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『晴れの日はプカプカプー』(スピッツ)の音域と感想

 こんにちは。今回はスピッツの『晴れの日はプカプカプー』(1989)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

 『晴れの日はプカプカプー』はインディーズ時代の楽曲で、2016年に発表されたDVDブルーレイなどに収録されていす。しかし、レコーディング音源の発売はありません。よって、カラオケなどでも恐らく配信されていないと思いますMVなども今のところありません。ご了承ください。


『晴れの日はプカプカプー』(スピッツ),Hare no Hi wa Pukapukapu-


『晴れの日はプカプカプー』(スピッツ)










【地声最低音】mid1E(E3) 

★[自]転車走らせてる 僕は空気にとけていく
★大丈夫 だれも僕を見やぶる事はでき[ない]1E


【地声最高音】mid2F#(F#4) ※Aメロ、Cメロ 

★今日は眠りの奥深く逃げこんだりしなくて2F#[]い
★見えない翼で舞い上がる  それでも雲さえつかめな[]かもね


【補足】サビの最高音mid2E(E4)

★プカプカ2E[プー]プカプカ[プー]プカプカ[プー] 2E[ラ]ラララララ



 まず、『晴れの日はプカプカプー』についてです。この作品はスピッツのインディーズ時代の楽曲です。スピッツは1987年に結成され、1991年にメジャーデビューしております。『晴れの日はプカプカプー』は平成始まって間もない1989年に発表された楽曲です。この頃のスピッツはパンク色が強く、ボーカルの草野マサムネさんもザ・ブルーハーツのような歌い方をしておりました。

 2014年にスピッツは初の武道館公演を行ったのですが、そのときに演奏された『晴れの日はプカプカプー』が2016年の映像作品に収録されています。メジャーでの音源はこれのみであり、レコーディングを経てリリースされたメジャー音源は現在はありません。よって、カラオケ配信などもされていないと思います。

 『晴れの日はプカプカプー』個人的には非常に好きな作品であります。音域的にもかなり歌いやすいキーで制作されているので、レコーディングによる音源やカラオケでの配信を切望している楽曲です。

 『晴れの日はプカプカプー』のサウンドについては、バンドサウンドによるミディアムテンポの楽曲です。楽曲構成も「Aメロ、サビ、Aメロ、サビ、Cメロ、サビ」というシンプルなものです。インディーズの頃とは異なり、2014年のライブ音源では、ボーカルが皆さんの知ってるような優しい声色になっております。かつてのパンクなボーカルではありません。明るい楽曲で非常に聴きやすく、また中毒性のある楽曲でもあると思います。個人的にはイントロのエレキギターのサウンドが非常に魅力的です。

 
 歌詞については、晴れの日の心地よさや開放感を歌った楽曲だと解釈しております。サビの「プカプカプープカプカプープカプカプーララララララ」が躍動感や浮遊感を感じさせます。一方で、「今日は眠りの奥深く逃げこんだりしなくていい」、「変わっていく空の色と消えていく大好きなにおい」とどこかしらマイナスなフレーズも見られます。こうした明るい曲に陰のあるフレーズを持ち込むスタイルは、草野マサムネさんらしさの一つだと思います。




 『晴れの日はプカプカプー』の音域についてですが、地声最低音mid1E(E3)~地声最高音mid2F#(F#4) でメロディーが構成されております。サビの最高音もmid2E(E4)であり、スピッツの楽曲の中では、かなり手をつけやすい作品の一つだと思います。

 声の低い人は少しだけキーを下げても良いかもしれませんが、そのまま歌えるという人も多いと思います。

 一方で、歌い慣れている人と、そうでない人では、『晴れの日はプカプカプー』を歌っても恐らく違いが出ると思います。ただ、難易度的にはかなり歌いやすい楽曲ですので、慣れてくると、歌が苦手な人でも非常に魅力的な歌唱が出来るのではないでしょうか。

 現在カラオケなどで配信されていませんが、是非ともリリースして戴きたい作品の一つです。

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