『ラベンダー』(the shes gone)

【地声最低音】mid1C#(C#3)
★m1C#[た]とえm1F#[ば]君[に]【Aメロ】
★m1C#[居]なくなってm2D#[欲]し 1F#–F[く[な]い] C#[ひ]とが
★言m1F#[葉だ]か[ら]受[け]取り m1C#[ず]らく思うかな【Bメロ】
【地声最高音】hiA#(A#4) ※全体で3回程度
★わhiA#–2G#–F#[ら]わ]れ]る[な] [Ah] Ah 【Bメロ】
★あなたで良m2F#–m2G#–hiA#[かっ[たっ[て]ぇ]ぇ]ぇ【ラストサビ】
【裏声最高音】hiD#(D#5) ※ラストサビで1回
★口にとA#裏–B–C#–hiD#^-m2G#地[もお[もっ[て[く]れて]たら]良]いな【ラストサビ】
【補足】mid2F(一部略)~hiBを含むフレーズ一覧
★曲m2F#–F[がっ]てい[る])【Bメロ】
★やm2F#[り]直[しだm2G#[な]んて]
★好m2F#–F–D#[き]に]なっ]てく 君を[好き]になっ[て]く【サビ】
★手が馴hiB裏–A#–m2G#[染]む]の]に気G#裏[付]く
★揺m2D#–F–m2F#[る[ぎ[な]くて
★むm1F#[ね]がいm2F#–F[た]む]場所と同じ場F#–m2G#[所[で]
★(僕のことを) m2F#–m2G#地[知っ[て]る]【2番サビ】
★このまままm2D#[わ]っ[ていm2F[く]んだm2F#[と]【Dメロ】
★m2F#–F^-m2G#^[お]も[う)[け]れ]ど 君が僕以[外F#[に]
★ここにはあたm2D#[た]かい場m2F#–m2G#[所[が]【ラストサビ】
まず、『ラベンダー』についてです。 この楽曲は、2021年にロックバンドthe shes goneによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、同じ年の『SINCE』に初収録されました。
同曲は、大きなタイアップがあったわけではないですが、口コミなどを中心にロングヒットを記録します。the shes goneのYouTubeチャンネルで公開されているMVは1300万回を超える再生回数を記録し、ストリーミングでも多く再生されています。
『ラベンダー』はスローなバンド曲です。アコースティックギターが基調となった穏やかな作品であり、多くの人に届きうるラブソングです。作詞作曲はボーカル&ギターの兼丸さんによりなされました。
『ラベンダー』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高めのレンジで歌メロが作られています。低音域に余地があるため、一般的には少しキーを下げた方が歌いやすいです。
今回の楽曲は最低音がmid1C#ですが、見た目よりは低音が高い印象です。中高音はmid2F~mid2G#辺りが中心であり、一部でhiA#などの地声高音が登場します。こうした点を考慮すると、標準より高めであり、「中高音域が得意な男性」などに合いやすい(一般的にはキーを下げた方が歌いやすい)と私は考えました。
女性が同曲を歌唱する場合、通常はキーを上げた方が歌いやすいです。今回は低音域としてmid1F辺りが比較的多いため、女性の得意な音域を考慮するといくらかキーを上げた方がより歌いやすいと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから2~4つ程度上げてみてください。
今回は「標準より低めの音域の女性」の一部は、原キーで歌える可能性があります。ただ、割合としてはかなり少ないと私は考えています(通常はキー上げを推奨します)。
最後に『ラベンダー』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C#(C#3)~【地声最高音】hiA#(A#4)、【裏声最高音】hiD#(D#5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高めです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1C#はAメロやBメロで登場します。このmid1C#はいずれも歌い出しの瞬間的な音です。そのため、低音域が苦手な人などはあまり厳密な音にこだわらなくてもよいと私は考えています。ただ、今回はスロー曲ですので、mid1C#辺りまで歌えるに越したことはないと思います。今回は低音域としてはmid1D#辺りが安定して歌えると形になりやすいと私は想定しています。男性曲としては低音がやや高い印象です。
次に、地声最高音hiA#はBメロやラストサビで計3回登場します。このhiA#に次ぐ地声高音としては、mid2G#がピークとなる場面が全体で9回、mid2F#が25回登場します。こうした点を考慮すると、男性の音域としては高めであり、通常はキーを下げた方が歌いやすいと私は想定しています。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
『ラベンダー』は低音域に余地があるため、キー下げは可能です。歌いなれた人であれば、ある程度高音域が得意なレンジに調整することができそうです。ただ、今回の楽曲は音域自体はそれなりに広いため、ビギナーなどは一部歌いにくい部分が出てくるかもしれません。
同曲はメロ自体は分かりやすく、リズムなどもおおむね取りやすいです。音域がマッチするのであれば練習曲やカラオケにもよいと思います。メロが良いスロー曲ですので、歌のよさが活きやすいと思います。
『ラベンダー』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA#といった中高音域がしっかり歌いこなせることが求められます。今回はmid2F~mid2F#辺りが多く、要所でmid2G#やhiA#が登場します。また、演奏時間が比較的長く、間奏が長いため、その分ボーカルの負担が軽減されると考えています。
こうした点を考慮すると、「標準より高め~高音域が得意な男性」などが原曲キーに合いやすいと私は考えました。
【まとめ】
①Aメロは中低音中心だが、見た目よりは高い印象
②原キーだと「標準より高め~高音域が得意な男性」などに合いそう
③メロはよく練習曲やカラオケ向き
④キー調整も比較的しやすい(ただ、ビギナーには広いかも)