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『fragile』(Every Little Thing)の音域

こんにちは。今回はEvery Little Thingの『fragile』(2001)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『fragile』(Every Little Thing)
『fragile』(Every Little Thing)の音域







【地声最低音】mid2C(C3) 

m2C[い]つもそう [た]んじゅんで [ク]ダラナイ ことがきっかけ[で]【Aメロ】


【地声最高音】hiC(C5) ※全体で10回

★(今なら言えるよ) きhiCA#hiA[み]の]た]めに【サビ】
m2C[こ]れ以上他に何も要らhiChiAm2G[な]い]よ]


【補足】mid2G(一部略)hiA#を含むフレーズ一覧

★いm2F[つもそう]m2G[んじゅん]【Aメロ】
hiAhiA#[こと[ば]が]不器[用すA#[ぎ]て][魔]ばかり[する]【Bメロ】
★好きなhiA[の]に 伝わらA[な]m2C[こ]んなおAm2G[も]い]
★愛hiA[しい]だなm2G[んて] 言い慣れてm2F[な]いケド【サビ】

 まず、『fragile』(フラジール)についてです。この楽曲は、2001年に音楽ユニット・Every Little Thingによりリリースされたシングル作品です(『JIRENMA』との両A面シングル)。アルバムとしては、同じ年に発表された『4 FORCE』に収録されました。同アルバムは、100万枚のセールスを記録し、第16回日本ゴールドディスク大賞ポップ・アルバム・オブ・ザ・イヤーも受賞しました。

 さて、『fragile』は恋愛バラエティー『あいのり』の主題歌としてタイアップが付きました。楽曲の質も相まって、CDシングルは80万枚を超える大ヒットを記録し、ELTの代表的なシングル作品の1つになりました。同曲は、2023年にもストリーミング部門で5000万再生を達成し、日本レコード協会よりゴールド認定がなされております。こうしたロングヒットの傾向からも、長らく愛され続ける楽曲だといえます。


 『fragile』の音域的な特徴についてです。同曲は大よそ一般的な女性の音域の範囲内で歌メロが作られております。標準的な音域の女性などが原キーで歌唱することも可能そうです(少しキーを下げるのもよいかも)。
 同曲は、Bメロやサビを中心にhiA~hiC等の中高音が登場します。一方、低音域はmid2C辺りで少し高いため、低音域が苦手な人などもマッチしやすいと思います。反面、低音が高い分、中高音の負担が高まりますので、高音域が苦手な女性は少しキーを下げるのもよいかもしれません(間奏が長い分、体力的な余裕は持ちやすい)。

 男性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを下げた方が歌いやすそうです。一つの目安ですが、原曲キーから4~5つ程度下げてみてください。ちなみに、同曲を作曲した菊池一仁さんが所属するバンドBREATHはこの作品をセルフカバーしており、原キーより4つ低い声域(mid1G#~mid2G#)で歌唱しています。
 今回の楽曲について、「高音域が非常に得意な男性」だと原キーでの歌唱が叶うかもしれません。ただ、ボーカルの持田香織さんのような柔らかなニュアンスで歌唱するにはかなりの力量が求められるので、通常はいくらかキーを下げた方が安定しそうです。



 最後に『fragile』の音域についてですが、【地声最低音】mid2C(C3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域の範囲内(体感的に「やや高い」可能性もある)です。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid2CはAメロ等で登場します。このmid2Cは女性の音域の範囲内ですが、最低音としては少し高いぶん、相対的に中高音域への負担が強くなる可能性があります。そのため、高音域が苦手な人などはキーを少し下げてもよいかもしれません。

 次に、地声最高音hiCはサビで登場します。登場回数は10回程度です。hiCに次ぐ地声高音としては、hiA#がピークとなる場面が全体で6回程度、hiAが24回程度登場します。こうしたことから、女性の音域の範囲内、もしくはやや高めであると私は推測しました。原キーで歌唱可能な方も多いかもしれませんが、場合によっては少しキーを下げるのもよいと思います。


 『fragile』は低音域に余地があり、キー下げはしやすいです。今回の楽曲は音域が1オクターブと広くないため、キー調整の融通はかなり利きやすいです。歌い慣れた人はもちろん、ビギナー向けの調整も可能であると私は分析しました。
 今回の楽曲はメロディーも分かりやすく、リズムなども難しい点は少ないです。バラードであるため、人によっては慣れ不慣れなどあると思いますが、私自身は練習曲やカラオケのレパートリーにも向きやすい1曲だと感じました。おススメです。

 『fragile』を原曲キーで歌唱する場合、mid2G~hiCといった中高音域をしっかり歌いこなせる力が求められます。今回、hiA~hiC等の中高音域はBメロやサビで登場します。発声は地声もしくはミックス感があり、裏声は少ないです。また、低音域はmid2C程度であり高めです。音域的には中高音寄りですが、間奏が長い分、少し余裕を持ちやすいです。
 こうした点を考慮すると、「標準的(もしくはやや高め)~高音域が得意な女性」などが原曲キーに合いやすいと私は判断しました。


【まとめ】

①Aメロは中低音、Bメロサビは中高音が登場
②原キーだと「標準的(もしくはやや高め)~高音域が得意な女性」などに合いそう
③音域が広くなく、キー調整はしやすい
④メロも分かりやすく、カラオケや練習曲にはおススメ

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コメント

  1. みみ より:

    Baby monsterのsheeshをお願いできますか!

    • もりっしー より:

      リストアップしておきます
      私自身がハングルを読めないので苦戦する可能性がありますが
      上手く行けば記事にしたいです
      リクエストありがとうございます