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『日曜日』(back number)の音域 [ 2012年の楽曲 ]

 こんにちは。今回はback numberの『日曜日』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『日曜日』(back number)、Nichiyoubi(back number)
『日曜日』(back number)の音域







【地声最低音】mid1F(F3) 

m2E[せ]んたく物を[ぱ]たぱた伸ばしm1Gm1F[て[る]き]G[を]【Bメロ】


【地声最高音】hiA(A4)  ※曲全体で12回程度

★そうだ m2Em2F[あの日君がこっ[ち]を]向いてバカhiAm2G[ねっ]て]【サビ】
★笑hiAm2G[っ]て]m2FG[く[れ]た時
★こんな毎日を願hiAm2G[う]ぼ][に]

★探せばm2E[い]Em2F{ら[で]も]hiA地[る][んだ]けど【Cメロ】

【裏声最高音】hiC(C5) ※サビで登場

m2Fm2G[君[が]ここ]hiC裏[に][い]るなら 幸福な[じ]んせいだろう【サビ】


【補足】mid2FhiA#を含むフレーズ一覧

m1G[ね]ぇもm2E[う]すぐおm2FE[ひ]る][よ]【Aメロ】
★でももうすm2E[こ]し寝たいm1G[気]2E[もす]E[な]
m2E[で][き]Em2F[にお[こ]ら]れるな
★確か前m2E[は]もっと大m2G#[それ][た]事を

m2E[ソ]ファーの上で眺めてたら なんとなくわかっ[た]気がしてき[て]m2F[Oh]【Bメロ】

★きっm2Gm2F[と]あ]G[と]ぉきに][わ]ったんだ【サビ】
m2GhiA地[が[い]hiA#裏A[しゃに乗れ]な]GhiA地[た[っ]

m2Fm2E[だ]いじ]にすべき[も]の[は]【Cメロ】
★本当はそんなにm2E[い]くつもの ものはまEm2F[も[れ]な]くて
★だからえm2E{ら]Em2F[ん[だ]よ] [も][も]

 まず、『日曜日』(にちようび)についてです。この楽曲は、2012年に3人組ロックバンドback numberによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年にリリースされた『blues』(ブルース)に収められております(ベストアルバムにも収録されてます)。同アルバムには、『青い春』(過去記事)『わたがし』(過去記事)といった人気のシングル作品が収められております。
 ちなみに、私自身も当時、『わたがし』という曲を聴いて、back numberという存在を知りました。そのため、この頃のback numberには特に思い入れがあります。

 2012年頃のback numberは「若手の注目株」といった位置付けであり、現在のような不動の地位を築いていたわけではありませんでした。配信での売り上げ推移などを見ても、バンドとして確固たる地位を築いたのは2015年以降なのではないかと思います(配信売上分析ブログBillion Hitsより引用)。『日曜日』も発売から7年以上が経過した2019年に10万ダウンロードのゴールド認定を受けております。逆にいえば、長く愛され続けている楽曲といえるかもしれません。


 さて、『日曜日』はミドルテンポのバンドナンバーです。同曲は、恋人との余暇の生活が描かれている穏やかなラブソングとなっております。AメロBメロサビといった形で歌メロが作られており、全体的に陽気な作品です。テレビドラマ『スープカレー』の主題歌として書き下ろされました。
 back numberの楽曲は、基本的にボーカルの清水依与吏さんが担当されるのですが、『日曜日』は作曲に女性シンガーソングライターの川村結花さんが携わっており、その点で特徴的です。川村さんは楽曲提供も多く行っており、SMAPの『夜空ノムコウ』が記録的なヒットになりました。また、編曲にはバンドとの共同で、島田昌典さんがクレジットされております。島田さんはback numberの作品でもお馴染みの人気アレンジャーの1人です。

 『日曜日』の音域的な特徴についてです。同曲は一般的な男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られております。低音域に余裕がありますので、キー下げなどはしやすいです。
 同曲は、最低音がmid1Fと男性曲としては高めであります。そのため、一応女性が原曲キーで歌唱することも可能であると言えます。ただ、女性の得意な音域などを考えると、通常は少しキーを下げた方がよいと思います。


 最後に『日曜日』の音域についてですが、【地声最低音】mid1F(F3)~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高めです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1FはBメロで登場します。この辺りは一般的な男性の音域の範囲内であり、発声自体はそこまで難しくはないと思います。一方で、最低音がmid1Fの男性曲は、比較的高い確率で「キーが高めの男性曲」になります。今回の『日曜日』もそうした傾向にあります。
 反面、最低音が高い分、女性が原曲キーで歌唱することも可能であります。一般的にはキー上げ推奨ですが、「低音域が得意な女性(標準より低めの音域の女性)」、「歌い慣れていない女性」などは、原曲キーでも合いやすいです。

 一方、地声最高音hiAはサビ等を中心に多く登場します。登場回数は12回程度です。同曲はhiAのみならず、Aメロ辺りでもmid2E~mid2Fといった中高音が登場します。そのため、一般的な男性にとってはキーが高く、通常はキーを下げた方が合いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2つ程度を目安に下げてみてください(♭2)。


 『日曜日』は低音域に余裕があり、キー下げなどは可能です。歌い慣れた男性であれば、自分の得意なレンジに合わせることができるといえます。また、ビギナー向けの調整も可能といえば可能なのですが、もしかしたらサビの裏声など一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。その辺りは留意しておいてください。

 『日曜日』を原曲キーで歌唱する場合高音域ではmid2GやhiAといったレンジをしっかり歌いこなせる力が求められます。同曲は曲全体を通してmid2E~mid2F辺りも多く、その点である程度スタミナも求められます。そのため、「ある程度高音域が得意な男性」~「高音域が非常に得意な男性」が合いやすいです。また、先述のように、「標準よりやや低めの音域の女性」などもおススメです。

 『日曜日』は爽やかなバンド曲であり、カラオケなどにも向きやすいです。私自身も歌詞などが非常に耳に残った作品です。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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