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『過去を喰らう』( 花譜 )の 音域

こんにちは。今回は花譜さんの『過去を喰らう』(2019)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。今回はリクエストによる選曲です。


『過去を喰らう』(花譜)、Kako wo Kurau(KAF)
『過去を喰らう』(花譜)の音域







【地声最低音】mid2A#(A#3) 

hiChiA#[は]だの]色すら m2A#[見]えなくなっている【Aメロ】


【地声最高音】hiD#(D#5)  ※全体で14回程度

★あhiC[な][の][が][が][こ][あ]hiD#地hiD[る]な]【サビ】
★あhiC[き][め][ん][し][かっ]hiD#C[たん]だ]


【裏声最高音】hiG(G5) ※全体で6回

★夜がhiC[死]ぬたび [う][な][て][た][な]hiG裏hiF[かっ]た]【Bメロ・サビ】


【補足】hiA#(一部略)hiD#を含むフレーズ一覧

★愛した理由も忘れちゃhiA#[って] 過食気味の胸で泣いちゃ[って]【Aメロ】
★足が抜け落ちたhiChiA#[の]も] 気づかない
★ゆhiA#hIC[め[や]希望はなんだった? やA#C[り[たい]ことはこれだった?【Bメロ】
★(過去が僕らを待っている)/hiA#hiC[どん[よ]くなか[お][待っ]ている]
★侘しhiD#裏hiD[さ]も] hiA#hiC[悲[し]み]もなければ

★よhiA#hiC[ぞ[ら]になって舞ってった 過[去C[を]喰ら]い尽[くC[した]【サビ後半】

★意hiA#hiC[味[に]すがる腑抜けた大人たちは 歌を歌いたがる【2番Aメロ】
★雨が好きhiD#裏hiD[だっ]た]理由も【2番Bメロ】

 まず、花譜(かふ)さんについて少し説明します。花譜さんは2018年頃から活動するVTuber、バーチャルシンガーです。2018年に自身のYouTubeチャンネルを解説し、活動を開始しました。
 花譜さんはこれまでにカバー曲や、ボカロPのカンザキイオリさんの提供曲などを中心に多くの楽曲をリリースし、話題を呼びました。その中には、アニメ『ブラッククローバー』などアニソンのテーマ曲などもあり、バーチャルシンガーの中でも特に人気の高い歌手の1人だといえます。
 ちなみに、花譜さんはVTuberながら、ボカロ曲のみならず、邦ロック系を多くカバーしており、こうした点も私は印象深かったです。GLIM SPANKYやナンバーガールなどのカバーを聴いた際には、ただただ感動しました。今年の8月には日本武道館でのライブも予定されているなど、今後の益々の活躍が期待されるシンガーです。


 さて、『過去を喰らう』についてです。この楽曲は、2019年にバーチャルシンガーの花譜さんによりリリースされたシングル作品です。アルバムとしては、『観測α』、『観測β』にそれぞれ収録されております。同曲は、花譜さんのYouTubeチャンネルでの再生回数が1600万回を超えるなど、同歌手の中でも特に人気の高い作品です。作詞作曲編曲は、ボカロPのカンザキイオリさんによりなされました。

 『過去を喰らう』の音域的な特徴についてです。同曲は、女性にとっては高いレンジで歌メロが作られております。地声高音はhiD#t高いのですが、裏声最高音もhiGとかなり高めです。低音域に余地があるため、キー下げは可能です。
 ちなみに、同曲はボカロPの作品ということもあり、メロディーの歌い回しがかなり速くなっております。そのため、サビ等は息継ぎがしくくなっております。そうした点でも難しい作品です。




 最後に『過去を喰らう』の音域についてですが、【地声最低音】mid2A#(A#3)~【地声最高音】hiD#(D#5)、【裏声最高音】hiG(G5)で歌メロディーが構成されております。一般的な女性の音域と比べて、高いです。以下、見ていきます。

 まず、地声最高音hiD#はサビやBメロで登場します。登場回数は15回近くと多めです。また、hiD#は女性の音域としては高く、通常はキーを下げた方が歌いやすいといえます。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。
 ちなみに、同曲を原曲キーで歌唱する場合、「ある程度高音域が得意な女性」などが合いやすそうです。また最高音hiD#やhiCの登場頻度などから、そのように考えました。ボカロ曲などが得意な女性などは歌いやすいかもしれません。


 『過去を喰らう』は低音域に余地があり、キー下げは可能です。歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに合わせることが可能だといえます。一方、同曲は裏声表現が多く、また、息継ぎがしにくい場面も多いです。同曲をキー調整しても難しいと感じた場合は、別の易しめの曲と並行して練習してください。

 『過去を喰らう』はアップテンポのバンド曲であり、個人的には歌詞なども非常に耳に残りました。原キーでの難易度は高いですが、興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。

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