こんにちは。今回はback numberの『わたがし』(2012)を取り上げたいと思います。よろしくお願いします。

『わたがし』(back number)、Watagashi



【地声最低音】mid1E(E3)  



【地声最高音】hiA(A4)  

★似合うのはたぶんhiA[き]mid2G[み][だ][と]mid2F[お]もう(Aメロ)
★お[も][いが][あふ]れたらどうやっ[て](サビ)
★手をつ[な]mid2G#[い][だ]らいいんだろう(サビ)
★残されてる言葉はもう[わ][かっ]てるけど(ラストのサビ)


【裏声最高音】hiC(C5) ※曲全体で4箇所

mid2G[どん]なつ[よ]hiC[さ]hiB[で][つ]かんで




【補足】mid2F,mid2Gなど注意すべき点

mid2G[の利]mid2F[いた]言葉も[出て]きやしない(Bメロ)
 ★ど[ん][なき]っかけタイミングで(サビ)
★き[み][の][よ]こがおを今焼[き付け][るよ][う]に(Cメロ)


『わたがし』(back number)










 まず、『わたがし』についてです。この楽曲は2012年にback numberによりリリースされたシングル作品です。同年にリリースされたアルバム『blues』にも収録されました。タイアップとしては、TBS系「COUNT DOWN TV」2012年7月度オープニングテーマが挙げられます。編曲はback numberとsoundbreakersによって行われております。私自身がback numberを知るきっかけになった楽曲です。その点で、非常に思い入れが強い作品でもあります。

 サウンドについてですが、ピアノとバンドサウンドを中心としたミディアムテンポの楽曲です。最近は、ストリングスアレンジも取り入れることが増えたback numberですが、この時はそうしたアレンジは見られません。私自身がback numberを認知するきっかけになった作品ですが、「メロディーと歌詞が非常にいいバンドだな」と当時より強く感じておりました。特にメロディーが哀愁深く、非常に耳に残りました。

 『わたがし』の歌詞についてですが、清水依与吏節全開の片思いソングです。「君」を夏祭りに誘った「僕」の女々しさがこれでもかと描写されます。夏祭りに誘えたのであれば、「お互いはぐれないように」とか、それっぽい理由を考えて手をつなぐことも出来そうですが、そうしたことにも頭が回らない「僕」の不器用さが痛いほど分かります。
 
 



 さて、『わたがし』の音域についてですが、【地声最低音】mid1E(E3) ~【地声最高音】hiA(A4)、【裏声最高音】hiC(C5)でメロディーが構成されております。一般的な男性の音域よりは少し高いと言えると思います。

 地声最高音のhiAについては楽曲のニュアンスを考えると、地声で出せた方が良いと思います。特に、最後のサビで登場する「残されてる言葉はもう[わ][かっ]てるけど」の箇所は出来れば地声で歌いたいです。ただ裏声が得意なのであれば、選択肢としてはあり得ると思います。

 先にも述べましたが、「わたがし」は一般的な男性の音域よりは少し高いです。それ故に、ある程度歌い慣れていても声質的に高音部が難しく、hiA箇所が出にくい人も居るということは留意しておいてください。
 ただ、地声hiA以外が歌いこなせるレベルに達しているのであれば、間違いなく歌が上手いと思います。back numberよりもややキーの低いRADWIMPSやBUMP OF CHICKENなどの曲も高いレベルで歌いこなせる可能性があります(RADやBUMPは音域とは別に、速いメロディーのテンポという難点があります)。

 いずれにしても、まず重要なことは、mid2Fやmid2Gといった中高音のキーを確実に歌えるように練習しておくことです。男性ボーカルの楽曲では最初に立ちはだかるハードルの一つです。歌い慣れていない方などはキーを下げても構いません。mid2Fなどの音階を確実に歌えるようにしておくと、選択肢の幅が広がり、歌うことが非常に楽しくなると思います。