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『夏のどこかへ』(WANIMA)の音域

こんにちは。今回はWANIMAの『夏のどこかへ』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『夏のどこかへ』(WANIMA)、Natsu no Dokoka he
『夏のどこかへ』(WANIMA)の音域






【地声最低音】mid2D(D4) 

※曲全体で多く登場します。【補足】で一部だけ記載してます

【地声最高音】hiD(D5)  ※曲全体で1回だけ

hiB[届け]hiD[た]B[い]歌がhiA[あ]【Cメロ】

※場合によっては、裏声でも良い


【補足】hiAhiCを含むフレーズ一覧

m2D[ま]hiA[よ]いを[た]A[ば]ねて [夏]hiB[の]A[ま]く開け【Aメロ】
★かhiA[な]しみ脱[ぎ]捨て な[んど]B[ぉ]A[も]
★よほhiA[う][お][晴]hiB[た]A[ら]いいのにな m2D[だけどまだ]

hiB[オー]hiA[オー]B[オー]オー[オ]A[オ][オ]B[ヘイ]【Bメロ】
★痛みを知らなhiA[いア]hIC[イツ]hIB[に手]A{を振]って

★むhiA[ね]hiB[が]A[け]B[て] A[きと]B[お]A[るあ][ぞ]B[ら]【サビ】
★ココロの地図広げ やりhiA[き]hiB[ろうぜっジブン]hiC[ら]B[し]A[く]
★(この歌は君がこんな僕にくれた) こhiA[と]ばや想い[が]hiC[ぜ]hiB[んぶ]

★何も癒えなくhiA{て] あまりに無力A[で] 【Cメロ】
★(聴こえてるかい?)こっhiC[ち]hiB[へ]hiA[い]

 まず、『夏のどこかへ』についてです。この楽曲は、2019年に3人組ロックバンドWANIMAによりリリースされたシングル作品です。シングル作品『Summer Trap!!』のリード曲としてリリースされました。アルバムとしては、同年にリリースされた『COMINATCHA!!』(カミナッチャ)に収められております。
 この楽曲は、2019年の三ツ矢サイダーのCM曲としてタイアップが付きました。女優の広瀬すずさんが出演しており、印象に残っている人も多いかもしれません。シングルリリースに先立ち、MVが公開され、2021年6月現在、約750万回もの再生回数を記録しております。

 『夏のどこかへ』はWANIMAらしいアップテンポなパンクナンバーです。歌メロはAメロBメロサビと展開し、馴染みやすいです。MVは、WANIMAのメンバーを思わせる子どもたちが、夏祭りを楽しむというものになっております。歌詞も含め、これからの季節に合いやすいと思います。コロナ禍でイベントが楽しめない状況が続きますが、この曲を聴いていると花火大会にでも行きたい気持ちになります。

 『夏のどこかへ』の音域的な特徴についてです。同曲は、楽曲全体を通してhiA~hiCといった高いの音階が頻出し、歌い出しからアウトロまで全力で疾走するような楽曲となっております。『ともに』(過去記事)『シグナル』(過去記事)といったWANIMAの人気曲もそうですが、全体として音域が高めであり、高音域を使いこなす力とスタミナが要求されます。音域自体は広くないので、キー調整はしやすいです。


 最後に『夏のどこかへ』の音域についてですが、【地声最低音】mid2D(D4)~【地声最高音】hiD(D5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiDは曲全体で1回だけ登場します。このhiDは、ヘッドボイスなど裏声でもよいかもしれません。地声にこだわらなくてもよいと私は考えております。
 一方、同曲は、Aメロ~アウトロまでhiA~hiCといった高い音階が乱舞します。WANIMAの作品ではよく使う比喩なのですが、音域的には「最初から最後までずっとサビ」の作品です。そのため、原キーの場合は、滅茶苦茶しんどく、高音域が得意な人向けの楽曲だと言えます。場合によっては、女性が歌唱してもよいと思います。

 『夏のどこかへ』は1オクターブで歌メロが作られており、音域自体は広くありません。そのため、キー調整はしやすい楽曲です。一般的な男性の場合は、キーを下げた方が歌いやすいです。ただ、歌いやすいキーに合わせるためには、大きな調整が必要になるため、違和感が出てくる人も多いかもしれません。その辺りは各々試してみてください。

 『夏のどこかへ』は先にも述べましたように、「最初から最後までずっとサビ」のような曲です。そのため、合いやすいキーに調整したとしても、持久力は必須になります。これは、『ともに』(過去記事)『シグナル』(過去記事)などでも同様です。こうした「hiA以上の高音域が曲全体で頻出する」という傾向は、WANIMAの作品の一つの特徴であります。歌う側としては相当しんどいです。

 『夏のどこかへ』は原キーだと大変ですが、キー調整を行えば、楽しく歌える楽曲だと私は分析しております。これからの季節にもピッタリの作品ですので、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。女性にもお勧めです。

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