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『Just a Friend』(Mrs. GREEN APPLE)の音域

こんにちは。今回はMrs. GREEN APPLEの『Just a Friend』(2017)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。

 なお、『Just a Friend』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではライブバージョンの動画が公開されております。よって、当ブログでも、ライブの動画を添付いたします。

 ※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。
『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)


『Just a Friend』(Mrs. GREEN APPLE)
『Just a Friend』(Mrs. GREEN APPLE)の音域






【地声最低音】mid1C(C3) 

★君は好きな人の話をするんだきょm1D#[う]【Aメロ】
m1D#[ち][い]けど[ま]るで[と]おい[こ]の距[離]
★君はこの僕m1D#m1C[の 気[持]ちに[は]気づい]てない【2番Aメロ】

★今日だけははm1D#[な]しを[聞い]【ラストサビ前[落ちサビ]】

※mid1D#が非常におおい。


【地声最高音】hiC(C5)  ※ラストサビで1回

★君となら hiChiA#[ぼ]くとな[ら]ぁ 間違いないって思うけどな【ラストサビ】


【裏声最高音】hiC(C5) ※Bメロで登場

★こんなm2G[ゆ]hiA#[め]hiC[を]A#[見][た]んだ【Bメロ】


【補足】mid2FhiA#を含むフレーズ一覧

hiA#[きょ]m2G[うだけは]m2F[き][の]G[bo]y [friend]【サビ】  
★ずっと続いm2Gm2G#[た[ら]い]m2F[い]のにな

※サビで☆のフレーズが頻出します。

 まず、『Just a Friend』(ジャスト・ア・フレンド)についてです。この楽曲は、2017年に5人組ロックバンドMrs. GREEN APPLEによりリリースされたアルバム『Mrs. GREEN APPLE』に収められております。同アルバムは、ミセスとしては2枚目のメジャーフルアルバムであり、シングル曲としては、『In the Morning』(過去記事)『サママ・フェスティバル』(過去記事)が、またMVも制作された人気曲『鯨の唄』(過去記事)も収められております。

 『Just a Friend』はミセスのYouTube公式チャンネルではライブバージョンの動画が公開されており、2021年10月現在、450万回もの再生回数を記録しております。再生回数をから考えると、ファンの中でも人気の高い1曲であるといえます。現在は活動休止中のミセスですが、こうしてライブ動画を見ていると、バンド活動の再開が待ち遠しくなります。


 さて、『Just a Friend』はミドルテンポのバンドナンバーです。キーボードのリフが印象的であり、イントロだけでなく、サビでも繰り返されます。歌メロはAメロBメロサビといった形で作られております。アルバム曲ということもあり、シングル曲と比べるとシンプルであるように感じます。

 『Just a Friend』はタイトルにもあるように、”ただの友達”といった意味があり、「仲はいいけど、恋人ではない」という点が楽曲のテーマにもなっております。恋をテーマにした楽曲では時々見られる設定でありますが、「好きな子が、恋の悩みを自分の相談してくる」という点で切なさを感じさせます。
 ただ、私なりの解釈ですが、「恋の悩みを相談されるくらいに仲がいい」という時点で、意外と「僕」にもチャンスはあるのではないかとも感じます。曲中では、そうしたチャンスがまだ巡ってきていないのですが、例えば、別の曲で『Just a Friend』の物語の続きがあっても面白いかもしれません。


 『Just a Friend』の声域的な特徴についてです。これまで当ブログでもミセスの楽曲を多く取り上げて参りましたが、彼らの作品では裏声が多用されることが多いです。ただ、『Just a Friend』では地声での歌唱がかなりの割合を占めており、裏声はそこまで多くありません。その点で、ミセスの作品の中では特異な点かもしれません。
 そうした中で、同曲は男性としては高いレンジで歌メロが作られております。サビではmid2F~hiA#辺りが連続的に登場しますので、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。



 最後に『Just a Friend』の音域についてですが、【地声最低音】mid1C(C3)~【地声最高音】hiC(C5)、【裏声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりも高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最低音mid1Cは2番Aメロで登場します。このmid1Cはそこまで多くないですが、上述のようにmid1D#辺りが非常に多く、意外と低音感があるのではないかと思います

 一方、地声最高音hiCはラストのサビで登場します。曲全体で1回程度であります。このhiC場面も非常に高いのですが、同曲の大変さは通常のサビにあると私は考えております。
 具体的にいうとこの楽曲のサビは

hiA#[きょ]m2G[うだけは]m2F[き][の]G[bo]y [friend]

hiA#[きょ]m2G[うだけは]m2F[き][の]G[gir]l [friend]

hiA#[きょ]
m2G[うだけは]  hiA#[きょ]m2G[うだけは]

ずっと続いm2Gm2G#[た[ら]い]m2F[い]のにな

のように曲全体でmid2F~hiA#辺りが連続的に登場します。また、【hiA#[きょ]m2G[うだけは]】のように同じようなフレーズが続きますので、体力的に非常に辛いと思います。

 当ブログで少し前に取り上げたONE OK ROCKの『C.h.a.o.s.m.y.t.h』(過去記事)なども比較的高めのフレーズが繰り返し登場する形であり、非常に体力が必要な作品でありました。ミセスの『Just a Friend』もそうした作品であるといえます。一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。


 『Just a Friend』は低音部分に余裕があり、キー調整は可能です。ただ、mid1D#が連発されるなどしますので、大きなキー下げには向きにくいです。そのため、ビギナーにはやはりハードルが高い作品であると思います。キー調整をするにしても歌い慣れた人向けであります。

 同曲を原曲キーで歌唱する場合、hiA#辺りをしっかり歌いこなせると形になりやすいです。ただ、先にも述べたように、サビで【hiA#[きょ]m2G[うだけは]】のような同じフレーズが繰り返されますので、スタミナは必要不可欠であり、高音域が得意な人でも結構しんどいのではないかと思います。その辺りも踏まえて練習に励んでください。

 『Just a Friend』はノリのいいナンバーですので、カラオケなどでも歌いやすいです(難易度は別として)。歌詞なども非常に共感を呼びやすいのではないかと思います。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。


 ※当ブログがこれまでに取り上げたミセスの作品については、以下をご参照ください。
『Mrs. GREEN APPLE』の音域一覧(まとめ)

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コメント

  1. やま より:

    今回も調査お疲れ様です。
    Just a Friendでしたか!いいですね!
    思ったより低音が多いですね。サビは相変わらずスタミナ持ちませんね笑

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      この曲はサビが同じフレーズの繰り返しで
      しかも高いですので大変ですね。
      ホントにスタミナ削られると思います。

  2. ベーコン より:

    おぉぉぉ!!!!
    編集&投稿お疲れ様です。
    自分のリクエストで合っているのかわかりませんがありがとうございます!
    やはりサビhiA#ありましたか… 体力厳しいですね、
    キモサベとかリスキーゲームとかもそうなんですけど、大森さんは割と重めな地声な気がするのであまり高くないのでは?となりつつ実際hiA#〜C位が当たり前というw あんなにスルッと出せるの羨ましい限りです、、

    • もりっしー より:

      コメントありがとうございます。
      確かに、ミセスは裏声の高音が非常に目立つので
      地声の高音んが目立ちにくいのかもしれません。

      この曲はサビで似たフレーズが繰り返されるので体力が求められると思います。
      見た目以上に大変かもですね。