なお、『僕はきっと旅に出る』はアーティストおよびレーベルの公式チャンネルではライブの映像が一部公開されております(1番サビの途中まで)。よって、当ブログでもその動画を添付しております。
『僕はきっと旅に出る』(スピッツ)、Boku ha Kitto Tabi ni Deru(Spitz)
【地声最低音】mid1G(G3)
★笑えない日m2A–m1G[々[の]はじ[っこで]【Aメロ】
★未知m2A–m1G[の[う]たや1G–m2F–E[に[お]いや]【サビ】
【地声最高音】hiC(C5) ※全体で1回
★はばたくhiA–hiB–hiC[こ[とを[ゆ]hiA#–G#[る]さ]れたら【Cメロ】
※裏声でも良さそう
【補足】mid2F~hiAを含むフレーズ一覧
★普通の世界m2E–m2F[がこ[ぉわ]くて]【Aメロ】
★m1G[ぼ]くはm2E[きっ]とm2G–hiA[た[び]に]出る【サビ】
★いm2G-hiA[ま[は]ま]だ難m2E[しい]けm2A[ど]
★不m2E–m2F[思[議なけ]し[き]さ]がしに
★(愚かだろうか? 想像じゃ) m2F–m2G–hiA[な[く[な]る]そん]時まで
★きらめいた街m2E[の] [境]目[にm2F-m2G[あ[る] m2G–m2F[廃墟のな]かから]ぁ]【Cメロ】
※hiAが全体で16回と多い
まず、『僕はきっと旅に出る』についてです。この楽曲は、2013年に4人組ロックバンド・スピッツによりリリースされたシングル作品です(シングル『さらさら』との両A面)。アルバムとしては同じ年にリリースされた『小さな生き物』に収録されております。同アルバムには、シングル『さらさら』も収録されております。ここ10年くらいのスピッツはシングル1~2曲をリリースし、フルアルバム1枚をリリースするというサイクルが続いております。
さて、『僕はきっと旅に出る』はアップテンポのバンド曲です。タイトルからも想起されるように、明るさを感じるバンド曲になっております。両A面の一方である『さらさら』が影を帯びたバンド曲であるのと対になっているように感じます。
『僕はきっと旅に出る』はAメロサビCメロと展開します。そのため、全体的に歌メロはシンプルであり、覚えやすいです。また、作詞作曲を行う草野マサムネさんのの一つの特徴でもありますが、ここ10年くらいのJ-POPとしてはメロが緩やかであり、歌詞なども聞き取りやすいです。そうした点が歌の練習などにもよさそうだと私は感じました。
『僕はきっと旅に出る』の音域的な特徴についてです。同曲は男性の音域としては高いレンジで歌メロが作られております。ただ、低音域に余地が多くキー下げはしやすいです。一般的な男性はキーを下げた方が歌いやすいと思います。
同曲は、mid2F~hiA辺りの登場頻度が比較的高いです。そのため、ある程度高音域が得意な人でも原曲キーだと体力的にしんどくなりやすいです。逆に「標準より低め~やや低めの女性」などは意外とねらい目かもしれません。
ちなみに、同曲を女性が歌う場合、理論上は原曲キーでも歌唱可能です。ただ、低音mid1Gなど登場回数や女性の得意レンジなどを考慮すると、「一般的な音域の女性」は少しキーを上げあた方がよさそうです。先述のように、「標準より低め~やや低めの音域の女性(ある程度低音が得意)」などは原曲キーが合いやすいかもしれません。
最後に『僕はきっと旅に出る』の音域についてですが、【地声最低音】mid1G(G3)~【地声最高音】hiC(C5)で歌メロディーが構成されております。一般的な男性の音域と比べ、高いです。以下、見ていきます。
まず、地声最低音mid1Gは主にAメロで登場します。この辺りは男性の音域の範囲内です。ただ、mid1Gが最低音となる男性曲は、高い確率で「一般的な男性にとってはキーの高い楽曲(要スタミナ)」となります。今回の『僕はきっと旅に出る』についても、そうした傾向が明確に当てはまるといえそうです。
同曲は最低音が高い分、女性が原曲キーで歌うことも一応は可能です。ただ、女性の得意レンジなどを考えると、標準的な音域の女性はキーを上げた方がより歌いやすいと思います。
次に地声最高音hiCについてはCメロで登場します。hiCの登場回数は1回のみですが、男性の音域としては高いです。また、同曲はサビを中心にhiAが15回以上登場します。そのため、見た目以上に高音感があり、体力的に辛くなりやすいです。そのため、一般的にはキーを下げた方が歌いやすいです。一つの目安ですが、原曲キーから2~3つ程度下げてみてください。また、裏声が得意な方は、hiCが登場するフレーズは裏声を上手く駆使してもよさそうです。
『僕はきっと旅に出る』は低音域に余地が多く、キー下げはしやすいです。そのため、歌い慣れた人であれば、自分の得意なレンジに調整することができます。また、一部難しい部分も出てくるかもしれませんが、ビギナー向けの調整も可能といえば可能です(大きなキー調整は必要)。もしキーを調整して、ある程度マッチするのであれば、練習曲としては使いやすいと思います。
『僕はきっと旅に出る』を原曲キーで歌唱する場合、mid2F~hiA辺りをしっかり歌いこなせる力が求められます(hiCは個人的には裏声でもよいと感じました)。このmid2F~hiA辺りは登場回数が多いため、ある程度スタミナも不可欠になります。そのため、「(ある程度)高音域が得意な男性」が原曲キーに合いやすいと私は判断しました。また、「標準より低め~やや低めの音域の女性」なども意外と原キーがマッチする可能性があります。
『僕はきっと旅に出る』は爽やかなバンド曲であり、カラオケなどでも歌いやすいと思います。また、外出自粛などが要求されたここ数年を考えると、歌詞なども非常に共感できる人も多いかもしれません。興味を持たれた方はチャレンジしてみてください。
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コメント
まさかこの曲を取り上げてくださるとは……!!
スピッツは基本hiAかhiBが最高音なことが多いですが、hiCが最高音の曲もあるみたいですね。知ってる限りだと「裸のままに」「今」「ジュテーム?」がhiCだったと記憶しております。
MVとかはないけど、ホントにいい曲だと思います。
Cメロとか滅茶苦茶好きですね。
草野さんはどの曲もギターを弾きながら歌唱されてますので
ボーカルに専念すれば、もっと高いレンジも使えそうな気がします。
早速取り上げていただけて感謝感激です、、!
この曲ほんとに隠れた名曲というか、今の時代にこそ合ってる感じがして大好きです。
Cメロまでは気持ちよく歌えるのですがCメロで崩壊しちゃいます、ここの音階を柔らかく出すのはなかなか鬼畜ですね笑
また更新楽しみにしてます!
コメントありがとうございます。
スピッツは滅茶苦茶に高いというわけではないんですが
m2G#とかhiAが多くて体感的に高いですよね。
草野さんは涼しそうに歌ってるので羨ましいです。