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米津玄師作詞作曲『パプリカ』(Foorin)の音域と感想【加筆】

(2019/03/15)初投稿
(2019/08/03)米津さんがセルフカバーされましたので、音域を一部記載します。詳細は後日アップ。
(2019/08/11)米津玄師さんのセルフカバーについてレビューしました。
(2019/12/30)mid2G#~hiA#等の音階も含め詳細に記載しました。

 こんにちは。今回は小学生ユニッFoorinが歌う『パプリカ』(2018)について取り上げたいと思いま
す。よろしくお願いします。この楽曲は米津玄師さんが作詞作曲された楽曲として知られています。



『パプリカ』(Foorin)、Paprika


【地声最低音】mid2A(A3)

★曲りくねり はしゃいだ道([]ち)  青葉[]森もりで駆け回[る]
★遊びまわり 日差しの街 誰(だ[れ])かが呼んで[いる]


【地声最高音】hiD#(D#5)※サビ

★ゆhiA#[め]hiC#[を]A#[え]hiD#[がい]C#[た]A#[ら]



【補足】mid2G#(一部略)hiA#の注意箇所 

★夏hiA[が]m2G#[る] 影が立つ あなG#[た]に会いたい
★見つhiA[け]m2G#[の]はいちA[ば]G#[ん]

★パプm2G#[リ]hiA#[ぃ]G#[ぃ]カ G#[は]hiA#[な]G#[が]咲いたら
hiA#[こ]ころあそm2G#[ば]A#[せ]G#[あ]なたにとどけ

★一人一人なhiA[ぐ]さめるように 誰かが呼んでいる
hiA#[会]m2G#[い]に行くG#[よ] A#[な]G#[み]A#[き]G#[を]抜けて
★ らるらm2G#[り]
『パプリカ』(Foorin)










 まず、『パプリカ』についてです。この楽曲は「〈NHK〉2020応援ソング プロジェクト」として、2020年の東京五輪を応援する目的で制作され、2018年8月にリリースされました。歌は5人の小学生男女で構成される混声ユニットFoorinが担当し、作詞作曲編曲はシンガーソングライターの米津玄師さんが行っております。NHK『みんなのうた』の2018年8月・9月の曲としても起用され、同年の紅白歌合戦のキッズコーナーでもこの『パプリカ』が披露されました。
 2019年3月現在、YouTubeのNHKの公式チャンネルでは3500万回以上もの再生回数を記録しており、非常に人気の高い作品になっております。



 『パプリカ』は「みんなのうた」でも起用されるような楽曲ということで非常にポップなサウンドワークになっております。メロディーも非常に親しみやすいです。
 
 所々でヨナ抜き音階のフレーズが見られ、『和』を感じるテイストになっております。米津さんの作品では『打上花火』などにそうした趣向が凝らされております。「ヨナ抜き音階」とは、非常に大雑把な説明をすれば、ピアノの黒鍵盤のみで演奏できるメロディーです。全ての部分がそうなのではないのですが、要所要所でヨナ抜き音階のメロディーラインが見られ、どこか懐かしい世界へと導かれるようです。
 
 さて、『パプリカ』の歌詞についてです。田舎の緑豊かな風景の中で友達と遊んだ記憶が思い起こされるような郷愁を誘う歌詞になっております。パプリカの花言葉の一つに「君を忘れない」というものがあるそうです。この歌詞の中でも主人公と「あなた」は離れ離れになって会えないというような状況が垣間見えます。そうした中で頭の中を巡る楽しい思い出は、あなたで溢れているという非常に暖かい歌詞内容です。



 さて、パプリカの音域についてですが、地声最低音 mid2A(A3)~地声最高音hiD#(D#5)でメロディーが構成されております。やや高音域に寄っています。高音域が得意で歌い慣れている人であれば、楽しく歌えると思います。

 声の低い女性は少し苦労しますので、キーを2~3程度(♭2~♭3)下げると良いと思います。メロディーが非常に優しいので、高音部分は裏声気味に歌っても問題ないと思います。

 子ども向けに作られた楽曲ですが、音域は広めでありやや難しいしゃくりの部分【パプm2G#[リ]hiA#[ぃ]G#[ぃ]カ】もあります。決して子ども向けの易しい歌ではありません。その辺は留意しておいてください。



※米津玄師さん自身がNHKの『みんなのうた』でセルフカバーされたようです。私自身も拝見しましたが、キーはFoorinバージョンよりも4つ低いキーのようです。
 ただ、Aメロの一部でFoorinとは異なるメロディーラインを取っています。そのため、米津さんバージョンはmid1D~hiBとなります。「夢[]え[がい][]なら」の箇所は裏声で発声されていますので、大よそ一般男性の音階の範囲内と言えます。米津玄師さんバージョンの詳細はこちら。(2019/08/03)


 ちなみにこの『パプリカ』ですが、女優の上白石萌歌さんが編曲家の菅野よう子さんのアレンジによりカバーされています。ストリングなどを交えた豪華なアレンジになっております。




 上白石萌歌さんバージョンは音源のリリースは無いのですが、NHKの公式チャンネルでも公開されております。こちらは最後の大サビで転調が行われており、最高音がhiEになっております。興味を持たれた方はこちらのバージョンもご参考下さい。

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コメント

  1. 匿名 より:

    初めてコメントさせて頂いております。
    音域についてお尋ねしたいのですが、
    “夢を描いたなら”の”ら”の箇所はA#と記載されておりますが、
    A#とはこの記事内にある鍵盤で言うとどこに該当するのでしょうか?
    素人のためわからなく気になっております

  2. 名無し より:

    a#はaの右上にある黒い鍵盤ですよ。

  3. もりっしー(ブログ管理人) より:

    >>1
    別の方もコメントされておりますが、
    鍵盤の黄色に着色した「A」の右隣の黒鍵盤にあたるところですね。
    言い方を変えると黄色のBの左隣の黒鍵盤の部分です。
    #は「半音上がる」を意味します。

  4. もりっしー(ブログ管理人) より:

    >>1
    まだ分からないことがありましたらコメント下さい。
    出来る範囲ですが、お答えしていきます。