体的に中高音寄りの曲。
②原キーだと「高音域が得意(or非常に得意)な男性」に合いそう
③メロやリズムは分かりやすい。音域が合うのであれば練習曲向き
④Dメロは少し息継ぎしにくい。間奏も短いため、2人以上で歌う方がより安定する