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『TRUE LOVE』( 藤井フミヤ ) の 音域

 こんにちは。今回は藤井フミヤさんの『TRUE LOVE』(1993)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『TRUE LOVE』(藤井フミヤ)
『TRUE LOVE』(藤井フミヤ)の音域







【地声最低音】lowG#(G#2) 

lowG#m1C#D#F[振]り]か]え]ると いつも[き]みが笑っ[て][れC#[た]【Aメロ】
m1D#[か]ぜのよD#[うに] m1C#[そ]っ]
m1D#[な]みだにD#m1C#([変わ[っ][く]
★遠いみらm1F[い]m1D#[ゆ]め][てD#[た] D#m1C#[は[ず]さ]【サビ】


【地声最高音】mid2F(F4) ※2番サビで1回(フェイク込みで2回)

★君だけをみつめて 君だm2D#[けし]ぃかいなくm2F地[て] F[oh] [oh] oh【2番サビ】


【裏声最高音】mid2F(F4) ※1番サビで登場

★君m2C#[だ]けを信じて 君[だm2D#[けを]ぉき]ずつけm2F裏[て]【1番サビ】

 まず、『TRUE LOVE』についてです。この楽曲は、1993年に男性シンガーソングライターの藤井フミヤさんによりリリースされたシングル作品です。同曲は、ドラマ『あすなろ白書』の主題歌としてタイアップが付きました。同ドラマは、平均視聴率が27.0%に達する人気作となり、主題歌にもにも大きな注目が集まりました。

 『TRUE LOVE』はCDシングルとして200万枚を超える爆発的なヒットを記録し、日本レコード協会より2ミリオン認定がなされました。また、2014年には配信部門でも25万ダウンロードを達成し、プラチナ認定がなされています。こうしたロングヒットの傾向からも藤井フミヤさんの代表的なシングル曲の1つといえます。


 『TRUE LOVE』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。歌い慣れた人であれば、一般的な音域の男性でも原曲キーでの歌唱も可能そうです。
 同曲はAメロとサビから成るシンプルなメロです。J-POPの男性曲としては中低音域が多く登場する楽曲であり、反面mid2D#~mid2Fの中高音が登場する場面は限られます。低音が滅茶苦茶に低いわけではないですが、mid1C#~mid1F辺りの低音域の安定が重要になる楽曲であり、高音域が得意な男性だと少し歌いにくいかもしれません。逆に「標準より(やや)低めの音域の男性」などは原キーでの歌唱が選択肢に入ってくる可能性があります(高音が苦手な人は2番サビのmid2Fを裏声でもよいかも)。

 女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。過去に同曲をカバーした女性歌手などを参考にすると、原曲キーから6~9つ上げたキーで歌唱されているようです(mid1D[mid1F]~hiB[hiD])。9つ上げるのが難しい場合は、3つキーを下げて1オクターブ上を歌唱してください。



 最後に『TRUE LOVE』の音域についてですが、【地声最低音】lowG#(G#2)~【地声最高音】mid2F(F4)、【裏声最高音】mid2F(F4)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域の範囲内で歌メロが作られております。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音lowG#はAメロで登場します。この辺りは男性の音域としては低く、低音が得意な人でもそれなりに歌い慣れておく必要があります。lowG#に次ぐ低音はmid1C#であるため、今回は比較的克服しやすいとわたしは推測しました。「高音域が得意な男性」などは少しキーを上げるのも選択肢です。慣れないうちは、mid1C#~mid1D#辺りまでを安定して歌えるように努めてみてください。

 次に、地声最高音mid2Fは2番サビで登場します。登場回数は1回のみ(フェイク込みだと2回)です。ただ、ロングトーンであるため、高音域が苦手な人だと少し高音感があるかもしれません。mid2Fは男性の音域の範囲内ですが、歌い慣れていない人だとスムーズな発声が損なわれやすいです。ただ、今回は比較的克服しやすい音階でもありますので、少しずつ練習を重ねてみて下さい。


 『TRUE LOVE』は低音域が低く、キーを下げる余地はあまりありません。ただ、今回の楽曲は最高音がmid2F程度であり、頻度も低いです。そのため、歌い慣れた人はもちろんビギナーなども原曲キーで歌ってみるのもよいのではないかと私は推測しました。ただ、音域自体はそれなりに広いため、低音~高音まで安定した歌唱が不可欠になります。もし、歌ってみて難しい部分が多いときは、別の易しめの曲と並行して練習してみてください。
 同曲は、メロディー自体は分かりやすく、リズムなども比較的取りやすいです。一方、最近のJ-POPと比べるとテンポがややゆったりしていますので、場合によっては少しテンポを上げてもよいかもしれません。低音~高音まで音域が広いですが、おおよそ男声域であり、練習曲として得られるものが多いのではないかと私は推測しています。

 『TRUE LOVE』を原曲キーで歌唱する場合、mid2C#~mid2F(一部裏声でmid2F)といった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回はサビを中心にこれらが多いです(地声最高音mid2Fは1回のみですがロングトーン)。反面、低音域ではlowG#が見られますが、mid1C#-mid1F等が特に多いです。
 こうした点を考慮すると、「標準より(やや)低め~ある程度高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。「高音域が得意な男性」なども原キーでも歌唱しうるのですが、場合によってはキーを上げるのもよさそうです。


【まとめ】

①Aメロとサビからなるシンプルなメロで覚えやすい
②サビで中高音が登場するが、全体でみると中低音の頻度が高い
③原キーだと「標準より(やや)低め~ある程度高音域が得意な男性」などに合いそう
④音域は広いが、ビギナーの練習曲としても得られるものが多そう

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コメント

  1. ラーメン より:

    寺尾聰さんのルビーの指輪をお願いします!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      この曲以前にリクエストを受けてまだ記事に出来ないので
      そろそろ手を付けたいです